メカニックなどに搭載される黄色と黒の危険地帯表示に囲まれた赤いスイッチ。
もしかして→自爆スイッチ(遊戯王)
概要
本来は主に機密保持のために兵器や基地などを自爆or自壊させるための機構を起動させるスイッチ。
現実の自爆スイッチ
多くの場合ミスによる押下を防ぐ覆いがある、通常の操作位置からでは押しにくいような位置にある、そもそも外力をかけて引き出さないとに見ることもできないなど、間違ってもうっかり押すことがないよう設計されている。また、その上でただ押しただけで作動するようなものではなく、暗証番号等のパスコードや上役による承認を必要とすることでヒューマンエラーや一部要員の暴走による発動を防ぐ手立てが取られている。
それでも人為的ミスが起きてしまった場合や状況の変化に備えて実際の爆破までの猶予が長めに取られ、カウントダウン中に内外から中止できるよう設計されているものも多い。
ただし、新兵装の試験など何らかの危険が充分想定される場合、速やかに爆破処理を行う目的で「押した瞬間に作動する自爆スイッチ」というものもそれなりに存在する
また、当然ながら基地、機体内部から自爆操作を行うのは極めて危険である他、乗員や機器が暴走した際、あるいはすでに鹵獲された際に備えて外部から操作できることも少なくない。
衛星打ち上げシャトルなどは軌道を外れた際、コントロールを失って打ち上げ施設や市街地への墜落し、二次被害が発生することを防ぐために外部から爆破させる「指令破壊」と呼ばれるシステムを有しているが、これも一種の自爆スイッチである。
なお、実際にはこのような『自爆スイッチ』が搭載されている兵器はさほど多くなく、多くの場合雷撃処分や手榴弾による破壊など、その場にある本来は敵を攻撃するための兵装を使って自軍兵器を攻撃することにより処分することも多い。
また、キングストン弁が艦船における自沈装置、ひいては一種の自爆スイッチとして象徴的に扱われる向きもあるが本来は冷却水やバラスト水などを安全に取水するための装置であり、また一つの船でも各目的に応じて複数系統存在するもので、決して自沈用ではない。
取水目的のキングストン弁はむしろ常に解放されている例も多く、開いたからと言って即座に沈没するような物ではない。平時には閉じられているキングストン弁も「傾斜復元にも使うバラスト水の取水用」「消火用水の取水用」と、むしろ船を沈めないための工夫であり、例え非常時に船長から「キングストン弁開け」が下令されたとしても、それはすべてをあきらめた自沈処理を意味するのではなく、むしろ船を救うための措置を講じていることを意味する。
無論、外からの水を取り込むものである以上これを用いて自沈すること自体は可能であるがイメージされるほど急速に自沈処分できるわけではなく、その場合隔壁を含むすべての開口部を開放する、爆薬などで喫水線下に穴をあけるなど別の手段を併用する必要がある。
創作物の自爆スイッチ
が、創作物においては覆いも何もないのに攻撃用スイッチのすぐ近くにあり、押した瞬間に何の認証も伴わず10秒程度のカウントダウンが始まり、かつ自爆を中止できないような誤作動させてくださいと言わんばかりのガバガバにも程があるシロモノも多く見られる。
有名なのはタイムボカンシリーズのそれ。
主人公達のメカを上回る性能を持った悪役メカの主な敗因であり、毎回何らかの混乱の最中や勝利を確信した満を持しての攻撃の際、うっかり押してしまい自爆してしまう。
この「うっかり自爆スイッチ」という現象を最もシュールに描いたのは「岸和田博士の科学的愛情」の最終回に登場する「因果が巡り廻って地球を滅亡させる」スイッチ。「因果が廻り巡って何かが起きる」スイッチが大量に用意された部屋の中に入った登場人物たちが「うっかり押してはいけないぞ」というダチョウ倶楽部的フリに応えるべく、あからさまに他とは違う「因果が巡り廻って地球を滅亡させる」スイッチをあくまでも「うっかり」押そうとする。
ちなみに現実世界でもジョークアイテムとして発売されたことがある。外観はいかにも特撮やアニメで出てきたものの公約数的な外観だが、むろん実際に爆破することはないので安心するように。
関連項目
新機動戦記ガンダムW…オペレーション・メテオで降り立った5機のガンダム及びその改修機とウイングガンダムゼロにはスイッチ式の自爆装置が内蔵されている。劇中ではトールギスにも内蔵されている模様。他作品ではイージスガンダムとジャスティスガンダムにも自爆装置が搭載されているがこちらはパスコードによるタイマー式。
コズミックステイツ…とうとう自爆スイッチが変身アイテム(アストロスイッチ)になってしまった。
竹内香苗(元TBSアナウンサー、ラジオ出演時「(くしゃみや咳払いをしたくなった時、それを音に乗せないように)スタジオ内の音声を一時的にカットするスイッチ」を好奇心で押して、数秒間無音が放送される放送事故寸前の事態を起こし、共演者の伊集院光に「この人に自爆スイッチの場所とか教えてはいけない(意訳」と言われる)