概要
DMX-26『ファイナル・メモリアル・パック 〜DS・Rev・RevF編〜』で登場した光のフィールド兼ジョークカード。
唯一、カードタイプ「幸せのフィールド」に属するカードでもある。
名前が《結婚してくれやぁ!!》なのは、『デュエル・マスターズVS』の主題歌である『こんちきしょうめ』の歌詞、「ひっくりかえしたれや!」に因んでいると考えられる。
カードイラスト左側には《龍覇エバーローズ》《奮戦の精霊龍デコデッコ・デコリアーヌ・ピッカピカⅢ世》《団子の玉ミタラス四兄弟》《魔法の玉タルー》、右側には《爆竜 GENJI・XX》《黄金世代 鬼丸「爆」》《爆鏡ヒビキ》、中央には司祭服の《コッコ・ルピア》と《蒼き団長ドギラゴン剣》が描かれたステンドグラスが見られる。
ちなみに、デュエマの源流であるMagic:The Gatheringの生みの親であるリチャード・ガーフィールド氏には、彼が後に妻となるリリー・ウー氏へのプロポーズのために《Proposal》というオリカを制作し、デュエル中にプロポーズを行ったというエピソードが存在する。
恐らくこのカードの元ネタだろう。
カード効果
レアリティ | P |
---|---|
コスト | 光文明(5) |
カードタイプ | 幸せのフィールド |
効果 | すべてのプレイヤーが幸せに包まれる。 |
幸せスイッチ:自分のターンの終わりに、この幸せのフィールドをゲーム中で一度上下逆さまにしてもよい。そうしたら、相手にプロポーズする。相手がOKしたら、両プレイヤーは人生の勝者となる。 |
特筆すべき点は数多くあるが、まず説明しなければならないのがこのフィールドがバトルゾーンに展開された時点で、すべてのプレイヤーを幸せに包まれるという点。
これについての公式によるQ&Aを以下に記す。
Q.《結婚してくれやぁ!!》のテキストに「すべてのプレイヤーが幸せに包まれる」とありますが、具体的に何をすればよいですか? |
A.何もしなくてかまいません。このカードからなんとなく幸せオーラが出ているので感じ取ってください。 |
このカードはD2フィールドとは違い、各プレイヤーごとにバトルゾーンに最大4枚まで展開できるので、その数だけの幸せを享受できるだろう。現実にデュエマをする相手がいる、という時点でそれは何事にも代え難い幸せなことだが、覚えておいて損はない。
それぞれ今こうしてデュエルしていることの幸せを実感した上で、このカードから発せられる幸せオーラを感じ取って試合に臨めば、勝ち負けに関係なく、良いデュエルとなるだろう。
二つ目の効果である幸せスイッチは、Dスイッチのように各カードにつき試合中に一度だけ発動することが出来、発動方法もDスイッチと同じ。
それ以外の発動条件は特に設けられておらず、D2フィールドと違って複数枚展開できるので、自身のターン終了フェイズであれば一度に複数発動させることが出来る。即ち、一度断られても待機状態の幸せスイッチの数が許す限り再挑戦できるのである。
尚、性別や種族についてはテキストには記述されていないので、デュエルさえ可能であれば同性や人外が相手でも問題なくプロポーズできる。
無論、誰か(とデュエマ)を愛する心の前に性別や種族の差など些細すぎる問題なので、これは全く気にする事は無いだろう。
相手がプロポーズにOKしたら、両プレイヤーは人生の勝者となる。「人生の勝者」と定義が曖昧で哲学的ではあるが、これに関しては自分たちなりの答えを見つけていく必要がある。
Q.《結婚してくれやぁ!!》のテキストにある、人生の勝者とは何ですか? |
A.とても哲学的な問題ですね。自分なりの答えを見つけてください。 |
また、ここで注意して欲しいのは「人生の勝者」になるのであって、「ゲームの勝者」ではないこと。従って、デュエルはそのまま進行して相手のターンに移行する。
ここから先は、双方の愛を確かめ合い、より深め合うためデュエルを続行するなり、互いにデュエルを棄権して婚姻届けを役所に提出しに行くなり、披露宴を開くなり各々の自由である。
