うわさ
エウリュディケ荘園はバルクの実験場で、彼が地下にどれだけのトラップを仕掛けたのか、知り得る者はいない。
概要
アプリゲーム「IdentityV」に登場するハンターの一人。
プレイヤー間の通称として「バルク」と呼ばれている。
ハンターのガードNo.26の生みの親で、「アンデッド」の復活にも関わっている。
プロフィール
通称 | 狂眼 |
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名前 | バルク・ラパドゥーラ |
職業 | 建築師 |
年齢 | 52歳(外見) |
記念日 | 11月27日 |
趣味 | 機械・仕掛け・建築 |
長所 | 機械・仕掛け・建築 |
嫌いなもの | 建築物を破壊するのと施設を勝手に使用する人 |
好きなもの | 機械・仕掛け・建築・ウォッカ |
キャスト(舞台版) | 山谷勝巳 |
特徴
見た通り分かりやすくお爺さんである。
その証拠にと言わんばかりに、彼の各モーションは完全に老人の行動である。縦長の武器も杖の様に使って移動しているし、背筋も常に曲がっている。
しかし同時にただの老人ではなく全身の至る所が機械になっていて、右手と左足に至っては完全に義肢となっている。両目にはレンズが取り付けられている。
また、背骨は連結した金属板が埋め込まれており、肩甲骨の間にはこれまた怪しげな機械が付いている。黒革のエプロンを着けているが、その向こうには痛々しい傷が見え、全キャラの中でも一際異彩を放つ外見である。
因みに酒豪らしく、マッチング待機画面では空の酒瓶を口元に注ごうとするも空である事に気づき、椅子の脇にしまう、という行動を見せる。
マッチング待機が長いとこの行動をし続けるが決してボケている訳ではない。全ハンターでも待機モーションの繰り返しは普通なのだが...。
更に試合前の待機アクションで訪問(サバイバー側に仮選択しているハンターの姿を見せる待機行動)を選択しておくと、なんと杖に魔法少女の様にまたがって空を飛びながらサバイバー側に姿を見せる。
天才故凡人には理解できない行動と言う事なのかもしれない。
性能
外在特質(パッシブ能力)
- 制御台
バルクは制御台の完全な権限を持ち、フィールド上の制御台を自由に操作し、任意の監視装置を操縦することができる。
サバイバーは制御台を解読でき、完了すると制御台の一部権限を持ち、より多くのエネルギーを消費してそのエリアの監視装置を操縦することができる。
サバイバーが制御台を操作している間、バルクはその範囲内の監視装置を操ることはできず、解読された制御台は一定時間内にエネルギーを回復することができない。
- 監視装置
各制御台の管理エリアに一台の監視装置が存在し、レバーを動かすことでエリア内で監視装置を素早く動かすことができる。
監視装置の視野範囲内で装置画面をスライドすると、地表に仕掛け壁が生成される。
生成した仕掛け壁の数が増えるにつれ、消費するエネルギーが高くなる。
- 仕掛け壁
仕掛け壁が上がる瞬間、付近のサバイバーに通常攻撃の0.5倍相当のダメージを与え、
仕掛け壁が存在している間にサバイバーがボタンをタップして壁を乗り越えると壁は沈み、サバイバーは一回の通常攻撃を受ける。
未解読の暗号機、通電された脱出ゲート、制御台、地下室やサバイバーを乗せたロケットチェアは、付近の仕掛け壁の消失速度を上昇させる。
形態変化/固有スキル(アクティブ能力)
- コントロール端末
バルクはコントロール端末で直接監視装置を操作することができるが、より多くのエネルギーを消費する。
- オーバークロック
スキル解放後、監視装置操作画面内で使用でき、この監視装置の仕掛け壁の設置クールタイム及びエネルギー消費を大幅に低下させることができる。
しかし過負荷状態で使用した後の一定時間、この監視装置はエネルギーを回復しない。
長所
このキャラの特徴は、全ての能力が仕掛け壁を出現させる事にまとまっていること。
仕掛け壁によってチェイスルートを制限、あるいは袋小路にしてしまう事ができ、キャンプの間に暗号解読をしているサバイバーへの圧掛けも行える。
救助者に対しても進行ルートを塞いで椅子耐久値5割超え、もしくはそもそも救助をさせない事もできる。
つまりは、いかにサバイバーに仕掛け壁をヒットさせ、ダメージを稼ぐかが勝負所になってくるのである。仕様を知らない低ランクはともかく、仕掛け壁を乗り越えてくるサバイバーは少ないと思われるので、勝利のカギは仕掛け壁の0.5ダメージ(以下半ダメージと記)となる。
このダメージ量は医師・バーメイドと特質の「中治り」以外では取り払うことが出来ないので、できるだけ多くのサバイバーにこれを当てる事が出来るかが重要。
短所
仕掛け壁の精度に全てがかかっていると言っても過言ではない為、的確にチェイスルートを塞ぐ、あるいは直接ヒットさせる事が出来なければその分チェイス時間を延ばされる事になる。
