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獅子王戦争まとめ

ししおうせんそうまとめ

獅子王戦争まとめとは、獅子王組の内部戦争の内容を簡単にまとめたものである。
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概要編集

獅子王戦争とは、獅子王組組長候補で改革派筆頭の眉済俊之の率いる改革派と、同じく組長候補で保守派筆頭の黒澤航太郎の率いる保守派の戦いである。


経緯編集

現組長である河内が重度のアルツハイマー型認知症を患った事と後継者として育てた若頭である小御門がヒットマンに殺害されたため、獅子王組は組長も若頭も不在の状態になり、候補として幹部のナンバー4である眉済とナンバー3である黒澤に挙がった。


しかし、仁義を重んじる眉済と拝金主義の黒澤は犬猿の仲と言う表現すら温く感じさせるほどに仲が悪すぎたのだった。


小御門を暗殺した人物を探るために黒澤は自分がやるから眉済は何もしないよう警告するが、眉済は落ち着くように促す中、実行犯が鎌田組の佐村である事が判明する。黒澤は自身に与する実力者である鮎川鉄次らを引き連れてカチコミを決行し、鎌田組の組長と構成員らを始末するも、肝心の佐村を取り逃がしてしまう。一方、眉済派の伊武が佐村を見つけ出し粛清した事で報復は終わりを迎えたものの、黒澤はマッチポンプを疑って府に落ちない態度を取る。これが内部戦争の最初のきっかけとなった。


三日後、伊武と鮎川がかち合い戦闘に発展するも、引き分けに終わる。その後日に眉済派のナンバー3である大村が何者かに殺されてしまう。これを聞いた眉済らは黒澤派の仕業と踏み怒りを燃やすのだった。


眉済派の大村が何者かに殺されて怒りに震える眉済達は黒澤派の仕業と睨むが、まずは裏を獲る事を優先して黒澤との話し合いに臨む。しかし、黒澤と彼に与する犬亥の横柄な態度や暴言が原因で眉済と彼に与する柳楽和光の売り言葉に買い言葉な罵り合いに発展してしまう。間に立っていた姐さんの一喝で「どちらかが組長になるまで戻ってこないように」と言われた事でとりあえず収まったものの、結局分からず終いになった。阿蒜と龍本が見回りをしている中、黒澤派の一員であり龍本も目に掛けていた荻田が奇襲してくる。しかし、龍本の圧倒的な実力で返り討ちにし荻田は温情で見逃してもらえそうになるものの、恩を返すかのように龍本を襲う。それでも龍本はこれをあしらい荻田を殺める。阿蒜は内部戦争の闇をまた一つ知る事になってしまった。


今後について会議をしている眉済派は京羅戦争を生き残った京極組の現組長である五十嵐から協力の約束をもらい、更なる戦力拡充を期待する。一方で黒澤は眉済が組長になる事を何としても止めるため、ある人物を招集する。


羅威刃の幹部であり、京極組にとって因縁深い秋元詩郎だった。


眉済が組長になれば京極組の勢力拡大を意味しており、京極組を抹殺したくてしょうがない秋元にとっても不都合であるため、黒澤は利害一致と言う意味で手を組む運びをしていたのだった。


会議終了後に阿蒜は眉済派の若衆の一人である村井と帰路に着いていると、黒澤派の若衆であるニック山岡らに奇襲と拉致をされてしまう。眉済派の主力の動きを掴むために実行したニックに激しい拷問に追い詰められるも、阿蒜は大声で啖呵を切って抵抗する。煩わしく感じたニックは始末しようとするも、そこに龍本が乱入してくる。阿蒜達と連絡が付かない事を不審に思った事や目撃情報から何かあったと踏んだ龍本が探しに来ていたのだった。ニックをあっさり屠る龍本の前に秋元が現れる。秋元の狂気を直感した龍本と戦闘に発展する。しかし、秋元の強さは歴戦の猛者で知られる龍本でさえ一方的に追い込まれるものだった。勝てないと踏んだ龍本は阿蒜らと一緒に海へ飛び込み、銃で追撃する秋元を振り払う事に成功する。しかし、龍本は入院を余儀なくされ、居合わせた阿蒜も眉済に「龍本は勝てたか」と質問された際には素直に首を縦に触れなかったのだった。


京極組の組長である五十嵐は眉済との約束通り、期限付きの出向で久我と犬飼を獅子王組に出向させる運びとなった。久我と犬飼は花宝町に足を踏み入れて眉済らと合流しようとするも、そこには無愛想な対応する獅子王組の組員だった。招かれるままに入った建物には黒澤派の構成員多数が待ち構えていた。黒澤派は眉済派の構成員を襲い、騙し討ちしようとしたのだった。そこで久我は「眉済派につくとは決まっておらず話を聞きに来ただけ」と切り出す事で相手の攻め手を一時的に止める事に成功し、その隙にシャンデリアにライターを投げつけて隙を作って応戦する。しかし、人数差がありすぎてすぐに追い込まれてしまうも、犬飼が大理石のテーブルを盾代わりにしながら突っ込んだことでピンチを脱する。そこに眉済派の伊武と阿蒜が合流した事で形勢逆転し、黒澤派構成員らを全滅させた。