人生という果ての無い旅路において、ゴールとは新たなスタートの始まりに過ぎないのだ。
ただし、何度でもプロポーズできるからと言って、相手の気持ちを考えずに何度もプロポーズを申し込むなどという行為は、決闘者の風上にも置けない反紳士的な振る舞いである。下手をすれば警察沙汰にもなりかねないので、人生には諦めと潔さも必要であることを覚えておくべきだろう。
そしてもし失恋に終わったとしても、挫けてはいけない。この敗北をどうやったら乗り越えられるか、考え抜くんだ。失恋という冒険の終わりは、次の恋という新たな冒険の始まりでもあるのだから。
そのことを心に留め置けば、今これを読んでいる独身DMPにも、いつか人生の勝者となる道が開かれるに違いない。
「デュエマの競技人口の殆どは男性で構成されているから女性と出会うことは殆ど無い」「そもそも出会いなんてあるの?」だって?なんでそんなこと言うの…?(泣)
ちなみに、先述のリチャード氏が使用した《Proposal》は
このプロポーズが受け入れられた場合、両方のプレイヤーが勝利する。戦場に出ているカードと、双方のライブラリーと、双方の墓地を混ぜ合わせ、共有のデッキとする。 |
という効果があったが、このカードは「人生に勝利」することはできても、盤面に影響を与えることは無い。
…とここまで長々と記してきたが、カード名からもお分かりの通り完全なジョークカードであるので、実戦構築のデッキで見る事は無いだろう。無いよね…?
余談となるが、リチャード氏は《Proposal》をマナバランスの都合により一枚だけ忍ばせ、対戦用にカモフラージュしたデッキでサプライズを敢行したそうな。
一応カードタイプが「フィールド」なので、展開すれば《終断δドルハカバ》が墓地から召喚可能になる。また、D2フィールドでは無いので、1度展開したら除去を受けない限りバトルゾーンを離れる事はない。
このように一応利点もあるにはあるが、光のマナが必要であることと、コスト5という重さが足を引っ張ってしまう。もしこのフィールドを使うなら、「《ドルハカバ》等のイニシャルズXは使いたいが《FORBIDDEN STAR》による攻撃制限を受けたくない」「D2フィールドや最終禁断フィールドの消滅によるイニシャルズXの弱体化をカバーしたい」等、特殊な場合に限られるだろう。
後にDMRP-02にて、ゼロ文明のDGフィールドである《プランDG》が登場。コスト6と重めではあるが、無色なのでマナ色を選ばなくなった。DMEX-12では、ゼロ文明でコスト2の《DG-パルテノン〜龍の創り出される地〜》が登場している。
「結婚は人生の墓場」とも言うが、偶然なのか必然なのか、このカードと《ドルハカバ》の2枚はそれなりのシナジーを形成している。
人の出会いってのは運命で決められてるのかもしれねえなぁ。
活躍
アニメ『VSRF』第44話では切札勝太が滝川るるとのデュエルにて使用。
当然プロポーズは承諾され、二人は見事「人生の勝者」となった。また、試合は中断されている。
このカードを使う直前、勝太は光のマナを捻出するのに《DNA・スパーク》をチャージしている。このカードはるるが得意とする光文明のカードであり、勝太とるるが結ばれた結果、新しい主人公が生まれたことも考えると、かなり粋な演出と言える。
DM22-EX2にて収録されたヒーローレア版《制服槍ブータン》のイラストでは、アニメ『ビクトリーV3』の時系列での出来事が描かれており、ブータンの足元にこのカードが散っている。
イラストやフレーバーテキストではプラマイ零から文字通り一蹴されており、ブータンは人生の勝者になれなかった模様。
一方、零はその後「人生の勝者」になれたのかと言うと……
関連タグ
外部リンク
《結婚してくれやぁ!!》 - デュエル・マスターズ Wiki
結婚してくれやぁ!!(デュエル・マスターズ) - アニヲタWiki(仮)
かがやけ ダイア◇ハート
光を増してく
まばゆい僕らの 時代を抱いて
いつか未来が
思い出になっても
その煌きをたどって 見つけて