基本性能として板割りこそ速い部類なのだが、板をヒットさせられた時の硬直時間が全ハンター中最長という欠点も抱えているので板間の攻防には注意したい。
また、サバイバー側も制御台を操作して関係ない場所に仕掛け壁を出現させる事でエネルギーを消耗させる事ができるので、エネルギーを抜かれてしまうとしばらくの間その場所では何もできなくなる。
他に制御台を操作している間は視点も変わるので、キャンプ中に暗号解読妨害に夢中になってたら何時の間にか無傷救助されていた。なんて事も起こりうる。
総じて全体の盤面把握の技量を求められるハンターと言える。
ユーザー間では制御台をずっと操作して壁ヒットによってダウンを取るニート型と、直接追いかけてダウンを取るチェイス型の2種類に分けられている。
実装後間もない頃は仕掛け壁の出現速度や持続時間、全体負荷能力の高さ等で猛威を振るい最上位のバルクともなれば勝率9割超えと言う恐ろしい記録を出していた程。
・・・なのだが、度重なる調整が全て下方修正という悲惨な目に逢い、それでも尚練度の高い極一部のユーザーが使い続けた結果、更に弱体化調整が入り現在(2022年7月時点)では使用率最下位にまで落ちぶれる事に。
衣装(スキン)一覧
UR |
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烈火の怒 |
神の鉄槌が振り下ろされ、火花が散り、世界の万物が彼の意思によって作られた。 |
SSR | |
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院長 | 「守銭奴」 |
医療職:院長 備忘録:監禁の芸術は思考を制限することにある!病院の真の目的はあの限界を超越した「異類」を研究することにほかならない。このお騒がせ屋たちがあいつを怒らせなければ、まだ間に合う… | 運命の糸が絡まり合った時、誰が我らがアトロポスとなるのか? |
測量者 | |
正確なデータは、最も「正しい」結果に導いてくれる。――遡及シリーズ衣装 |
SR |
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附林 |
彼は欠けたものを補充した。しかし、そのものの意味を忘れてしまった。 |
草刈り |
石という名の職人は他人の鼻に塗った石灰を、鼻を傷つけることなく斧で削ぎ落とした。彼はこの逸話をあなたの体で嬉しそうに試す。 |
いもむし |
「それを半分食べれば大きくなる、そしてもう半分を食べれば、小さくなるのさ。」 |
古城の執事 |
執事は生臭い時代で伯爵の入居に協力し、古城の魔典を手に入れた。その後、彼は古城で深い眠りにつき、伯爵に再度召喚されるのを静かに待っていた。 |
臆病なライオン |
牙を失ったライオンは勇気を失くし、権力者の騙し合いの駒となった。 |
解体員 |
廃車は三大企業の技術の改善に使用できる。しかし終わりのない解体による忙しさから、彼は昔運搬企業で沈没船を引き上げていた頃を懐かしんだ。 |
「驚」 |
ああ、この年になると物忘れが激しくなる。しかし未だに、フランスを渡り歩いていた時に見たレディのことは覚えている。彼女は美しいスカートを靡かせ、コンコルド広場の一番高い場所に立っていた。揺れるスカートはまるで真っ赤な血のように鮮やかだった。 |
隠世の匠 |
匠はかつて無数の神兵を作り出した。彼の最後の作品は、自分のために作った枷だった。 |
祝う者 |
彼はあの結婚式で最も楽しそうな参加者だった。人ごみの中で最も目立つ位置に置かれている。 |
ザミオクルカス |
ザミオクルカス――彼は瞳いっぱいにザミオクルカスの花を貼り付けた。見ぬもの清し。 |
荘園管理員 |
臆病者は失敗の苦しみから逃れるために忘却を選ぶ |
R |
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黄銅 |
輝く黄銅色は、精巧な技術を物語っている! |
赭石(しゃせき) |
硬骨漢みたいで、とても堅固だ。 |
ターコイズ |
カンカンコンコン、鉱の錬成を始めるぞ! |
初期衣装 | ボロい服 |
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初期衣装。すべてが自然に見える。 | 服がボロボロだ。本当にただゲームをしただけ? |
公式Twitterイベントにて
自分でホーム画面をカスタマイズできる新要素「居館システム」が実装された際、カスタム内容のコンテストが公式Twitterにて行われた。(現在は終了している)
そこには笑顔の彼の画像と共にこんな言葉が寄せられていた。
私も建築家の端くれ、諸君らのセンスを直々に見定めようではないか。
自慢の居館の写真にハッシュタグ #荘園建築家 を添えてツイートじゃ。
優秀作品には豪華賞品を贈呈しよう。
≺(⁼◎ʖ☼⁼)≻<参加を待っておるぞ!
