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課長バカ一代

かちょうばかいちだい

『課長バカ一代』とは、野中英次による日本のギャグ漫画作品、及びそれを原作とするTVドラマ作品である。
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劇画ファンの手の届かない場所に保管してください(1~3巻の表紙)

概要編集

漫画雑誌「ミスターマガジン」(講談社刊)に1996年から2000年まで連載された野中英次によるギャグ漫画である。略してカチョバカ。

後に「週刊少年マガジン」で連載されて人気となる『魁!!クロマティ高校』(クロ高)の前身となる作品。前後作品はタイトルとは異なる舞台や設定に飛んでいくのに対し、本作は連載を通してほぼサラリーマンという設定や舞台を変えずに終わった、野中作品には珍しい作品。この作品の登場キャラクターのごく一部は(設定を変えた上で)『クロ高』にも登場している。

全7巻に加えて子供版を銘打たれた単行本未収録のエピソードを加えた傑作選も発売されている。


クロ高がアニメ化された際「こちらへのオファーもお待ちしております」と課長バカ一代のアニメ化アピールが行われていたが、以降の映像化は行われなかった。


しかし後にテレビドラマ版が制作決定。2020年1月から3月まで、TwellVで放送された。その後TOKYOMXtvk群馬テレビに加えてTBS系列局約3局、フジテレビ系列局・テレビ東京系列局各約1局ずつでも放送されている。

全10話。


ストーリー編集

家電メーカー「松芝電機」の社員で、「課長補佐代理心得(後に「心得」が取れて課長補佐代理に"昇進")」というよく分からない肩書きを持つ主人公「八神和彦」とその部下たちが、大して内容の無いバカな話を真面目に語り合うなどする。


登場人物編集

松芝電機編集

  • 八神和彦(やがみかずひこ)

主人公。正式な肩書きは「家電メーカー・松芝電機 商品開発部企画課 課長補佐代理心得」。

しかし本来の課長は結局出てこなかったので事実上の課長である。なぜこの会社に就職出来たのか理解しかねるほどのバカ。だがそこからくるおかしな行動が、結果的には松芝電機を救ったりしているのだからわからないものである。

それなりに有能なところを見せる場面もあるが、基本的にはあり得ないくらいバカなうえにできれば仕事したくないと思っており、ペットを使ってサボろうとしたこともある。

名前は後の神山高志を彷彿とさせるが、表向き真面目で腹黒い神山とは異なり、八神はとにかく大人気なく精神年齢が低い。


  • 前田仁(まえだじん)

営業部から商品開発部企画課に回されてきた人。左利きだったりする。

本来は八神の寝首を搔くつもりだったのだが、いつの間にやら八神の突っ込み役に成り下がっていた。

父と母の顔が自分とそっくりという謎の家庭を持つが、この設定を含めてクロ高の前田に受け継がれた。


  • 林田一郎(はやしだいちろう)

商品開発部の社員。連載中盤頃に登場した、担当編集をモチーフにしたキャラ。元々は登場した営業部の焼肉奉行キャラだったが、いつの間にか八神の部下になっていた。

八神を超えるバカとされており、松芝電機に入社した理由も「家電が安く買えそうだから」という不届きなうえにあまりにもしょうもない理由である。扱いやすかったのか前田含めてクロ高に流用された。


  • 井上武治(いのうえたけはる)

商品開発部の部長。本来八神の直属の上司で、課長補佐代理心得に任命した。ライバル社に直接電話して自社の情報が流れてないかを直球で問いただすという、見た目によらないバカ。

  • 村上源次郎(むらかみげんじろう)

販売促進部の部長。派閥を広げるため、「ちょっとくらいバカな奴を取り込みたい」と要望を出した結果、八神と知り合いになってしまった不運な人。別の部署なのにまるで八神の上司のような面でよくつるんで登場する。後半はロボット好きのおじさんに成り下がったと単行本でばっさり切られている。


  • 松平芝之助(まつだいらしばのすけ)

松芝電機創業者にして代表取締役社長。話の途中から出てくる場合、「←社長」と注釈が付けられることが多い。

一代にして松芝電機をそこそこ一流の企業に育て上げたやり手ではあるが、八神のような変な人をうっかり採ってしまうという、変な一面も持つ。

このため担当編集からのコメントで「この人が一番のバカ」と指摘されてしまう。


  • 三宅剣蔵(みやけ けんぞう)

「鬼の本部長」の異名を持つ強面の壮年社員。物凄い剣幕で人を睨むが、立場上笑いをこらえないと威厳が薄れるという理由でしかめっ面になる、笑いの沸点が低いだけのおじさん。


  • ボブ207

松芝電機の開発したロボット。元々は焼肉奉行を懲らしめつつ、もう一体でフォローするという回りくどいロボットだったが、後に改良が加えられてお悩みマシーンやらビデオ録画をするマシーンやら微妙な家電として開発が続いた。


その他編集

  • 剣崎宗一

八神の学生時代の同級生でありライバル。東下電機の社員で、課長になったと吹聴していたが実際は「課長待遇代行」という八神とそんなに変わらない微妙な立場となっている。待遇が取れると自慢していたが、実際は副課長代行と昇進したのか降格したのかわかりづらい立場になった。


  • 天使

寝ている八神の元に舞い降りた天使。『魁!!クロマティ高校』の竹野内豊にそっくりとよく言われるが、このビジュアルは野中英次作品ではしばしば登場する。竹野内と比較しても登場は当然ながらこちらの方が先。あまり役に立たずに帰っていった。



テレビドラマ版編集

尾上松也が八神を演じることになった際、作者の野中から「本当にやってしまっていいんですか?あとで後悔しませんか?」(TwellV公式サイト内番組紹介サイトから)と心配されたという。

原作はとかく男臭い漫画で、女性レギュラーがろくにいない作品だった。……が、流石にドラマで華がないのはまずいとなったか、女性キャラをオリジナルで配置したり、一部のキャラの性別が変わっている。

良くも悪くも一般人向けにマイルドにされており、普通のコメディドラマテイストにアレンジされている。しかし原作お馴染みのネタはしばしば再現されている。


キャスト編集

テレビドラマ版では早い段階で八神と一緒に暴走するキャラに変えられている。

真面目そうな女性社員。テレビドラマオリジナルキャラ。

原作ではスキンヘッドのデブだったが、ドラマではいかにもな天使に。

技術チームのリーダー。ボブの開発者。

東大卒の新入社員。メガネ。

商品開発部の社員。関西弁。

商品開発部の社員。角刈り。

商品開発部の社員。

商品開発部の社員。セクシー。

商品開発部の社員。おばちゃん感。

商品開発部の社員。

産業スパイで社員として忍び混み機密情報を盗む、はずが!?


関連タグ編集

漫画 コメディ漫画


関連リンク編集

Wikipedia


ドラマ公式サイト


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