概要
赤く染まった空。
特に全天が真っ赤に染まる現象は「空は青いもの」という日常の観念とかけ離れているので、異質感や不安感を巻き起こす大きな要素となる。
空が赤くなる原因
光は大気中の細かな塵や水分子によって散乱される。一般には青や紫など波長の短い光のほうがより散乱されやすいが、大気中に漂う塵などの微粒子が多いと赤や橙などに相当する波長の比較的長い光までもが散乱されるため、空が赤く染まって見える。
また微粒子の量が少なくとも、大気中の光路長が長いと結果的に多くの微粒子に接触するため、赤や橙の光が散乱されやすくなり上記と同様の現象が生じる。
したがって、空が赤くなる事例として以下のようなものが挙げられることがお分かり頂けるだろう。
- 太陽が地平線から現れて昇りはじめた直後、もしくは地平線に沈もうとする直前であり、大気中の光路長が長くなっている場合。要するに朝日や夕日が照らしている場合。
- 砂漠や工業地帯などの、砂埃・塵埃が立ち込めやすい環境下である場合。
- 大規模な火災が起きている場合。煤や煙などの微粒子が大量に発生するため。
- 戦乱のあと。上記と同様に煤・煙や塵埃が立ち込めているため。
また微粒子以外の要因でも皆既日食の場合などに空が赤く染まることがある。
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