痛哭の幻奏(フェイルノート)
- ランク:A→A+
- 種別:対軍宝具
- レンジ:5〜100
- 最大捕捉:10人
「宝具起動。我が弓の、切なる曲を……」
「痛みを歌い、嘆きを奏でる。――『痛哭の幻奏(フェイルノート)』……これが私の矢です。」
トリスタン自慢の必中の弓…なのだが、宝具としての本体は弦の方である。愛用の魔法の竪琴の弦を利用したもので、この弦を弾くことで空気を震わせ、“真空の矢”を生み出す。
角度調整の精度や矢の速度、そして何よりリロードスパンの短さが尋常ではないため、どれほどスピードに長けた英雄であろうと全弾回避はほぼ不可能。レンジ外まで自身の肉体を転移させる、あるいは次元を跳躍するなどの手段でしか対抗できないだろう。
さらにこの糸を使って相手を緊縛したり、斬り裂いたりする事も可能。森林などの障害物の多い場所なら、足絡み(スネア)などのトラップとして仕込むこともできる。一歩踏み込んだ瞬間、目には見えない謎のトラップによって瞬く間にミンチにされたりクモの巣に掛かったように動きを封じられるのだ。
先述の通り「弦楽器を無理矢理弓として使っている」ような代物で、弦を弾き、弾き飛ばされた空気が刃となって目標を切り裂くため、「無駄なしの弓」の異名を持つ。
指さえ動かせれば刃を飛ばせるため、攻撃の際に構える必要すらない独自の強みを持ち、第六章では文字通り指先一つで相手の首や胴体を切断する凶悪な殺傷力を披露した。
普通に弦楽器として使うこともできるが、これもまた先述の通り普通のハープでは出せないような音色も奏でることができる上、弦を弾いた衝撃で宙を舞う(あくまで滑空だが)ことさえできる。これはもはや弓というより「弓型の万能楽器」である。
能書きから察するに、真名解放する類の宝具ではなく、破魔の紅薔薇&必滅の黄薔薇、破戒すべき全ての符のような真名解放無しで力を発揮できる宝具。ゲーム内での真名解放は、ディルムッド(槍)と同じく演出の都合と思われる(捕縛は作中にデフォルトで使用している)。
ゲーム内の宝具演出では、超高速セッションで無数の真空の矢を放ち、相手を宙に釘付けにした後、フェイルノートの名を呟き、全ての弦をまとめて引き絞って最大威力の真空徹甲弾で貫く必殺技として表現される。
最後の一撃を放つ瞬間、いつもは細めている切れ長の目がカッと見開かれる。必見のカッコよさである。
種別はQuickで、効果は自身に必中状態を付与(1T)+敵単体に超強力な攻撃→敵単体に超強力な防御力無視攻撃&敵単体の弱体耐性をダウン(3T)<オーバーチャージで効果アップ>。