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概要編集

蔡琰(177?-239?)元の字は昭姫。晋の時、司馬昭の諱を避けて、字を文姫に改める。


後漢末、陳留圉(今の河南省開封市杞県)の人、後漢の大文学家蔡邕の娘、中国歴史上著名な才女であり文学家である。代表作に『胡笳十八拍』『悲憤詩』等がある。


なかなかにハードな人生を送っており、最初の結婚で夫と死別。17歳のときに戦乱で異民族の匈奴の騎兵の捕虜となり、連れ去られて犯され、子を二人生んだ。後漢書の記載によれば匈奴の左賢王劉豹の所有物となったとあり、結婚したというよりは妾・奴隷のような境遇だったのだろう。後世の人々も辱めを受けて妊娠したといい、本人の師でも匈奴の凌辱を受けたことを嘆いている。


また、別の史料(蔡琰別伝)では左賢王の部隊のなかにいて二人の子を妊娠したとあり、名もなき男たちの性奴隷のような扱いを受けていた可能性もある。


12年後の29歳のときまで慰みものとなり、その後に金銭と引き換えに曹操が解放。


曹操の命により、帰国後に結婚した夫をも処断されかけるが、必死の懇願により許されたという逸話を持つ。


余談編集

彼女と同じ蔡邕の娘(おそらく姉妹、本人説もあり)は、西晋で活躍する羊祜羊徽瑜の母である。

また、彼女を奴隷として孕ませたともいう劉豹は、前趙の創始者劉淵の父である。劉淵の子、劉聡は統一国家の西晋を滅ぼし、中国の地は、再び群雄割拠の五胡十六国時代に突入する。


他メディアにおける蔡琰編集

真・三國無双シリーズ編集

蔡文姫を参照


三国志大戦編集

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