後に久我と犬飼は眉済と顔を合わせる事になり・・・


そして久我はかつて命を懸けて戦い勝利し斃したはずの秋元が存命し黒澤派に与している事を知るのだった。


内部戦争が激しくなる中、獅子王組でもトップレベルの実力者である井上月麦が海外任務を終えて帰国し、眉済派が宴席を開く。そんな中、井上は昔の仲間と喧嘩したくない本心と内部戦争に意味はあるのか問いかけ、龍本と伊武は井上の気持ちは汲みつつも黒澤がトップになってしまえば仁義を忘れた組になってしまうと危惧しているのだった。一方の黒澤も井上の帰国を知ったものの、中立のポジションを取ると踏んで静観を決め込む。


阿蒜は井上と見回りに勤しむ中、井上の同期であった佐島と峰岸が現れる。跡目争いをしたくない井上だが、佐島と峰岸は手柄に目が眩んでいた。変わってしまった事を悟った井上はやる覚悟を決め、二人をあっさり屠って見せる。


後に佐島と峰岸の行動は黒澤による指示ではなく、功名心と手柄欲しさによる独断行動によるもの判明した。井上はこのまま黒澤をトップにするのは余計に危ないと危惧し、彼の行動が組織を腐らせるならば自分は鬼になる事を決意する。その後眉済と再会し、気丈かつ明るく振る舞い自分を気に掛ける姿を見て、眉済がトップになるべきと確信する。この瞬間に眉済派に着くと表明し、戦いに身を投じる事となる。


久我と犬飼が出向して一週間後、二人は定例の報告会のために京極組へと足を運ぼうとしていた。そんな中、黒澤派の犬亥がトラックで奇襲をかけてきた。犬亥は久我らの移動ルートを割り出していたのだった。何とか脱出し、犬飼は黒澤派の若衆2名を、久我は犬亥と戦闘に入る。しかし、古武術をベースにした剣術と「何でもあり」の戦術を駆使する犬亥の強さは久我の想像を大きく上回り、久我は劣勢に立たされてしまう。久我は根性で抵抗するも、犬亥の刀には弛緩剤が塗り込んでおり、それを受けた久我は完全に動けなくなってしまい王手をかけられてしまう。そこへ若衆との戦闘を制した犬飼が乱入した事と崖から滑り落ちながら久我を抱えて逃走した事で、難を逃れる。犬亥は深追いせずに退いていくのだった。


犬亥に惨敗し、入院している久我の下に眉済派の井上と世話になっている兄貴分である高砂が見舞いに来る。そこで井上と高砂は互いに持っている敵戦力の情報を交換し合った後に、高砂は病院を後にする。同時に久我は何か違和感と胸騒ぎを覚えるのだった。後に久我は舎弟の佐古から高砂がどこかおかしい事を電話で伝え、それを聞いた久我の違和感は確信に変わり怪我を押して駆け付けようとするも、犬飼に制される。


一人人気のない路地にいる高砂の前に現れたのは、黒澤派に与する猛者・鮎川鉄次であり、戦闘に発展する。序盤は鮎川優勢だったが、高砂は鉈の根元で攻撃を受ける事で反撃に転じていく。すると鮎川は紅く染まった短めの鉈を取り出し二刀流に切り替える。この二刀流こそが鮎川の真の戦闘スタイルだった。


紅く染まった鉈は金属同士が弾き合えば激しい火花が出る特殊仕様であり、火花に気を取られた高砂は腹を斬られ完全に防戦一方となった。それでも高砂は火花を受けつつも投げナイフで鮎川の隙を一瞬作り、そこで鮎川の右耳へ指を突き刺す。しかし、鮎川は倒れる事無く左手の鉈で高砂の身体を深々と切り裂く。鮎川が手にかけようとするも、高砂にやられた攻撃は平衡感覚を司る三半規管まで到達しており、バランスを崩してしまう。そこへ犬飼が乱入し、渾身の一撃で鮎川を高砂から引き離して救出に成功する。


戦略会議を終えた阿蒜は眉済と龍本の分厚いと言う言葉では測れない仁義の信念を目の当たりにする。


一方の黒澤派も鮎川・犬亥・来栖を集めて作戦会議をしていた。獅子王組トップレベルの実力者である井上が眉済に付いた事を苦々しく思いつつも、邪魔になるならばやれと黒澤は指示をする。そんな中で来栖は「どうしてもやらないといけないのか?」と質問するが、黒澤は強く注意する。


