だいたいさぁ
不良に将来なんてあったもんじゃないんだから
概要
CV:櫻井孝宏
演:須賀貴匡
一応この作品の主人公。話の最初に「前略オフクロ様」との書き出しで母親に手紙を書くシーンがあるため母親と別居している可能性があるが、野中氏が「前略オフクロ様」というフレーズをただ単に使いたかっただけなので事実は不明である。
中学時代は優等生だったのだが、あることをきっかけに不良の集うクロマティ高校への入学を決意してしまう。
連載当初は紛れもなく真面目な性格でツッコミ役に回ることが多かったが、段々とボケの部分が強調されていくようになり、さらに「涼しい顔で、よく考えるとかなりヒドい事をサラリと言っている」が持ち芸になってしまった。
そのためワルとバカの集まりであるクロマティにおいて「ひょっとしたらコイツが一番ワルなんじゃねーの?」または「ひょっとしたらコイツが一番バカなんじゃねーの?」と作中で評されるようになった。
さらに回を重ねるごとに「よくよく考えたらクロマティ高校で一番のワルとも言える存在」になっていき、下級生からも「本当はすごく悪い人」と思われている。北斗の子分が転校当初、脅威になりそうな生徒を調べた際は「竹之内・フレディ・ゴリラの3人(?)を牛耳っている存在」として何故か大物扱いされていた。
「悪行(ボケ)」の例
- 記録に挑戦するためとはいえ並べさせられるのに苦痛を感じたため、37042番目(当時の世界記録タイ)のドミノを倒れないよう接着。周囲の反応「お前とんでもねえワルだよッ!」
- 鉛筆を拾うふりをして食べたマサに対して、筆箱の中の数十本の鉛筆をばらまいて全部食べさせようとした。
- 「パシリ」を効率化するために教室で商店を開く。どう考えてもパシリじゃなくなっている。林田「あいつ相当なワルだぜ…」
- 待ち合わせに来た事を証明するために他校の壁に「神山参上」とスプレーでデカデカと書く。煽り文「やっぱりお前が一番ワル」
- 遠足で車酔いした竹之内を見て空腹と勘違いしてぬるいプリンを食わせてトドメを刺して病院送りにする。神山「さあみんなで日光を満喫しましょう!」
- 北斗の子分の本名を知らなかった理由を「別にどうでもいいことだと思ったから」と本人の前で平然と発言する
- バイク(メカ沢)の無免許運転。神山「なんで僕が捕まるんだろう…」
- みんなで持ち寄ったペットの世話を前田に任せっきりにした挙句「もうペット飽きちゃったから捨てようと思って」と言い出す。
- クラス一狂暴な男を言葉巧みに誘導して結果的に自主退学に追い込む。
また、一度思い込んだことはたとえおかしな事でも平然と発言したり、周囲もノリで真に受けてしまう事がある。
当初は見慣れないワル達に囲まれて戸惑っていたがいつの間にか平然と生活していること、さらにそのワル達からも一目置かれている(後半では一部から「くん」付けで呼ばれている)はことからも、環境への適応能力は凄まじく高いことが分かる(第四話で林田にメンチを切られて青くなっている以外に特に怖がっている描写もない上、第六話にして「この程度の連中には怖さを感じなくなっている」と思っている)。
また、巻を追うごとに周囲に対する目線は鋭く冷たいもの(むしろ無関心)になっていく。最初は暴力反対を訴えていたが、後半になると平然と人を殴ることも多くなった。
ラジオ番組に「ハチミツボーイ」の名で投稿しているハガキ職人。
また腹話術もできる(相棒はポール君)。自宅はクロマティ高校に近いが、乗り物が大好きなため、バスで通学している。
「一応」とはいえ主人公のはずなのだが、回を追うごとに登場頻度が減少。最長で7週間も出てこなかった。作者曰く「忘れていた」。
誕生日は6月27日。
苦手科目は体育。座右の銘は「質実剛健」。尊敬する人物はビートたけし、ビートきよし。好きな音楽はマイケル・ジャクソン。
第3巻の履歴書の本人希望記入欄には「実はさっさと転校したくてたまらない」と書いているものの、結果的には一番馴染んでいる。
名前の元ネタは競輪選手の神山雄一郎。野中がたまたまテレビで付けていた競輪中継で実況アナウンサーが神山の名前を絶叫していたのがインパクトがあったから(神山と)名付けたと語っている。