概要
慣れればリズミカルに筆記できるため、単語の暗記などの効率もリズムを掴みにくいブロック体よりも有利である。
特にローマ字のものが有名で、単に筆記体とだけ言ったらこれを指すことが多い。
ローマ字
19世紀~20世紀初頭頃までは多用されていたが、その後活字、タイプライター、ボールペンなどが普及するにつれ衰退する。現代の筆記体風フォントはブロック体に近いものが多く、現代人が読めるようになっている。
海外の大半は印鑑がないため、サインを使うが、サインは個人ごとの癖が出やすい筆記体を用いることが多い。字を丁寧に書くことよりも、誰もが筆跡を真似できないように書くことが重要視されるため。日本でも花押という風習があったが廃れている。
基本的に日本の英語の授業では使われることも教えられることもないが、ミッション系の学校の一部では教えられている。またカリグラフィーとして覚える人もいる。
テスト等では教師に確認をとったほうが良い(大抵の科目はNGと思われるが英語ならば教師次第)。
その他
- キリル文字の筆記体は崩し方が激しく宇宙人の言語のようになる。
- アラビア文字は実質的に常に筆記体である。
- アメリカ人はみな筆記体で英語を書けると思いこまれているが、実際はそうではない。
日本語
江戸時代まで使われていた草書やくずし字がこれに近い。このため現代人は、くずし字が普及する前の古代の文章は読めて、中世近世の文章をほとんど読むことができないという逆転現象が生じる。
現代では学校の国語教育でイキスギた教科書体崇拝の教育がされていることがあり、若干くずしただけで減点の対象になるなど、ブラック校則として問題になっている。