黒澤も本心では仁義が大事であり基礎の基礎と言うのは理解していた事が明かされた。


黒澤は入りたての頃は仁義を何よりも重んじる極道であった。仁義外れは決して許さず、花宝町を守る事に誇りを抱いていた。しかし、当時黒澤についていた舎弟である青木と木村はひもじい状況から抜け出したいがために、ヤクに手を染めてしまったのだった。金に目が眩み、変わり果てた二人の気持ちを汲みつつも自らの手で殺めた黒澤は、『金がなければ人も組織も生きていけない』事を痛感したのだった。それから黒澤は大金を稼ぐためならば仁義外れな行いを躊躇いなくするようになってしまうようになり、その大金を持って当時資金が少なかった河内組を潤し大きな派閥を作るに至った。


そんな中、眉済派の血気盛んな兄貴分である小島が犬亥に勝負を挑むもあっさり始末されてしまう。犬亥も戦火が広がる事を感じる一方、仁義を何より重視する眉済とシノギを重視する黒澤、正反対の思想がぶつかり合う内部戦争は、最早どちらかが消えない限り終わらないほどに苛烈なモノになっていく。


久我に続き高砂まで傷つけられた事に憤る犬飼は独自で調査を進める中、黒焉街に半グレが急増してカタギに絡み始める事件が頻発する。一条は五十嵐の指示を受け、サポートに回る佐古と浪岡と共に粛清に臨もうとする。翌日、一条を待っていた佐古と浪岡だが、半グレに絡まれるカタギを見つけ注意をする。数的不利ながら佐古は時間に正確な事を利用して時間稼ぎするも、一条は道中で困った人を助けるために寄り道していたせいで遅れてしまう。結局腕っぷしが弱い佐古と浪岡は半グレ達にボコボコにされてしまうも、一条が遅れて登場し、一瞬で蹴散らした。一条が尋問すると、東北最大の半グレ組織「戒炎」から駆り出された構成員である事が判明する。末端だったために大した情報は得られなかったが、京極組は「戒炎」への警戒を強める。


一方犬飼は、黒澤派傘下の半グレ達を潰している中、高砂を病院送りにした鮎川と黒澤派の若手精鋭である光山らと遭遇する。会うや否や戦闘に発展し、犬飼は銃の嵐を防ぐ中、逃走ルートを見つけ戦うか退くかに悩む。そんな中、光山の京極組への暴言を皮切りに犬飼を挑発しまくる。キレた犬飼は業務用のゴミ箱を持ち上げ、盾代わりにして突撃する。犬飼は敵二人を倒し、うち一人を片腕でぶん回してもう一人を倒す。そこに鮎川と光山が仕掛け、犬飼は鮎川の手下一人を盾代わりにして防戦する。流石の犬飼も隙を作ってしまい光山に背中を斬られるも、犬飼は手下を振り回して対処する。そこに鮎川が鉈で犬飼を袈裟切りにしようとするも、犬飼は筋肉だけで受け止め大砲の如き蹴りを鮎川の鳩尾に浴びせる。光山は鮎川を助けようと犬飼にドスを突き刺すも、倒すに至らず逆に犬飼のハンマーを頭に喰らい斃れる。鮎川は本気で犬飼を倒しにかかり黒澤派の応援も来た事もあって、犬飼は撤退して生き延びる。


一方、「戒炎」の幹部である上堂と榊原は黒焉街の半グレ組織を潰して回っており、京極組に不穏な影が近づいているのは明白だった。


黒澤は自身に付いている若手エースの来栖に眉済に付いておりトップクラスの剣豪である柳楽を抹殺するように命じる。そこへ黒沢派の一員にして若き実力者である橘花が不敵にも更に成果を挙げようと息巻いていく。一方、眉済は阿蒜と龍本を連れて本部へ打ち合わせに赴く中、橘花ら構成員の奇襲を受けてしまう。橘花は眉済を抹殺するため、優秀な情報屋に眉済の1日のスケジュールを入手し綿密な計画を立てて実行に移したのだった。鉄球攻撃で車を止めさせ銃の乱射で襲う橘花らだが、龍本が銃で反撃し構成員2名を屠る。しかし、今度は鉄球を投げた構成員が手榴弾で爆破しようとする凶行に踏み切り、眉済らは何とか脱出するも、爆破の衝撃で重傷を負ってしまう。龍本は気力のみで応戦し撃破するも、橘花が現れた頃にはもう限界だった。橘花が眉済に手をかけようとする中、阿蒜がドスで乱入し根性で立ち向かうも、実力差は歴然で死の淵に立たされる。そこに現れたのは眉済に付いている若手エースの井上だった。合流予定だったにもかかわらず連絡が付かない事を不審に思った井上が探していた。井上の乱入で阿蒜は命を拾い、功名心と執念で動く橘花と戦闘になるも、橘花のあらゆる戦術を完璧に対処し眉済も守り切る事に成功する。橘花が呼んだ応援2名に奇襲されるも、井上はこれを対処して見せ、危機的状況を振り払う事に成功する。


