「ちゃんと立派な呪術師だろ?」
「(そう言われたとき俺は…嬉しかったんだ)」
概要![編集](https://s.pximg.net/source/dic/images/icon_edit_partial.svg?20120424)
『呪術廻戦ファントムパレード』の虎杖悠仁 × 結木海斗のカップリング。
メインストーリーの第7章。オリジナルストーリー・福岡分校編から物語は始まる。
福岡を始めとする九州全域で、強力な呪霊の出現が増加していることから、虎杖含む東京校の1年生が福岡へ派遣される。
そこで、福岡にある呪術高専福岡分校の生徒である結木と出会い、共に行動するようになる。
福岡分校は東京校の一部という扱い。虎杖と同じく1年生である結木は、学校は違えど同級生という事になる。
規則を重んじる真面目な性格の結木は、呪術規定に反する存在である虎杖に対し、初対面の時から「貴方は排除されるべき存在だ」「俺は貴方の存在を認めない」と敵視する。
一方虎杖は、「仲良くしようぜ。これから一緒に戦ってくんだしさ」と、結木に歩み寄ろうとする。
虎杖の事を絶対に認めないと言う割には、根が真面目な性格のせいか、仲良くなろうとさりげなく話しかけてくる虎杖と普通に会話をしたり、短剣の扱い方をアドバイスされた時は真剣に話を聞いたり、「俺は絶対行きませんから」と言った福岡観光に結局一緒について来たりと、意外と流されやすい部分がある。
ネタバレを含む関係性![編集](https://s.pximg.net/source/dic/images/icon_edit_partial.svg?20120424)
※福岡分校編のネタバレを含みます※
第8章『福岡分校編・呉越錯綜』![編集](https://s.pximg.net/source/dic/images/icon_edit_partial.svg?20120424)
「虎杖と仲良くしろ」という奈木野からの指示と、呪術規定は守らなければならない、という考えの間で板挟みになっている結木に対して、虎杖は「なんつーかオマエ、勝手にムズいほうへ進んでるな」と真面目すぎる結木の本質を見抜く発言をしている。
呪術師として力不足を感じていた結木は、虎杖と手合わせをした際、サポート向きっていう割に結構動けるじゃん、と言った虎杖に対し「…はい。一応呪術師なんで」と自信なさげに答える。
そんな結木に虎杖は、「一応って…ちゃんと立派な呪術師だろ?」と返しており、この時の結木は「つまらない世辞ですね」と答えてはいるが、後の話で、「(そう言われたとき俺は…嬉しかったんだ。ちゃんと同じ呪術師として見てもらえて)」と感じていた事が語られている。
組み手をした結果、結木は虎杖に全く歯が立たず、虎杖も「殺す気でやられても負けねえと思うけどさ」と発言しており、実力や身体能力は圧倒的に虎杖の方が高い。
また、ストーリー画面のLive2Dモデルで並ぶと分かりやすいが、虎杖と結木は身長差があり、結木がかなり小柄な事がわかる。
福岡観光の途中、福岡といえば飯がうまいイメージ、と言った虎杖を馬鹿にした竜胆だが、釘崎が「いいんじゃない?お腹空いてるし」と同意すると、「そっすよね!行きましょうメシ!」とあからさまに態度を変え、それを見た虎杖と結木は「(なんだこいつ)」と心の中でセリフがシンクロしている。
呪霊を追う時や、敵の生得領域に閉じ込められた際、「ビビってない!」と強がりつつ怯えた様子を見せる結木を、虎杖が「ほんとに大丈夫か?」と幾度となく気に掛ける描写がある。
サポート向きの術式が故に、前線経験に乏しい結木は呪霊に囲まれ劣勢になった場面で、身動きが取れず虎杖に庇われる。
すみません、と謝る結木に対して虎杖は「もとから後方支援が専門なんだろ。無理しなくて良いぞ」と、やはりここでも結木を気遣う発言をしている。
散々認めないと息巻いてきた虎杖に、ただ助けられるだけの自分に情け無さを感じ、「(呪術規定も守れない、いざというとき戦えもしない…!俺は何のために呪術師になったんだよ…!)」と、抱え込んだ思いを吐露する。
