概要
作詞・作曲:桑田佳祐
編曲:桑田佳祐&小倉博和
1994年9月23日に発表された桑田佳祐のアルバム『孤独の太陽』の一曲目。世の中で起きている風俗、政治、医療、報道、教育、宗教などの問題を「まるで漫画のようだ」と言い表して、桑田なりのフレーズで批判し、同時に平和ボケした日本への戒めを込めた楽曲。桑田はハナ肇とクレージーキャッツが出演していた時事風刺を題材にしたコント番組『おとなの漫画』を子供の頃に好んで見ており、そういった要素への敬意・オマージュも込められている。
桑田と小倉博和のみでレコーディングされ、CD音源におけるギターは小倉による演奏である。
2007年に全国ツアーで歌われた「漫画ドリーム07」と、2009年に『音楽寅さん』第2期最終回で歌われた「漫画ドリーム09」では歌詞が変更され、北朝鮮による日本人拉致問題や新疆ウイグル自治区騒乱などの重大な人権問題についても歌われた。前者では「国交正常化などという美談で事実を風化させるなよ」、後者では「かの国の統制と弾圧の下 涙溢る民族(たみ)」「『新疆』という意味(※1)…これすら、妙だろ!?」と歌っており、いずれも被害者の心情に深く寄り添っている。シンガーソングライターの佐藤龍一はウイグルでの事件に触れた「漫画ドリーム09」の歌詞を高く評価し、桑田やこの場面を放送した『音楽寅さん』のスタッフの英断を称える発言を自身のブログで行った(参照)。
- ※1:新疆とは新しい土地を意味する言葉である。
Mr.Childrenの桜井和寿はこの曲を好きな曲として挙げている。