阿蒜は柳楽と共にシノギに勤しみ同派閥の鮫洲と落ち合おうとする中、来栖は鮫洲と鉢合わせる。黒澤に柳楽を狙うように指示され、来栖は問い質すも鮫洲は拒絶し戦闘に発展する。鮫洲と来栖、同期同士の対決は鮫洲の根性と気迫を嘲笑うかのように来栖の圧勝に終わる。そこへ柳楽が駆け付けた事で戦闘に発展する。来栖の戦術と非常に質の高いフェイントで先制を取るも、それが柳楽の本気を引き出す事になってしまう。そこから柳楽の伝説と言われた剣術と実力を遺憾なく発揮し、流れを引き寄せていく。来栖は二振りのナイフの内一本を投げつけて隙を誘い、スライディングの蹴りを浴びせようとするが、柳楽は上空にジャンプして躱す。それは来栖が躱せない上空へ柳楽を誘いトドメを刺そうとするための作戦だった。しかし、柳楽は飛び蹴りを来栖の顔面に浴びせてダメージを与え、来栖は着地点に着いた柳楽にナイフで切り裂く。再び互いにスタートを切り、柳楽は袈裟切りを仕掛けるが来栖は見事に躱し決めにかかろうとする。そこで柳楽は見事な合気道の投げ技で完璧にいなし、来栖にダメージと決定的な隙を作る事に成功しトドメの斬撃を放とうとするが、思いもよらない事が起きた。


柳楽は斬る寸前で峰打ちに切り替えた事で来栖に肋骨数本をへし折るダメージで抑えたのだった。


それは来栖に討伐を依頼した黒澤は柳楽が若い身内を殺さないと踏んでいた事と、柳楽の凄まじい強さを体感させる事で更なる成長を促すために依頼していた事であり、予想通り来栖は生き延びた。


柳楽は戦闘不能の状態にするために動かんとするが、来栖は電車が通りかかるタイミングを利用して撤退した。それでも来栖は成長できた事に満足しながら帰路に着いた。


そしてこの内部戦争は血の雨が降る事になっていく。


眉済派の事務所に詰めている阿蒜らに衝撃の事態が襲う。


玄関前にいた犬型ロボットを不用心に通してしまった事で、事務所を爆破されてしまうのだった。


阿蒜は存命したが、同じく確認に出向いた若手の西山は即死、伊武も看過できない重傷を負った。無事だったのは中堅の構成員で同じく事務所にいた半田のみだった。そこに示し合わせたかのように現れたのは、黒澤派の最高戦力の一角である犬亥ら構成員だった。犬亥は前々から始末しようとしていた伊武に狙いを定め構成員らをけしかけるが、重傷の身にもかかわらず修羅の如き強さと動きを見せる伊武によって切り抜けられる。伊武と犬亥の戦闘になり撃ち合う二人だったが、相当に硬い鉄棒で打ち込む伊武は犬亥の刀を折らんばかりに攻め入り吹き飛ばす。そこへ半田が援護に動くが、信じられない事が怒る。


眉済に与していたはずの半田が伊武の背中を切り裂いたのだった。そう、半田は眉済を裏切り、黒澤派に寝返ったのだった。


「任侠じゃ腹は膨れない」と言う黒澤の思想に共感した半田は裏切りと伊武への殺意を示して犬亥と共に襲い掛かる。それでも伊武は怒りを爆発させながらも冷静に対処し、犬亥の攻撃をいなし半田を逆に頭突きと蹴りを浴びせる。「必要悪は存在する」と主張する犬亥、それを「悪人側の論理」と断じ「任侠忘れちゃ終わりだ」と主張する伊武が再び撃ち合う。伊武は力を振り絞り犬亥を押していき、不意打ちしようとする半田もいなしていく。犬亥は炸裂弾で爆破を試みようとするが、警察と消防が来た事で中断となった。犬亥は伊武を殺すと宣言し、半田も黒澤の思想に染まったセリフを捨てて去っていく。


伊武は内部抗争で舎弟殺しはトップの指示ではないと考え、現場が暴走している事を悟る。伊武は阿蒜を背負いながら闇医者に向かい、阿蒜は浅慮さと無力さを嘆き涙を零すが、伊武は「役に立とうと努力を続けることに意味がある」と励ます。


