紐歯目
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ちゅうしもく
紐歯目とは、絶滅した哺乳類の分類の一種である。 「帯歯目」とも呼ばれる。
暁新世初期~始新世中期にかけて、北アメリカ大陸のみに分布していた。
体重5kgから100kg以上まで、体の大きさは多様性に富んでいる。
初期のものの代表格オニコデクテスは特殊化していない身体構造を有しており、また恐らくは雑食性であった。犬歯は巨大であり、 そして臼歯は高冠歯となっていた。身体構造は彼らが優れた登攀能力とオポッサムに似た生態を持っていたことを示唆している。
後期のものの代表格であり、恐らく最もよく知られた紐歯目であるスティリノドンは、大型の獣で、明らかに強固な頭部構造をしていた。上の切歯は長く、歯根を欠いていた。犬歯もまた大型化しており、鑿のような形に発達していた。臼歯は尖った形状であった。強力な前足には長く平らな鉤爪があった。スティリノドンの形態にはツチブタとの類似性があるが、歯の構造は明らかに彼らが植物食性であったことを示している。彼らはその強力な前足で植物の根や塊茎を掘っていたのであろう(ツチブタは同様に強い前足でアリやシロアリを掘る)。
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