どこか影のあるお姉さんでんこ。現代に派遣されてきたけど、自分にでんことしての仕事が務まるのか不安な様子。とっても寂しがり屋なようですが、どうやら遠い未来での出来事が関係しているとの噂が……?
(アプリ内紹介より引用)
「でんこの仕事、わたしなんかにきちんと務まるかしら……」
概要
黒い衣装に身を包んだでんこ。
コヨイやあさひ、ウシオ並みに自分に自信がない。また、寂しがり屋で人に離れられることを恐れる。
冬が好きで、雪に関する知識は豊富。だが、他の季節だと申し訳なくなってしまう。
コタンやヒメギ、アンナを見ると「懐かしい」と感じるらしく、どうやら未来で「誰か」と別れたことが現在の性格の原因らしいが……?
好物はスルメで、後に登場した蒸気機関車でんこ仲間であるゆづるとよく摘まんでいる姿を目撃されているとかいないとか。
名前の由来はJR北海道釧網本線の茅沼駅。タンチョウの飛来地として有名な場所である。
SL繋がりでアッパー系なコタンやヒメギと比べるとプロポーションはかなり良かったりする。
プロフィール
でんこNo | 110 |
---|---|
タイプ | サポーター |
属性 | cool |
誕生日 | 1月8日 |
スキル | 降り積もる雪のように |
キャラクターデザイン | 天三月 |
1月生まれのオリジナルでんこ、わたし以外にはねもがいるだけだわ。
スキル
降り積もる雪のように
スキルアクションボタンを押すと発動。
一定時間、編成内でんこのアクセス時に相手のDEF上昇率(最大100%)に応じて固定ダメージを与える。
スキルレベルが上がると効果時間と固定ダメージ量が増え、クールタイムが減る。
相手がDEFを上昇させていればさせているほど固定ダメージが与えられる。その性質上、デメリットや貧弱なステータスを高倍率のスキルで補うタイプのなほやギンカ、あさひには有利。最終的には属性依存度が激しいナギサや連続発動が困難なねもやつばさには劣るが、属性制限のあるマコ並みの固定ダメージを誰でも与えられる。
無効化以外の弱点だと、リコと同じく「DEF増加」にカウントされない上に固定ダメージを相殺できる「固定値で軽減」スキルには滅法弱いことが挙げられる(その他対応できない防御スキルはそちらの項目も参照)。絶対数は少ないが、この類のスキルを持っているでんこは結構いる(バージョンアップ後なら彼女らも)。また、DEF+100%で最大効果が発揮されるので、相手がかなり育っていないと大ダメージを与えにくい他、DEFを上がるわけではないが被ダメージを下げたり、身代わりしたりするスキルなどでも効果が増えないので過信は禁物だ。
そもそも相手DEF+100%の時点で、APがいくら高くてもAP部分のダメージが(ATK増加などがない限り)無力と化している点に要注意。自前でATKを上げられない代わりに、APが極めて高いさややショコラなんかは赤子同然ということだ。更に近年のパワーインフレで、DEF+100%超えを造作もなく行えるようになっている以上、カノンやちづ如きでは全くダメージが増えない場合も最早珍しくない。いっそマコやシャンティなどのスキルによって「固定ダメージのみでぶち抜く」のも考たほうがいいのかもしれない。
関連項目
駅メモ ステーションメモリーズ! C11 SL冬の湿原号 釧網本線 茅沼駅
レヱル・ロマネスク - 第2期において、かつての同僚であるC11 202号機とC11 207号機(現在は東武鉄道に移籍)をモデルにしたレエルロオド「かにこ」が登場している。
『みゆき、見て!こんなに積もったよ!』
『外に出てみない?雪だるまをたくさん作って、支部中をびっくりさせよう!』
『早く、早く!みんな待ってるよ!』
(いつの間にか、過去のメモリーを再生していたのね)
(懐かしい夢……みんながいた頃の……)
(わたし、夢でもみんなに置いていかれた。……置いていかれるのはもう、嫌……!)