地獄と化す内部抗争に阿蒜は命を懸け、行くとこまで行くと覚悟を決めるのだった。


先の件で眉済派を裏切った半田の殺害指示を出され、捜索に乗り出す阿蒜と村井。そこで半田の女性好きな性格を利用して探し出そうと考え、阿蒜は半田が入れ込んでいる女性二名が眉済派が管轄する闇金に千万円近く借金している事を突き止める。そこで阿蒜は女性二名に借金減額を餌に協力を取り付ける作戦に打って出る。阿蒜と村井は最近半田が入れ込んでいる梨花と言う女性に辿り着きマークする。梨花が郊外のホテルに移動し約二時間後に出てきた事から半田がいる事を直感する。そして、本当に半田が車で出発しようとしており、阿蒜と村井は大量の銃弾を浴びせようとする。半田にいくらかのダメージを与えるが、後先考えずに撃ち過ぎたせいで弾切れを起こしてしまう。それぞれが刃物を持って戦闘を開始するが、阿蒜と村井の若手2名だけでは中堅の武闘派としてならした半田の前に圧倒されてしまう。怯える阿蒜に半田は世話をしてやった恩を忘れて襲った事を指摘する。だがそれは、阿蒜の怒りを滾らせた。半田は眉済派として活動してる中でも阿蒜に無茶な仕事や指示を飛ばしては思い通りに行かなければ酷い仕打ちを行っていた。阿蒜はそれを愛情ではなくイジメだと断罪する。手にかけようと動く半田だが、生きていた村井に一瞬の隙を突かれ、阿蒜もドスを突き立てる。しかし、地力で劣るのもあってギリギリで躱されてしまい、阿蒜は半田に腹を深く斬られてしまが、仲間を裏切る外道に負けたくない想いで堪え切る。そこに村井が半田を抑えにかかり、斬られながらも背後に回った。阿蒜は最後の力を振り絞り、半田の一太刀をスライディングで躱し、彼の両足首を切り裂いた。這うように逃げようとする半田だが、阿蒜は駆け寄り、今までの仕打ちを謝れば許すと言う。命の危険を感じた半田は謝罪するが、それは阿蒜に今まで行った仕打ちのブーメランにしかならず、殺意と怒りを込めた阿蒜の斬撃で命を落とした。


しかし、村井の方も事切れており、阿蒜は優しく尊敬してきた先輩の死に慟哭した。


半田との死闘で重傷を負った阿蒜は伊武が世話になっている病院で入院する事になった。別行動していた龍本に情報屋の風谷から信じられない報せを受ける。


阿蒜達が入院している病院の闇医者が黒澤派に買収されているとの事だった。


危機を感じた龍本は現場へ急行する。その病院に現れたのは黒澤派最高戦力の鮎川と同じく4年目の武闘派である近田だった。眉済派の護衛二人を瞬殺した鮎川と近田は阿蒜と伊武のいる病室に乗り込む。戦闘に雪崩れ込み、伊武は完治していないせいで鮎川相手に防戦一方だったが、小型ナイフや腹に溜まった血液を鮎川に吹きかけて隙を作り、強烈なパンチを浴びせる。鼻骨が折れた鮎川だが、それが凄まじい狂気を引き出した。一方の阿蒜も近田との実力差に加え先の半田戦で受けた傷もあって不利な状況だった。鮎川の唐紅の鉈を受け止めた伊武は吹き飛んだ勢いを利用して近田を蹴り抜いてビルから落とし、近田は受け身をミスしたのもあって着地の衝撃を受けて戦闘不能になった。しかし、一瞬の隙を突いて鮎川は伊武の胸を薙いで形勢を傾けていく。そこで一人の人物が現れた。


眉済派の重鎮にして、怒りに燃える龍本だった。


龍本と伊武のコンビネーション攻撃で鮎川は撃たれてしまう。鮎川は逃げるふりをしてやり返すも、龍本に反撃する隙を与えてしまい、龍本の剛腕によって二度も壁に叩きつけられ、更に銃弾を一発もらってしまう。斬り合いに雪崩れ込みが、ダメージに加え鼻の陥没で呼吸困難に陥った鮎川は動きのキレが無くなり、とうとう龍本は懐を取って致命傷を与えて見せた。


鮎川は戦闘狂として戦いに明け暮れながら、かつて世話になった兄貴分の龍本とやり合えた事に誇りながら、その命を散らした。


撤退しようとする阿蒜達だが、またしても信じられない人物が現れる。


羅威刃の現トップにして、黒澤派に与する東雲竜政だった。


そして、眉済派の猛者・龍本雅幸と羅威刃の現トップ・東雲竜政の戦いは凄まじいモノになった。



龍本と東雲の戦いが始まる。


開戦と同時に東雲は小さな斧を取り出し、それを阿蒜に投げつけたのだった。龍本がこれを見過ごすはずもなく阿蒜を庇い、右手に大ダメージを負い東雲は強烈な蹴りを浴びせる。東雲のパワーを見てドスではリーチで劣ると悟った龍本だが、自分が斃した鮎川の鉈を見つけて武器にして斬り合いに持ち込む。東雲のパワーとテクニックの前に龍本は深く斬られてしまい、銃で応戦するも、躱されてしまう。しかし、一発がガラスを割った事で東雲の手を止めさせ、隙を見つけた龍本は鉈で切り裂き、同時に東雲も斧の束でド突いて龍本の肋骨を折った。


