空折(魔都精兵のスレイブ)
くうせつ
本体は、上半分に無数の目がついた2m程度の卵型の怪物で、ひよこのように体格に比べて小さな翼と鳥のような4本指の足がある。
八雷神の本拠地で生まれた後、八雷神に拉致された湯野波音と銭函ココを吸収し、その結果、外見と性格に2人の影響が起きて活発で美を追求する美少女の姿に変化した。
子どもっぽい無邪気な性格だが、子ども・格下扱いされることを強く嫌がり、八雷神の雷煉相手にもキレて戦いを挑んだこともある。冷静さを欠いてしまうため、それがもとで敗北した。(例として撤退すべきタイミングがあったにもかかわらず、美羅の挑発に乗ってしまい戦闘に入った。)
餌となる能力者を求めて現実世界の横浜に降り立ち、能力者を誘拐する事件を引き起こす。
上運天美羅と戦闘を開始し激闘を繰り広げ、美羅に打ち勝ちそのまま飲み込んで能力を得た。
遅れてきた羽前京香と和倉優希がそれを見てぶちギレて攻撃を仕掛けるが空折は余裕で軽くあしらった。
その後、出雲天花と天花が連れてきた優希の姉の和倉青羽、元総組長である九番組の東海桐花と副組長の東麻衣亜ら特級戦力たる援軍が駆けつけ、彼女達と激突した。
京香と優希相手に激闘を繰り広げるが、優希の通常スレイブの『天進』の必殺技「隷刃の太刀」により体を貫かれ、吸収したココ・波音・美羅を奪い返された上で敗北し、元の卵型の姿に戻り、京香によって一刀両断のもとに倒され、消滅した。
しかし、主人公・和倉優希と予め戦闘前にキスをしていたことで、自分の体液が彼に入り込んだ結果、意識だけが彼の中に残った。
現在は優希の精神世界で積極的に敵対する意志もなく、優希を(主に性的な方向性で)からかって遊んでいる。
主に下記に記した「吸収能力」で獲得した能力と、「羽根を操る能力」で戦う。
- 吸収能力(仮称)
他者をまるごと飲み込むことで、その姿と能力を手に入れることができる。
何人でも飲み込めることが可能で、結果として無限に強くなれる特性を持つ。
「桃」による能力者を吸収すればその力を使うことができ、作中では湯野波音の「潜行能力『隠された美(ヒトリシズカ)』」、銭函ココの「体液操作『水も滴る風雲児(ココジュース)』」、上運天美羅の「分身能力『緋色の連隊(オールキリング)』」を発揮した。
ただし、性格まで取り込んでしまう欠点がある。
更に吸収した美羅の分身能力で創った自身の分身の思うように動かせない描写もあったため、吸収した能力者の「能力」はすぐに使えても能力者の「戦闘経験」は継承されない欠点もある。
- 浮遊能力(仮称)
空中を自由に飛ぶ能力。空折本来の能力の1つ。
- 羽根を操る能力(仮称)
空折本来の能力の1つで羽織から生えてる羽根を自在に操る。羽根は「攻撃用」と「捕獲用」の2種類存在する。「攻撃用」は羽織から無数の羽根を高速で射出する。その威力は人体をたやすく破壊可能で、撃ち出した羽根の弾丸を遠隔操作することも可能。「捕獲用」は刺した人間の意識や動きを一時的に奪う効果がある。空折はこの羽根で複数の能力者を無力化して誘拐していた。
- 全力形態
八雷神共通の戦闘力を大幅に高める変身能力。空折は目は黒く染まり頭から大きな角が二本生えた姿になる。
- 再生能力(仮称)
攻撃を受けても瞬時に治癒する。吸収した2人の人型醜鬼(湯野波音と銭函ココ)の再生能力を継承している可能性がある。
- 百万神罰
吸収した美羅の「緋色の連隊(オールキリング)」の応用技。両腕のみを分身させて文字通り「手数」を増やし、拳による「打撃」と手刀による「刺突」による神の連撃。しかし「天進」を発動したスレイブ形態の優希と一時的に脳のリミッターを外した京香には通用しなかった。
- 雷を纏う(仮称)
自身の右手に雷を纏った状態で攻撃する接近技。この技を発動すると右手が蛇の鱗が生えたような醜い姿になる。空折本来の能力の1つ。