以下、でんこな話ネタバレ注意
「……昔の思い出が大切だからこそ、わたしは……
いつも考えてしまうの。わたしが現代に来てしまって、本当によかったのか。
もっと相応しいでんこがいたんじゃないかって。
マスターはこんなに優しくしてくれているのに、わたし、応えてあげられて、いないわね……
でんこ、失格、だわ--」
でんこな話に登場するマスターは元々はのぞみに頼まれ、みゆきの再稼働後の運用テスト相手として選ばれていた。
自己評価を過度に下げたりマスターに置いて行かれるのを嫌がったりするような言動・行動をしており、挙句マスターに頭痛などの体調不良を隠し続け倒れてしまう。
その実態は彼女の過去に起因していた。
みゆきの支部では旧型でんこに新規開発装置の搭載を義務付けることとなったが、財政難で資金に余裕がなかった。そのため、最も開発費のかかる見込みのみゆきを稼働終了させ無期凍結処分とすることになったという。
「……わたしは、みんなに使命を託したの。」
「支部のひとたちは、わたしたちにとても良くしてくれた。幸せだった……
わたしの凍結が、彼等にとってどれだけ苦渋の決断だったか。
だからわたしは、せめてもの恩返しのつもりで眠りについたのよ。」
しかし、彼女のささやかな期待は無慈悲にも裏切られることとなった。
新型装置の開発中に反重力装置が誤作動する事故が発生、支部や残されたみゆきの友人たちは稼働はおろか、修復さえも不可能というレベルの損傷を負ってしまった。
そしてその支部のでんこで新型装備が搭載され現代に派遣されたのはみゆきただ一人。支部や友人がいたという事実も、みゆきの中にしか存在しなくなってしまった。
「……隠していて、ごめんなさい。ただ恐ろしかったの。
動作不良でマスターに嫌われるのも。でんことしてふさわしくないって認めるのも。あの子たちがいないことも。
試験運用が失敗して友達のいない未来に戻るのも、そうしてあなたを置いていくのも、全部、ぜんぶ、怖かった!
でんことして再稼働できて、嬉しくなかった訳じゃない。でもどうして、どうしてわたしだったのって……!」
「頭の痛みだって、残されたわたしへの罰なのよ。
昔の思い出を大切にしまいこむほど、わたしの胸が頭と同じように、深く痛むの。
忘れたら、胸の痛みは消えるのかと思ったわ。……でも、忘れることなんか絶対にできない。したくない。
ねぇ、マスター。いつか言っていたように、思い出が雪のように降り積もるのなら、
わたし、この雪で圧し潰されてしまった方が、しあわせなのかしら……」
みゆきから絞り出された悲痛な叫びを聞き、マスターは声を絞り出す。
マスター「……そんな幸せ、絶対に違う。
体調不良で、みゆきを嫌うことなんかない。それにでんことしてだって、すごく頼れること、もう知ってる。
昔の思い出を話す時、あたたかい表情を見せてくれることも知ってる。
そんな「思い出の大切さ」を誰よりも理解しているみゆきが、また眠るなんて考えたら、自分の胸もずきずきするよ。」
「マスターは、わたしを大切にしてくれた。それなのに、わたし、あなたをそうして傷付けて。」
マスター「……みゆきが降り積もる雪に痛みを感じるなら。それはみゆきが想いを抱えて、今ここにいるって証拠なんだ。
君以外じゃない。君以外じゃ、ここに立てなかった。
ねえ、みゆき。みゆきが思い出を大切に思っているうちは、きっとずっと痛いんだと思う。」
「あなたは痛みから逃れるために、なにもかも忘れてしまえっていうの?……わたしのために?」
マスター「……言えない。忘れろなんて。思い出は痛くても、君だけのものだから。
だからせめて、みゆきのそばで痛み止めになれないかな。」
「このままで、ありのままでいい」「でもそのままだと見ていられないから側に居させてほしい」という本心をぶつけたマスターを、ようやく受け入れることにしたみゆき。稼働の継続も認められ、自分の心の痛みもほんの少しだけ和らいだような気がした彼女だった。
(あなたは、わたしの痛み止め)
(少しずつ、少しずつ、雪は深くなる)
(けれど降り積もったなだらかな雪の上に、あなたの足跡がついていく)
真の関連項目
未亡人:ビジュアル公開時に「未亡人みたい」と言われていたが、実際に「置いて行かれた側」である
???、???:同じく「過去のトラウマの払拭」がテーマのでんこな話
レヱル・ロマネスク:「かにこ」のナンバーは建前上すでに存在しないはずの202号機であり、しかも作中では本来の彼女の仕事を担っている。つまり偶然にも彼女の話す「置いていった側」に合致してしまう。この作品は現在のところ1期一部キャラのみ駅メモに登場しており、かにこは駅メモ未登場だが…