田沼雄一とは東宝が1961年から1971年まで製作した青春映画「若大将シリーズ」の主人公である。
概要
明治時代から続く老舗のすき焼き屋「田能久(たのきゅう)」の息子で京南大学の運動部エース。
作品ごとに得意なスポーツは異なるが、水泳、ボクシング、マラソン、スキー、柔道、駅伝などの当時の人気スポーツから、ヨット、サッカー、アメリカンフットボール、フェンシングなど当時マイナーだったスポーツにも挑戦している。
意外にも野球がないが、これは藤本真澄プロデューサーが消極的だったとも加山雄三が野球が苦手だったからとも言われている。ライバル企業の東映と大映がそれぞれフライヤーズとオリオンズを持っていたからという説もあるが東宝も阪急ブレーブスがあるので疑わしい。
設定はシリーズでおおよそ共通しているが作品ごとのストーリーのつながりはなく、全てパラレルワールドとされている。
1969年の『フレッシュマン若大将』からはサラリーマンという設定になり、上司や同僚などの新たなレギュラーも加わった。
1971年の『若大将対青大将』では若大将のニックネームを太田茂夫(大矢茂)に譲っている。
1992年に放送されたドラマ『社長になった若大将』では「田能久商事」の社長に就任している。