そしてその場を打開するため、結木は虎杖のアドバイスを思い出しながら不慣れながらも呪霊と戦い、自身の術式で虎杖をサポートする。
その際の、「今更こんなことを言うのも虫のいい話ですが、俺を信頼して、呪いを受け入れてください!」と懇願する結木の言葉に対して、虎杖は「信頼する」と即答。
結木の術式『呪錬礎術』と虎杖の共闘で、その場を乗り越える事に成功する。
いざ呪霊を前にすると竦んでしまった自分とは対照的に、怯まず立ち向かう虎杖の姿に、「君は俺よりよっぽど呪術師だ」と語り、結木は"呪術師としての虎杖悠仁"を認める事となる。
結木「……俺はやっぱり、『宿儺の器』を認めることはできません」
虎杖「……そか」
結木「でも、呪術師の虎杖悠仁は認めざるを得ない。虎杖君……君は俺よりよっぽど呪術師だ」
虎杖「そっか。あんがとな!」
この事をきっかけに、「虎杖悠仁」とフルネームで呼んでいたものから、「虎杖君」呼びへと変化し、虎杖に対する態度も柔らかくなる。
この章から2人の関係性が大きく変わった事が見て取れる。
第10章『福岡分校編・敗走の先で』![編集](https://s.pximg.net/source/dic/images/icon_edit_partial.svg?20120424)
特級呪霊『朧絶』に足手まといと標的にされ、手負いとなった結木を逃がすため、結木と伏黒、両方を庇いながら戦う虎杖。
この時虎杖が、片腕で軽々と結木を抱きかかえるシーンがある。
また、鵺の攻撃を受けた結木を、何度も名前を呼びながら必死に心配する様子も見られる。
命からがら高専の拠点へと戻ってきた虎杖達。
特級呪霊と対峙して結木は自分の実力不足を痛感し、重傷を負い意識の戻らない奈木野の隣で、「あんな化け物相手に、俺なんかじゃ戦いにすらならない」「死ぬのが怖い」とひとり本音を溢す。
それを竜胆に聞かれ、「ビビってるなら降りていい」と言われた際、虎杖の事を思い出しながら、「逃げません…俺だって呪術師なんだ」と答え、呪霊に立ち向かうことを誓う。
結木が呪術師として、虎杖に大きな影響を受けている事が窺える。
第12章『福岡分校編・登極』![編集](https://s.pximg.net/source/dic/images/icon_edit_partial.svg?20120424)
朧絶の居場所を突き止めた一行は、とある山へ集まり、複数のチームに分かれて探索をおこなう。
その道中、呪霊の足止め役を自ら請け負った結木は、ひとり別行動となる。
「(虎杖君が戦っていた姿はハッキリ覚えている)」「(大丈夫、俺にだって出来る…!)」と、結木はここでも虎杖の事を思い出しながら、震える手で必死に戦い、呪霊を祓うことに成功する。
別行動をしていた虎杖は、結木がひとりになっている事を知り、電話で連絡を試みる。
しかし電波が悪いのか、結木の声が上手く聞き取れないまま通話は途切れてしまう。
僅かに聞き取れた『接敵』という言葉から、朧絶の元に向かっていると判断し、急いで結木の元へと向かう。
そして、遅れて駆けつけた虎杖達が目にしたものは、ボロボロになって倒れた結木と、それをあざ笑う朧絶と奈木野の姿だった。
第13章『福岡分校編・残影は今も』![編集](https://s.pximg.net/source/dic/images/icon_edit_partial.svg?20120424)
朧絶が生み出した、宿儺の指を取り込んだ器に瀕死に追いやられる虎杖。
その時、結木が朧絶の前に立ち塞がり、虎杖を守るための結界を張る。
その結界は、破壊されれば結木自身が死ぬ縛りを科した結界だった。
「虎杖君は渡さない!!」
「もしもこの結界が強引に破壊されたら、俺は死ぬ。そういう"縛り"の結界だ」
虎杖を守るため、その身を差し出した結木。
結木にとって虎杖が、なにより大切な存在になっている事がわかる。
結木の術式が計画に必要不可欠だった朧絶は、それ以上手出しする事が出来なくなり、結木だけを連れ去りその場を後にする。
