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第一始祖民族

だいいちしそみんぞく

第一始祖民族とは、『新世紀エヴァンゲリオン』にて存在が語られている人類と使徒の始祖である。

概要編集

新世紀エヴァンゲリオン』の世界において、人類と使徒を生み出した高度な科学力を持つ知的生命体。

番組当初は初期の企画書に書かれていた程度で、劇中では存在は明かされておらず、それらのエヴァの世界観を謎解きのために様々な著書で想像された。

そしてエヴァ終了から10年近く後に発売されたPS2のゲーム『新世紀エヴァンゲリオン2』のシナリオおよび用語解説において始めて公式から言及された。


それによると、彼らは遥か昔に宇宙に存在していた人型の生命体であり、高度な科学力を持っていた。

彼らの母星は滅びの運命をたどっており、それを察知した第一始祖民族は自分達を生命の根源の姿に戻し、いくつかの派閥に分かれてそれぞれと呼ばれる天体に乗り宇宙へと旅立った。

月の中には多くの魂のほか、その魂に肉体を与え生み出す存在である生命の種、そしてその生命の種を止めるための保安措置ロンギヌスの槍が入っており、旅立つ際に、生命の種は知恵の実か生命の実かを選ばされたとされる。


月は太古の地球にも落下し、生命の実を得たアダムを乗せた「白き月」が南極に、知恵の実を得たリリスを乗せた「黒き月」が二つ漂着。この時の月の衝突が「ジャイアントインパクト」とされる。

地球で繁栄したのはリリスから生まれた生命であり、その進化の果てに人類、すなわち第十八番目の使徒たるリリンがいる。

一方、アダムより生まれた生命こと使徒は西暦2015年に至るまで活動することはなかった。使徒と人類の戦いは、地球の正当な支配者の位置を巡る争いであることが、ビデオ化以降に追加されたシーンでもゼーレの口より語られている。


『エヴァ2』のシナリオの中では小笠原諸島海溝に沈んだ物体を引き上げることで第一始祖民族の情報が得られるイベントがある。それは『ふしぎの海のナディア』最終回でレッドノアから帰ってきた宇宙船に似ている。

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