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小野不由美の小説『十二国記』の登場人物。


概要編集

驍宗登極後、大司寇に抜擢された、李斎より十ばかり年上の穏やかな面差しをした女官吏。元は藍州の州宰で、情理に篤い名宰相だと言われていた。李斎曰く"慈愛深く、礼節を重んじる穏やかな人柄"、"明晰だが優しく、怖がりに見えるほど慎重だった。"

驍宗に対する大逆が起こった後、逆賊の疑いをかけられ宮城を出奔、数年後市井にて李斎と再会し大逆に反対する組織をいくつも作るが、密告や裏切りが相次ぎそれらの組織は瓦解した。

追いつめられた李斎は、慶国へ向かい蓬莱(日本)生まれの景王・陽子から兵を借り反乱を鎮圧することを思いつくが、それはいかなる事情があろうと他国の政に介入してはならない「覿面の罪」を景王が犯すこととなり、落ちつきを取り戻しつつある慶国の大地や民衆が塗炭の苦しみを味わうことになるになる、と花影は反対、

李斎と戴国南部の垂州で袂を分かつことになり、行方知れずに。(黄昏の岸_暁の天時点)




以下、『白銀の墟_玄の月』のネタバレを含みます




過酷な状況で生き別れることになった李斎は“生きてはいないかもしれない”と花影の生存を半ば諦めていたが、実は生存しており、李斎と袂を分かった後、垂州が病んでいることを見て取って出身地の藍州へと戻り、そこで“朱旌の元締め”と呼ばれる人物に匿われていた臥信と再会。その後、臥信が江州城を攻めるにあたり、その豊富な人脈で支援した。

同じく花影も、妖魔の巣窟を抜けて旅立った李斎を生きてはいないだろうと考えていたため、のちに江州城にて再会を果たした際は、知己との再会を喜び合った。


関連タグ編集

十二国記 戴国 李斎 黄昏の岸_暁の天 白銀の墟_玄の月

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