「クソッ、待てッ!!結木を離せ…!!」と必死に叫ぶ虎杖だが、そのまま意識を失ってしまう。
拠点で意識を取り戻した虎杖は、目を覚ますと同時に結木の名前を叫ぶ。
目の前で結木を連れ去られ、「(助けられなかった……手が届く場所にいたのに、俺は……)」と、後悔を噛み締める中、竜胆と遭遇する。
「ごめん…結木のこと…」と気まずそうに謝る虎杖に、竜胆は「別に、結木はまだ殺されたわけじゃねえんだろ。だったら、朧絶をブッ飛ばして助けりゃいいだけじゃんか」と、結木を取り返し、奈木野を一発殴ると決意を固めていた。
そして虎杖も、「(もう手が届かないわけじゃない。助けられないわけじゃないんだ)」と、改めて必ず結木を助け出す事を決意する。
第15章『福岡分校編・九州大結界 前編』![編集](https://s.pximg.net/source/dic/images/icon_edit_partial.svg?20120424)
結木の術式の奪った朧絶はその術式を悪用し、九州大結界を展開させる。
結木を助け出す為、結界の中心を目指す虎杖の前に再び朧絶が現れ行く手を阻む。
結界完成の為、朧絶は出来る限り虎杖の足止めを目論む。
一方の虎杖は「時間をかけるつもりはねえよ。結界が完成する前にオマエを祓えば全部終わりだ」と、あくまで冷静な様子を見せる。
しかし、「できますかねぇ?こうしている間にも私の結界は順調に成長していますよ? あの術師の命と呪力を吸って、ねぇ?」と、結木の話題を出され煽られた虎杖は、「ッ……殺すッ!!!」と怒りを露わにし激昂する。
第16章『福岡分校編・九州大結界 後編』![編集](https://s.pximg.net/source/dic/images/icon_edit_partial.svg?20120424)
結界の中心に捉えられていた結木は、朧絶との縛りを破った奈木野の手によって救出される。
自分の術式が悪用された惨状を目にし、「俺が死ねば結界は消えます!だから俺を──」と、自ら死を選ぼうとするが夜蛾に止められる。
そこへ伏黒が現れると、「オマエが結界の主導権を奪え」と結木に告げ、そのまま意識を失う。
夜蛾に、「伏黒の言葉の意味を考えろ。きっと、虎杖がどこかで朧絶と戦っている。今のうちに、できることをしろ…!」と、背中を押された結木は、伏黒が残した言葉の意図を必死に見出そうとする。
一方、朧絶と交戦していた虎杖は、容赦のない朧絶の攻撃と第三結界の呪いも受け、体の動きが鈍り次第に追い詰められていく。
そして同刻、結木は、『礎石に触れることができれば、結界の効果を上書き出来る』という答えに辿り着く。
しかしその礎石は、触れただけで命を落としてしまう危険があるほどの禍々しい呪力を放っていた。
その事を理解した上で、「それでもッ…!!」と、結木はひとり礎石の元へ向かう。
結木「(ごめんなさい。結局自殺同然の方法しか取れなくて。でも俺は……ちゃんと、できることをしたい。虎杖君が、今もどこかで戦っているのなら……)」
結木は、自分が死ぬことも厭わずに必死に礎石に手を伸ばす。
その時脳裏に浮かんだものは、やはり虎杖の姿だった。
「(俺も、彼と対等な呪術師であるために──!)」
そんな想いだけが、最後まで結木を突き動かした。
朧絶の猛攻により気を失っていた虎杖は、ハッと意識を取り戻す。
呪力がなくなり既に限界を超えた体で、それでも尚起き上がり、「オマエを…祓う…」と、再び朧絶と対峙する。
勝ちを確信し嘲笑う朧絶。その時、結界の様子が変化し、不気味に赤く染まっていた風景が一変し青い光に包まれる。
虎杖「体が軽い!呪力が漲ってくる!この感覚は──」
それは、九州大結界の主導権を奪うことに成功した結木の術式の効果だった。
結界の力が注がれた虎杖は、「(そうか、結木……オマエも……)」と、結木の存在を感じ取り、「……ありがとな。朧絶は俺が祓う!」と、漲る呪力を拳に篭め、トドメの攻撃を仕掛ける。
