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「え、猫を探して…… 九州からあ!?」


CV:花瀬琴音

概要

岩戸鈴芽が「戸締まりの旅」の途中で出会う、愛媛県に暮らす快活な少女。

茶髪のショートボブとぱっちりとしたメイクが目を引く地元の女子高生で、その明るい見た目に違わない元気さを振りまいている。

また、彼女の家は「民宿あまべ」という民宿を営んでおり、千果自身も仲居さんとして接客をしたり原付を運転するなどの手伝いをこなしている。

ある日の夕方、家の手伝いのために原付でみかんを運んでいた千果は、坂道の途中でみかんを落としてしまった際に偶然その場に居合わせた鈴芽に助けてもらい、それがきっかけで彼女と仲良くなる。千果は九州からやってきた謎多き女子高生である鈴芽のことを不思議がるものの、それと同時に彼女には大切な使命があることにも気がつき、彼女の旅の背中を押してくれる心強い存在へとなっていく。


人物

ガールズ!

容姿

耳の下で切りそろえたさっぱりとした茶髪のショートボブが特徴的な、さばさばとした雰囲気の快活な少女。ぱっちりとメイクされた丸い瞳やつやつやとした唇など、つねに身だしなみに気を遣っている様子も見てとることができる。(小説版、76ページ、『すずめの戸締まり』映画公式パンフレット、27ページ)

普段の学校生活では白と紺色のセーラー服を着用しているほか、原付バイクに乗って荷物を運ぶ際には赤い学校ジャージとヘルメットという格好になり、家業(民宿)の手伝いで客前に出る際には仲居さんの姿になっている。


性格

さっぱりとした見た目に違わない明るさと人懐っこさの持ち主であり、持ち前の気安さによって初対面の鈴芽ともすぐに打ち解けている。(小説版、77ページ)

加えて、困っている人を進んで助けようとする熱い心意気と、見返りを求めない大らかな優しさも併せ持っており、大事な人の力になろうとする気前のよさを随所に見ることができる。


生活環境

千果の家は「民宿あまべ」という家族経営の民宿を営んでおり、従業員も雇ってはいるものの、基本的には両親と千果、そして小学生の弟の4人だけでまかなっている。客足の多いときには千果も仲居さんの姿になっており、お膳を運ぶといった接客業を行なっている。(小説版、94〜95ページ、97ページ)

民宿で出されるお膳には太刀魚の塩焼きやハマチの刺身、具だくさんの白いお味噌汁、里芋のいもたきなどが並んでおり、デザートにはみかんゼリーが付いている。脂の乗った太刀魚や麦味噌仕立ての上品な味噌汁をはじめとして、それらの料理の味わいはなかなかのものであり、鈴芽も(久しぶりに食べた温かいご飯ということもあるものの)「心底おいしい」と強く感動して涙をこぼしている。(小説版、96〜100ページ)


また、千果は接客業以外にも、みかんを原付の後ろに積んで運ぶような仕事もこなしており、その際には動きやすいようにジャージの格好になって運転している。


その他

  • かつて千果が通っていた中学校は、鈴芽が戸締まりをした後ろ戸があった廃校であり、元々は物語の数年前に起こった土砂崩れによって集落ごと放棄されたものであった。千果は鈴芽とともに布団にくるまるなかで「今日は鈴芽のおかげで、久しぶりに行ったわ、あの場所」と、彼女を乗せてかつての母校の前まで訪れたことを思い返している。(小説版、101ページ)
  • 千果には付き合い始めたばかりの彼氏がおり、やきもちを妬(や)いてきたり「二人きりになれる場所に行きたい」と言い出す彼のことを楽しそうに愚痴りながら「男子なんかろくなもんじゃないけんのぉ」などと口にしている。(小説版、100〜101ページ)

岩戸鈴芽との関係

出会いは一期一会。


九州の静かな港町に暮らしている17歳の女子高生。

千果は鈴芽のことを「鈴芽」と呼んでおり、対する鈴芽は「千果」と呼んでいる。

千果が家の手伝いをするために原付を運転するなかで鈴芽のそばを通り過ぎ、その直後に上り坂の段差にタイヤが引っかかって積荷のみかんを落としてしまった際に、鈴芽が道端にあったネットを広げてみかんを止めてくれたことがふたりが出会ったきっかけとなっている。千果はそのあまりに鮮やかな鈴芽の手際に「嘘じゃろうっ!?」と驚くものの、直後に気を取り直して「しんから助かったわー、ありがとう!」と彼女の手を握ってぶんぶんと振りながら感謝の言葉を述べている。


千果は鈴芽と一緒に道端に座り込み、売り物にならなくなってしまったみかんを彼女に振る舞うなかで、彼女が九州からを探しにやってきたという事実に驚いたり、自身があげたみかんを美味しいと言ってくれたことに嬉しさをあらわにしている。しかし、そのような和やかな時間は鈴芽が異変を察知したことで唐突に打ち切られ、突然彼女から別れを告げられた千果は困惑のもとにその場に残されることになる。

鈴芽には何か特別な事情があるらしいと察した千果は、急いで自身の原付にまたがって彼女を追いかけるとともに、「なんや分からんけど、急ぐんじゃろ?」と走る彼女を拾い上げてフルスロットルで目的地まで送り届けている。千果は途中の道路が寸断されていることから鈴芽とともに最後までたどり着けなかったものの、彼女がまた戻ってくることを信じて夕闇のなかを待ち続け、彼女が泥だらけで帰ってくると多くを聞かずに自身の家の民宿に泊まることを勧めている(小説版、94〜95ページ)。そうして家の民宿に到着した千果は、鈴芽に温かい夕食やお風呂、制服の洗濯などを提供するとともに、食事や家事の手伝い、そしてふたりきりの就寝などの機会を通して彼女と親密なおしゃべりを交えている。


千果は鈴芽との交わりを通して、同学年の女子高生同士という親しみを覚えるのみならず、ひとりで旅をしている彼女を助けてあげようという気前のよさを見せている。そして、千果はひとりで旅をしている理由を一向に明かそうとせず、それでいて大事な使命を背負っているように見える彼女に対して「鈴芽は魔法使いじゃけんのう、秘密ばっかじゃ」と冗談めかしながらも、「でもなぜじゃろか──── あんたはなんか、大事なことをしとるような気がするよ」と彼女の旅を応援するような想いも明かしている。


なお、時には自身に恋愛経験があるというアドバンテージに乗っかるようにして、「寝起きの悪い異性を起こすにはキスをするのが一番」という小技を得意げに鈴芽に教えたりするなど、お姉さんぶるようなませた一面ものぞかせている。(小説版、105〜106ページ、163ページ、『すずめの戸締まり』映画公式パンフレット、12ページ)


関連タグ

すずめの戸締まり

岩戸鈴芽 - 九州の静かな港町に暮らしている女子高生。「災いの扉」を閉めるために日本各地を旅している。


ショートボブ ジャージ みかん スーパーカブ


外部リンク


参考文献

  • 新海誠『小説 すずめの戸締まり』 角川文庫 2022年8月24日発行 ISBN 978-4-04-112679-0
  • パンフレット 映画『すずめの戸締まり』 東宝 2022年11月11日発行

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