龍本は既に限界以上のダメージを抱えていたが、愛する仲間を守るために空気を振るわす咆哮を放ち、東雲もその強さを感じ取るのだった。


龍本は鉈で東雲の両足を切り裂こうとするが、東雲はジャンプで躱す。それは龍本がドスで心臓を抉るための一手であり、懐を取りかけるも、東雲は左腕を差し出す。それでも勢いは東雲の腹を抉らんばかりであり、王手をかける。しかし、覚悟を決めた東雲の執念は想像を超えており、龍本の身体を袈裟切りで深く切り裂いた。不利を悟った龍本は阿蒜と伊武に逃げるように命じ、閃光弾を東雲に投げつける。龍本は東雲に背中を深く切り裂かれ足先まで痺れるほどの痛みを受けながらも、ビルから投げ落として見せる。龍本はまだ動ける阿蒜と共に伊武を担いで裏口から車で逃げようとするも、東雲は銃で龍本を襲う。阿蒜は龍本の腰に携えた銃を使って東雲を足止めし、逃走に成功する。


逃走の中、龍本は不意に車を停める。死期を悟った龍本は命を捨てようとしたのだった。鼓舞する阿蒜と伊武だが、そこに鮫洲ら救援部隊が到着して病院に運ばれる。それからしばらくして阿蒜と伊武は目を覚まし、龍本も目を覚ますが、衝撃の事実を知ってしまう。


龍本は東雲との戦闘で脊髄損傷をしてしまい、両脚が動かなくなってしまっていた。それは戦線復帰どころか、武闘派極道としての再起が叶わないと言う事実だった。


それでも龍本は阿蒜達を救えたことに安堵しながら屈託のない笑顔を見せ、阿蒜と伊武は龍本の支えになると涙ながらに決心する。



怪我から復帰した久我と犬飼は自身らに辛酸を舐めさせた黒澤派の最高戦力の一角である犬亥打倒に動く。羅威刃との抗争で学んだ経験から、両派閥から誰かしら裏切者が出ると踏んだ久我は五十嵐に無理を言って現金数百万円を捻出してもらい末端構成員を締めながら、重要な情報を握ってそうな中堅構成員に狙いを絞っていく。その中で9年目の中堅構成員だが武闘派ではない黒澤派の近本と言う人物と接触し、犬亥の情報を聞き出す中、衝撃的な秘密を知ってしまう。


犬亥には別れた女房の間に梨香と言う娘がいるという事実であり、月に数回は娘と面会していると言う事実だった。


住所等の情報を聞き出し、いつも通りの面会帰りの犬亥を見つけ出した久我は目を付けていた河川敷まで誘い出す。そして雨が降り注ぐ中で久我と犬亥との勝負が切って落とされる。


すると犬亥は久我に同行していた犬飼を強襲し斬撃を浴びせ、再び向き直る。久我はかつてやり合った経験からドス二刀流で立ち向かい、防御中心の戦法に打って出た。以前は炸裂弾や煙幕でいいようにやられた久我だったが、雨が降っている状況のお陰で無力化できており、弛緩剤も流れ落ちていた。大振りになった所で久我がドスを一本投げつけ、隙が出来た所で懐を取る。刀の束で受ける事でダメージを最小限に抑え、斬りかける久我に対し、犬亥は蹴りでドスを弾き落とす。久我はすかさずタックルを決め、川に引き摺り込む事でに犬亥の刀を手放させる事に成功する。久我は犬亥を溺死で決着を着けようとしていたのだった。久我は気力を振り絞って追い詰めていくも、犬亥も素手で応戦する。それでも、永遠のライバルを始めとする殴り合いの土俵を幾多も超えてきた久我に戦局は傾き、最終的には犬亥を溺れさせる事に成功する。犬飼も生き延び、久我は勝利を喜び合う。しかし、犬亥を襲う直前で見ていた久我の脳裏にある事がよぎった・・・


武闘派極道でも非道な剣豪の姿ではなく、一人の娘を大切に想う父親としての犬亥鳳太郎と言う男の姿を思い出す。


家族の情を思った久我は犬亥を助け出して蘇生させる事に成功する。久我は家族のためにも戦争から離脱するように進言するが、犬亥は渡世に生きる者としてそれはできないと拒む。しかし犬亥は最終的には自分に勝利した久我に対し、本来なら死んでいた自分を生かしてくれた事に感謝と恩義を感じ、内部抗争からの離脱を決意するのだった。