どうやら陽気な爺さんのようである。
関連タグ
背景推理(ネタバレ注意!)
1.契約 | 元々は、適当な仕事だった。 |
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破損した契約書:デニス・デローズとバルク・ラパドゥーラによる契約。 | |
2.実験室 | 廃墟だという人もいるが、私は「可能性」を見出した。 |
図面1:対照的なビルが描かれた設計図。建物の中心に赤いマークで表記した長方形エリアがある。 | |
3.労働力 | 人より機械の方が頼りになる。 |
図面2:おかしな人型構造の物体が描かれた図面。この図面通りに作成するには数百もの部品が必要に見える。 | |
4.おかしな子供 | うるさい生物は嫌いだ。頭が痛くなる。 |
日記1:デローズ夫妻が新たな増設要求を言い出し、使用人たちを連れてきた。見ざわりな奴らの中に、おかしな男の子がいる。私のオフィスに非常に興味を持っていたみたいだ。何とか、私のお宝たちからその子を遠ざけなければ。 | |
5.密室 | 見つけられない部屋より安全な場所はないだろう。 |
日記2:本当に目障りな子供だ。振り返るといつも、壁の隅に服のはしや靴が見えている。まったくあほらしい。 | |
6.26号 | これは、突破口だ。 |
実験記録1:26号に対し、No.1の木箱を持つ命令を行うと、26号はNo.1の木箱を取った後、移動を停止した。26号に対し、No.1以外の木箱を持つ命令を行うと、26号は番号が振られた木箱を取った後、実験エリアを離れ、番号が書かれていない木箱への移動を開始した。 | |
7.もう一つ | 予見できているべきだった。 |
日記3:クソ、そう、人は繁殖するものなんだ。その事を忘れるべきじゃなかった。私の雇い主は若い夫婦なのだから、子供ができるのは当たり前じゃないか!唯一幸いなのは、悪ガキの注意が完全に「デロス」に向いたこと。これで密道を整える時間ができる。 | |
8.小さな面倒事 | 二度と奴らに驚かされることはないだろう。 |
実験記録2:26号に起動命令を出すと、26号が入力したことのない言葉を発した。忌々しいガキどもだ!特にデロスには、私の機械人形に近づいてないでほしい。犬猫のような名前など、いらないのだから。 | |
9.暴民 | 人々の愚かさには常々驚かされる。 |
日記4:子供を含め、すべての者を連れて行った。機械人形にここを守らせるべきだった。しかし、全てが遅すぎたのだ。 | |
10.守る | 待つ時間とはなんと長いものか。しかし、彼らはきっと戻ってくるはずだろ? |
図面3:おかしな人型構造の物体が描かれた図面。新たに武器のように見える部品を沢山増やしたようだ。 |
背景ストーリー
バルク・ラパドゥーラはある建築士の長男である。幼少時代からデザイン図面と様々の機械や工具などの近くで遊んでいた。天賦の才能がある彼は二十歳で当地では人気者になっていた。
彼はある夫婦に雇われ、当時はまだ荒れ果てていたエウリュディケ荘園にやってきた。そこでは建物のデザインを担当し、雇用主の要求に応じて、職人さん達と一緒に荘園を拡大し続けていた。
仕事とは別に、彼の好きな「仕掛け」を加え、この荘園はだんだんバルクの秘密の実験場となった。
あの不幸な事故が起こる前までは、彼は新しい仕掛けに夢中になって作り続けていた。
記念日タスク(1回目)
ボウズアート学院からの断り状
親愛なるギヨーム校長:
お手紙をいただいた時、私は自分の目が信じられませんでした。自分の大したことない建築の才能がこのような評価を得られるとは思っていなかったため、喜びと感激に溢れた私の心はもう破裂しそうです。なんて光栄なのでしょう。
