概要
通称は木曽太郎。清水(志水)冠者と号した。
11歳のときに、父・義仲の命令で源頼朝との和睦の証として、頼朝の長女で又従兄妹にあたる大姫の婿という名目で鎌倉へ下った。
しかし、父・義仲が失脚して討死にしたことで、人質として鎌倉にいた義高の立場は悪化。頼朝は後々の禍根を残さないように、義高の誅殺を考える。
父が義高を殺そうとしていることを知った大姫は、義高を密かに逃がそうと尽力する。大姫の計らいで義高は鎌倉を脱出するが頼朝は激怒し堀親家を追手に差し向ける。義高は入間河原で親家の郎党・藤内光澄に討たれた。享年12歳。
義高の死を知った大姫はショックのあまり、心身を病んでしまう。大姫の母・政子は義高を討ったために大姫が病になってしまったと頼朝に強く迫る。その結果、光澄は斬首され晒し首にされてしまった。
余談
大姫とは政略による婚姻だったが、義高と大姫の仲は睦まじかった。それは義高の死後、大姫が心身を病み、縁談を拒み続け、若くして死んだことからもうかがえる。