概要
大阪市の東南部に位置する行政区。1943年に東成区からの分区により誕生。
歴史的経緯から在日外国人(特に韓国・朝鮮系)の人口比率が最も多い行政区。(あくまで比率で、絶対数でいうと東京都新宿区に軍配が上がる)区域内にいると朝鮮語での会話がよく聞こえてくる。
近代から工業地区としての側面が強く、中小企業の街東大阪市と連なり、現在も多数の中小企業・工場が立地する。
ロート製薬、フルタ製菓、ノーベル製菓など、全国区の企業のルーツが生野区にある事例も少なくない。
大阪府は全国一銭湯が多いが、その大阪府の中で一番銭湯が多いのが生野区。自宅兼工場で、家にお風呂付けるスペースがあるなら機械を入れたいと、銭湯に通う人が多く銭湯だらけになった。銭湯だが温泉という名前が多いが、温泉が湧いているわけではなく、温泉と名乗るために湯の花を入れていた(温泉地からわざわざ取り寄せていた)。しかし昭和23年(1948年)温泉法制定で『地下から汲み上げられた源泉を使っていなければ、「○○温泉」と名乗れなくなった』そのためそれ以降の銭湯は温泉と名乗れなくなったが、それ以前から温泉と名乗っている銭湯はそのままの名前なので、歴史が古いということである(でも水道水である)。
ちなみに生野区の銭湯経営者(創業者)の約8割は石川県出身(昭和40年頃、寒さ厳しい冬になると大阪に出稼ぎに来ていた。銭湯経営は儲かる商売だったため自分も銭湯経営をしようと同郷の人が集まってきた。しかしいきなり銭湯経営をするわけではなく、元手を稼ぐためまず豆腐屋(元手がかからなかったから)をしてお金を貯めたらしい)
大阪市では、西成区に次いで区域の高齢化が深刻化している。
鉄道
主要地名
- 鶴橋
- 勝山
- 田島
- 舎利寺
- 巽
本社を置く企業
ノーベル製菓
タレックス光学工業