ですが、この手紙はあなたを失望させてしまうかもしれません。
まず、私が勝手に貴校の風采を確認したことをお許しください。将来私のクラスメイトになるかもしれない人たちはどれも若く、そして才能にあふれていました。
ですが私は、ただの田舎の建築職人の子供です。もう30歳近くになりますし、旅費だけでもほとんどの蓄えを使ってしまいました。少しばかり才能があるのかもしれませんが、あなたからの招待は私にとって、人生における夢でしかなく、現実に目覚めたくはないのです。
実を言うと、私はすでにとある夫妻からのご招待を引き受けており、彼らの荘園の修築へ向かうことになっています。
この世界の暗い片隅で、人に見せられないような「装飾」を建築に施します。これが私のような人間の人生のあるべき姿なのでしょう。
最後に、本当にこの件は遺憾に思います。申し訳ございません! ありがとうございました。
敬具 バルク・ラ・パドゥーラ
補足
デニス・デローズ夫妻の荘園に招かれた時点の手紙。
この荘園は後にゲームが開催されるエウリュディケ荘園であり、バルクが断罪狩人と共に仕えた場所である。
この頃はまだ平和でゲームも行われていなかった。
記念日タスク(2回目)
1枚の手紙
拝啓 2人の子供が荘園に到着してから数日が経ちました。
この2人はとても賢く、好奇心旺盛で、いつも壁から服の端を覗かせるあの子のことを思い出させます。これは元々創造力溢れる特殊な実験でした。私のロボットを覗きに来る1人の子供は嫌いでしたが。
しかし最近、全ては元々予想していた様にはいかなかったことに気づきました。彼らの聡明さが私の予想を上回っていたというより、彼らは確かに何らかの前提の下、短期間の間手を組むことができていたのです。そして偶然にも、その前提は私でした。
長年影に隠れていた鎖は無情にスポットライトを浴びせられ、隅々にある錆びが拡大鏡の下で露になりました。今まで、こんなに隅々まで荘園が晒されたことはありませんでした。
まだ2人到着していませんが、私は彼らが順調にゲームをこなせることを確信しています。そうなれば、元々の実験は意義を持たなくなります。
そこで私の脳裏には2つの疑問が生まれました。才能は天が与える得難い恩恵です。極めて少数の人間にしか恵まれません。しかし本当に、無料の贈り物というものは存在するのでしょうか?運命の女神に微笑まれた彼らは、まるでステータとロータのようです。ならば、彼らの間にある空気が抜かれてしまった時、自由に動けなくなった両者はどのようにして戦えばいいのでしょう?
もう1つの問題については、私もおそらく答えを知っていますが、どうしても聞きたいです。
荘園の秘密を持ち去る者が現れるのを、あなたは許しますか?
敬具 バルク・ラ・パドゥーラ
補足
荘園が暴徒により荒らされた後、主催者である「デロス男爵」がゲームを開催している時に書かれたものと思われる。
バルクは主催者に仕え、実験を行う側として参加しているようだ。
荘園に到着した「2人の子供」とは機械技師の誕生日タスク2年目から機械技師と「囚人」の事と思われる。
特に機械技師は彼女の父がバルクと親交があったことがガードNo.26の記念日タスクでも明らかになっている。
「いつも壁から服の端を覗かせるあの子」とはガードNo.26に名づけを行った背景推理7に登場する娘「デロス」(記者と「少女」)のこと。
「私のロボットを覗きに来る1人の子供」は背景推理4に登場する「おかしな男の子」のこと。オルフェウスの幼少期と思われる。