しかし、明るく暖かい未来を考え始めた犬亥の表情はどこか晴れやかなモノだった。


そして苛烈極まる内部抗争は、最終局面へと向かうのだった。


尚、鮎川が戦死して犬亥も生きるためにこの戦争から戦線離脱することを選択したことで、残る黒澤派のターゲットは総大将の黒澤航太郎ただ1人となった。また、公式ツイートにて眉済の配慮でひと仕事を終えた久我と犬飼は京極組に戻り、京炎戦争に参加する予定であり、羅威刃の2人も京極組を追って戒炎と協力することが示唆されている。


経緯(最終章)編集


眉済派の井上は情報屋の風谷と接触し、黒澤派のトップである黒澤が東北最大の半グレ組織戒炎とコンタクトを取っている事から、段々と任侠に外れた行動を取っている事を知り、早期決着を図ろうとしていた。そんな中、黒澤派のエースにして一個下の後輩である来栖と接触する。来栖を上手く引き出した井上は人気のない公園まで誘い出す。


任侠を大事にする井上月麦とシノギが成り立たなければ意味がない来栖三成、両派閥のエースが激突する。


斬って躱し合いになる中、来栖が柳楽との戦いで見せたフェイントで先制を取る。しかし、それは井上の本気を引き出すトリガーとなった。再び斬り合いになり、来栖が取りかけるも、井上は来栖の片腕を掴む。同時に来栖も井上の片腕を掴んで超密着状態になり、互いの頭突きが飛ぶ。互角になったところで来栖は様々な策で井上のナイフを奪おうとするが、井上はすかさずタックルを決め、狭い電話ボックスの中に押し込む。狭い空間での防御を捨てた殴り合いにもつれ、互いに一歩も退かない状況となった。そんな中で来栖は本心を打ち明ける。


来栖「アンタらが勝ったら組は貧乏になるんだよ!」

来栖「困窮の中で仁義を覚えられるか!裕福であれば仁義は後からでも教えられる!」


来栖は組の財政を建て直してから仁義や任侠を教えたいとぶちまける。それに対し井上は・・・


井上「任侠者としてやっていい事と悪い事があるだろうが‥」


仮に黒澤派が半グレ達の力を借りて内部戦争に勝ったとしても、それで忘恩の徒になれば任侠者として終わりであり、勝つためだとしても未来を潰してはいけないと強く訴える。そして、目先の金に囚われて未来を見ようとしない姿は下の者が見ているなら、真っすぐに育たないと強く響かす。


力なく座り込む来栖を見て井上は出て行き、伝えたい事は拳に乗せて伝えたうえで、「敵として現れたら殺すからな」と言い残し、去って行こうとする。しかし、来栖は後ろめたさの欠片もなく仁義のために戦う井上の姿に納得するような表情を見せ、井上は優しく微笑んだ。


井上は来栖が戦いながら成長する姿を見て、どこか嬉しそうな表情で帰路につくのだった。



井上より、黒澤派トップの黒澤が半グレ組織にも力を借り始め最早任侠者の欠片を持っていないと断じた眉済派トップの眉済と重鎮的存在である柳楽は組やシマの未来を想って、本格的に黒澤を討つために動き出す。


一方の黒澤も気を引き締める中、彼に与しつつも本来は任侠と義理に篤い来栖から半グレ組織とは手を切ってもらうように進言される。来栖は井上が危惧した通りに情報屋を通して裏を取った上で、羅威刃は花宝町の半グレ達を傘下に入れている事を打ち明ける。半グレに手を染めたら極道はやっていけない事や自分の中にある良心が耐えられない事を訴える来栖だが、黒澤は意に介さなかった。


黒澤は東北最大の半グレ組織『戒炎』のトップ・我妻と会合をしようとしていた。早速協力を取り付けようとする黒澤だが、我妻の「敵を愛せばいいだけ」と言う思想に難色を示す。その上我妻は「内部抗争に勝てば花宝町の利権を半分寄こせ」と言い出す。我妻は去った後に黒澤は自分のしてきた事が間違っているのではと疑念を抱き始める。追い打ちをかけるように、一時的に協力していた『羅威刃』トップの東雲から眉済派に出向していた久我らが元居た場所に帰った事を理由に協力関係の打ち切りと龍本を潰した借りを返す事の取り付けを強要されてしまう。ようやく黒澤は自分のした事の粗を自覚し始めた時、唯一動いてくれている橘花が眉済派の新しいヤサを見つけたと言う報せを受ける。


