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概要編集

演:木村文乃


岸辺露伴の祖母が経営するアパートに入居してきた21歳の女性。

漫画制作のために暮らしていた岸辺露伴に山村二左右衛門の『月下』がルーヴル美術館にあることを教えた。


一週間ほど失踪した後、露伴の制作中の原稿を鋏で泣きながら切り刻み、そのまま行方不明になった。


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その正体は、露伴の先祖にあたる「山村(旧姓:岸辺)奈々瀬」


彼女は由緒正しき画家の名門・山村家の嫡男・山村仁左右衛門に嫁いでおり、絵についての知識はほとんどなかったものの、その感性により仁左右衛門に一役買われ、二人で絵画についての研究に没頭していた。


しかし、仁左右衛門が蘭画浮世絵等を描き絵画の研究を行うことは山村家にとってはタブーであり、勘当される形で出て行くこととなった仁左右衛門に着いて行った。

その後、仁左右衛門と山奥の一軒家で慎ましく暮らしていたが、ある日突然彼女を病魔が襲い、臥せりがちになってしまった。彼女は神仏に祈願することで回復を願っていたが、参詣途中に真っ黒な御神木の樹液を発見。夫が兼ねてより「自身の追い求める黒」が見つからず苦悩していたこともあり、それを持って帰って見せたところ、彼が気に入り、喜んで使用するようになった。しかし、その頃から夫が何かに取り憑かれたように絵を描くことに没頭し始めたことを心配するなど複雑な感情を抱いていた。

その後、2人が樹液を採取する姿を見かけた仁左右衛門の弟の密告により役人に取り押さえられ、彼らの殴打により元々かなり衰弱しきっていた事もあり絶命してしまった。


だが、死後も彼の描いた「月下」が気がかりとなったためか、現世に霊として残るようになってしまい、その呪いを止めるために露伴に接近していたと思われる。


10年後に全てが解決した後、大人になった露伴にヘブンズ・ドアーの能力を使わせる形で全ての真実を知らせ、彼に謝罪しつつも、未練が無くなったこともありどこか満足そうな表情を浮かべて成仏していった。

実写版では、ラストシーンで露伴の自宅をこっそり訪れ、かつて自分が鋏で切り刻んでしまった原稿を元通りに復元して彼に返却した様子が描かれている。また実写版においては「藤倉」姓がカットされ、キャラクター名は苗字なしの「奈々瀬」となっている。


なお、露伴の先祖とされてはいるが、劇中では仁左右衛門との間に子どもをもうけてはおらず、「岸辺家から嫁いだ」という設定となっており、彼女が直接露伴の直系の先祖というわけではない。

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