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生石充

おいしみつる

「生石充」とは「りゅうおうのおしごと!」(著者白鳥士郎 イラストしらび GA文庫)に登場する人物である(メイン画像一番右)。

CV:興津和幸


………喰らわせてやるのさ。捌きを


生石充とはりゅうおうのおしごと!の登場人物。≪捌きの巨匠(マエストロ)≫の異名を持つ超トッププロのA級棋士であり、京橋にある銭湯兼将棋道場『ゴキゲンの湯』の主人でもある。

大阪府出身 1979年4月29日生まれ。棋士番号223。

師匠は大槌大二郎九段。山刀伐尽八段と同期。


居飛車党が多いプロ棋士の中で、A級棋士・タイトルホルダーの中では唯一の純粋振り飛車党、「振り飛車党の総裁」として全世界の将棋ファンの半数に崇め奉られる存在である。

駒交換を積極的に行い、時には大駒を切り捨てて駒を取った先をイメージしながら局面を進める「捌き」のプロであり、居飛車党の八一とは対照的な感覚派の棋士である。

将棋界有数の山刀伐との勝負に3回連続で敗れた八一が、振り飛車を身につけるため教えを請いた所、雛鶴あいのついでという事で銭湯のバイトをさせながら振り飛車を教えた。

また、空銀子の才能を高く評価しており、研修会をする仲である。


「振り飛車はいいぞ!」

「世界の半分は愛でできている……」「残りの半分は?」「振り飛車に決まってるだろ」

「定跡に頼るな! 指先から溢れ出る感情を盤上で表現するのが振り飛車だ! ゴキゲン中飛車はジャズのフィーリングなんだ! 考えるな! 感じろ!」

「温い! もっと熱く! 肌が痺れるほど熱い振り飛車を指せ!」


上記のように、生粋の振り飛車党として振り飛車への熱い思いを語る名言を残す一方、横歩取りの8五飛戦法の盤面を90°傾けたら中飛車になるという迷言も残しており、八一に「頭おかしいよこの人」と評されている。

順位戦の前に九州に護摩行に行く習慣があり、弟子は取らない主義。

対局以外には将棋会館にも姿を出さない一匹狼ぶりだったが、振り飛車を教えた後は八一の才能を認め研究会に誘うようになる。

20代でタイトルを獲り、名人から2つタイトルを奪ったがその内1つ(盤王か棋帝?)を奪い返されている。

玉将戦の挑戦者となった於鬼頭曜帝位に3連敗、それも完敗した事で居飛車も指すようになり、現在連勝と防衛に向け盛り返しているが、結果振り飛車戦法がこれから通用するのか悩むようになりやつれてしまった。

9巻の帝位挑戦者リーグ戦で八一との対局した際も居飛車で挑み、逆に八一に振り飛車を指され、自ら教えた「捌き」の応酬の末敗れた。

しかしその事によって、ソフトを使った研究を検討するようになり、また振り飛車への情熱を取り戻す。


娘である生石飛鳥の名前を『飛車』にしようとした過去があり、そのことを蒸し返され妻と大喧嘩になる事もしばしば。実家に帰られたこともある。

『ゴキゲンの湯』の営業時間は「俺はボイラー技士の資格を持ってる世界唯一のA級棋士だからさ」と番台には立たず飛鳥に任せ釜の方を見ている。あるいは二階の道場でジャズピアノを演奏するか気分が向いた時は指導を行っている模様。

娘の飛鳥に将棋を教えていたが、才能が無い事と優しすぎる性格を懸念し、本人が傷つく思いをしないように教えるのを止めた過去を持つ。

飛鳥が八一に将棋を教わると宣言した際、再度諦めさせるため、あいと勝負するよう指示。

しかし後手での相中飛車という不利な戦型にもかかわらず、研究による見事な指し回しをした事と中飛車への熱い思いを語る姿に心を打たれ、自ら飛鳥に将棋を教える事を宣言した。

飛鳥が八一に好意を寄せている事に気づいているようで、娘が八一に近づかないようにさりげなく牽制している。

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