黒澤は今回の一件で学んだ事を胸にその申し出を断る。その上で自分が乗り込むと言い出し踏み切る。


来栖を呼んでサラシを巻いてもらい、後の事を託すように眉済の下へ向かって行く。



黒澤はただ一人眉済派のヤサに乗り込んでいく。黒澤の凄まじい圧に震えた眉済派の舎弟達は道を開け、進んでいく中、一人の男が現れる。


眉済派の重鎮である柳楽と若手のエースである井上の二人だった。


黒澤は内部抗争で犠牲者が出過ぎている事と組の未来を想って眉済に話を付けに来たと訴え、井上は揺らぐも柳楽は戦闘態勢に入る。そこへ眉済が現れ、何と長ドスを抜いて黒澤とタイマンに雪崩れ込む。


黒澤は一人で正面から乗り込む事で、仁義を重んじる眉済とサシでの勝負に持ち込む作戦だった。


そして両派閥のトップ同士の戦闘に発展し、初手は黒澤が取ったものの、眉済はこれを正面から受け止める。押し込もうとする黒澤に対し、眉済は凄まじい技量で迎え撃ち、黒澤の左視界を奪って見せる。


今でこそ運営や裏方に回っていた眉済だったが、全盛期の頃は強さ一つで組の黄金期を築き上げて見せたほどだった。


撃ち合う眉済と黒澤は組の未来と仁義として本来の姿に付いて、本心をぶつけ合う中、黒澤はアルツハイマー型認知症にかかる前の先代組長から仁義を全うする事の大切さを教えられた日々を思い出していた。それでも、行くとこまで行った黒澤は過去に貧困さのせいで大切にしていた舎弟が苦悩の末にヤクに手を染め、金のない地獄を味わいたくない、下の者に味合わせたくない信念をぶつける。


眉済もお金は大事と言いながら、「カタギを踏みにじってしまえば極道ではなく粛清されるべき外道」と断じ、黒澤に一太刀浴びせる。その中で黒澤は眉済との実力差を痛感しながら、「金稼ぎあっての仁義」と言う信念が半グレ組織とのやり取りの末に揺らいでしまっている事に気付いてしまっていた。


自分の信念に疑念を抱いてしまった黒澤、仁義のために生きる信念を貫き通す眉済、勝負の天秤は眉済に傾いたのだった。


眉済の渾身の斬撃をまともに受けた黒澤は倒れ伏してしまう。黒澤は眉済に稽古を共にした時から勝ち星を挙げた事がなく、眉済自身も結果は見えていたのだった。死期を悟った黒澤はトップの人間が下の者にひもじい想いをさせるほど情けないモノはなく、貧困を理由に舎弟が外道に走ってしまえば後悔すると打ち明ける。


刀を収める眉済は黒澤の本心を聞いた上で受け入れ、黒澤も眉済俊之と言う漢の器の大きさと組長を担うに相応しいと感じ、組や舎弟達の未来を全て託し、心残りが微塵もない満足した表情を浮かべながら、その命を散らした。


眉済は黒澤を看取った後にどうしても考えが合わないせいでどちらかが死ぬ事でしか決着を付けられないのは分かっていた。それでも、同期であり親友であり、同じ釜の飯を食って苦楽を共にした黒澤の死に悲しさを堪えきれず、その場で号泣した。そして、獅子王組を強い極道組織にして見せると固く誓うのだった。


そして、獅子王組の内部戦争は、終焉へと向かうのだった。



眉済派の勝利で終結した獅子王組の内部戦争。


後日、ごく少数の規模で黒澤の葬儀が執り行われ、黒澤に与していた来栖と橘花ら黒澤派数名と眉済が参列した。眉済は黒澤と同期であり、対立するまでは苦楽を共にし同じ釜の飯を食べた同期であった彼への想いを告げる。


そして、眉済は正式に獅子王組の組長を襲名する。眉済に与している伊武や井上、柳楽や龍本や阿蒜はその姿に感動しながら見届けた。東雲との死闘で下半身不随となってしまった龍本は眉済から実績と人柄に加え、これまでのキャリアを活かして舎弟相談役として続投する事が決まり、涙ながらに受け入れる。眉済は獅子王組を一つにしていくため、黒澤に与していた来栖、犬亥、橘花を広い心で受け入れる。すんなりと眉済派には受け入れるのは簡単ではなかった来栖らは苦い顔をするが、井上や伊武との睨めっこや腕相撲を通じて、和解の方向へと向かっていった。


一つになっていく獅子王組はいつもの日常に戻り、阿蒜らは花宝町の治安を守るために行動していく。


そして、獅子王組のファンタジスタ・井上月麦が尊敬する兄貴分であった龍本の仇を討つため、羅威刃トップ・東雲竜政を倒しに向かう物語が始まるのだった。

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獅子王組の内部戦争 ししおうぐみのないぶせんそう

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