虎杖と対等な呪術師になりたいと願い礎石に触れた結木と、それに応えるように立ち上がった虎杖の、2つの想いが共鳴したかのような反撃は、黒い閃光を放ち、ついに朧絶を撃破する。
(余談だが、16章11話での朧絶とのラストバトルの際、こちらのパーティーキャラ全員に、結木の術式の本当の名前が表示され、結界の効果のバフが毎ターン掛かるという演出を見ることができる。)
エピローグ『福岡分校編 -結- 』![編集](https://s.pximg.net/source/dic/images/icon_edit_partial.svg?20120424)
朧絶との死闘の後、目を覚ました虎杖は、「結木の結界が無けりゃ勝てなかったんだ。そうだ、結木とも話してえな。どこにいるの?」と結木の姿を探す。
しかし、そんな虎杖に、『結木は現在、意識不明の状態で回復の兆しはまだなく、もしかするともう2度と目を覚まさないかもしれない』という事実が伝えられる。
夢とも現実とも分からない、死後の世界のような不思議な空間で結木は目を覚ます。
「やれることはやった、その結果がこれなら…」と、結木は先の戦いを思い起こす。
そして、「虎杖君。俺はなれただろうか、君のような呪術師に……」と、虎杖へ想いを馳せる。
そんな結木に、誰かが声をかける。
結木が目を覚まさないまま、虎杖たちが東京へ帰る日が訪れる。
釘崎に泣きながら縋り付く竜胆を横目に、虎杖は悲しげな表情を浮かべ、「(………じゃあな)」と、静かに結木に別れを告げ、福岡の地を後にする。
「待って、下さい……!!」
虎杖を呼び止めたのは、意識を取り戻し、息を切らしながら駆けてきた結木だった。
驚く虎杖に、「少し体がだるいくらいで案外なんともないんです」と語る結木。
結木の無事な姿を確認した虎杖は、「そ、そっか…平気なのか…よかった……」と安心しきった表情を浮かべる。
「でも病み上がりには変わりないし、わざわざ見送りなんてしなくても…」と心配する虎杖に対し、結木は「……それでも、君に伝えたいことがあって」と、真剣な表情を向ける。
「……ありがとう。君がいたから朧絶を打ち砕くことができた」「君がいなかったら、俺の結界は意味を為さなかった」と、結木は感謝の言葉を告げる。
そして、虎杖に抱いていた想いを語り始める。そんな結木に、虎杖は黙ったまま耳を傾ける。
奈木野に助けられ導かれるまま呪術師になった結木は、どんな呪術師で在りたいかという志や、特にこれといった信念もなくただ漠然と戦い続けてきた。
呪術規定に則っていればそれでいいと本気で思いながら。
しかしそれは違うのだと、虎杖に出会って気付かされる。
結木「大事なのはルールなんかじゃない。どんな呪いを前にしても、最後まで折れずに戦い続ける…そんな心だと。
虎杖君。俺はそんな…君のような呪術師になりたい。どんな困難にも立ち向かう、強い術師に」
結木の真っ直ぐな気持ちを受け取った虎杖は、「そこまで言われちゃ…俺も頑張るしかねえな。オマエに恥じない術師でいられるように」と、言葉を返す。
そして、「んじゃお互いこれからも頑張ろうぜ! またな、結木」「はい、また」と、笑顔で向き合い、再会の約束を交わした2人は、それぞれの場所へと帰っていく。
掛け合いボイス![編集](https://s.pximg.net/source/dic/images/icon_edit_partial.svg?20120424)
バトル中、虎杖と結木の必殺スキルを同時に選択すると、連携必殺が発生し特殊な掛け合いボイスが聞ける。
「結木!」
「はいっ!」
「虎杖君!」
「あぁ!」
また、それぞれの攻撃で敵をブレイクさせた場合の専用ボイスも用意されている。
・虎杖が敵をブレイクさせた場合
結木「俺も続きます!」
・結木が敵をブレイクさせた場合
虎杖「頼りにしてるぜ、結木!」
別表記![編集](https://s.pximg.net/source/dic/images/icon_edit_partial.svg?20120424)
『悠結』と表記される場合もある。