概要
銀の魔女。その性質は自由。
高速で移動する結界の中に潜んでいるが 魔女自身は非常に愚鈍。
残念ながら科学的な力は一切使えない。
かつては全身目も眩むほどの銀色であったが、
海岸線の夕日を眺めているうちにずいぶんと錆びてしまった。
(公式サイトより)
Giselaとは、『魔法少女まどか☆マギカ』に登場するキャラクター「魔女」の一体。
正式な名前の読み方は不明。
第7話において、佐倉杏子の回想に登場。魔法少女となって間もない杏子と交戦するも、使い魔共々たやすく倒されている。
本編では数カットしか登場しなかったため、魔女図鑑に追加された彼女を見てもどこに登場したかわからなかったという視聴者もいた。魔女ファンの間では「影が薄い」ことがネタにされていたほどである。
魔法少女まどか☆マギカポータブルでは、新能力を携えて一部ストーリーの根幹に関わる活躍をしたが、それでもなおゲームオリジナルの魔女だと思っていたプレイヤーも多かった。
他にパチスロの「SLOT魔法少女まどか☆マギカ」の連続演出にも登場しているも、ペンタグラムには未登場。
外観
魔女の体を構成する物の中には自転車かバイクの部品のようなものが見える。
ソフト化の際に追加された結界の描写を見るに、バイクの部品と思われる。
銀の魔女を名乗ってはいるが、金属のシルバーでできているのか、単に銀色なだけなのかは定かではない。少なくとも、潮風で錆びるような素材ではあるらしい。
TVでは錆びついた状態での登場だったが、魔法少女まどか☆マギカポータブルでは錆を落とすことで錆びつく前の姿に変化することが出来る。
錆びた状態では動きが鈍いが、錆が取れた状態では防御力を犠牲にする代わりに攻撃力・機動力が上昇、バイク形態に変形し、高速での突進攻撃が可能となる。
魔女の結界
TV放映版では単なる白背景だったが、BD/DVD版でスピードメーターが追加された。
メーターにはGiselaのまどか文字と、彼女の魔女の口づけが刻印されている。
魔法少女まどか☆マギカポータブルでは、夜の首都高のような結界となっており、魔女図鑑の記述通り高速で動いているのがわかる。
魔法少女まどか☆マギカポータブルでの活躍
アニメのような中途半端なやられ役かと思いきや、アニメでの不遇さが嘘だったかと思われる程の強キャラ化に加え、魔法少女にトラウマを植え付け心を大きく揺さぶるきっかけを作るなど、一部のエピソードで話の展開を左右させる重要な役回りをする。
ゲームで最も出世した魔女と言っても過言ではないだろう。
マミルートにおいて巴マミの過去に登場。
魔女結界に迷い込んだ子供(コウちゃん)を、マミの目の前で取り込んでしまう。魔法少女になりたてだったマミは懸命に戦うも、力及ばず撤退。この苦い経験は、マミの魔法少女としてのアイデンティティに深い傷を刻んだ。
後にGiselaはコウちゃんの母親に魔女の口づけを付け、母親は焼身自殺を図ろうとする。マミはそれを阻止するが、その後の展開はソウルジェムの濁り具合により分岐、Giselaに単身で挑むかまどかと共に挑むかで変化する(単身の場合、その結末は…。)。
杏子ルートでは杏子の過去に登場、彼女の教会に結界を張り、家族に魔女の口づけを施し心中へと導く。杏子はGiselaを倒すことには成功したが、父に魔法少女の姿を見られ…。
謎の魔女結界の4番目、弾刻の結界の10層目にも登場。
マギアレコード
2023年11月15日にscene0のBATTLEに追加。
ファンダムでの考察
元の姿?
高速で移動する結界、「自由」という性質、手下の使い魔Doraの「近所迷惑な爆音を撒き散らし…」という特徴や「主張」という役割から、生前は暴走族の、あるいはそれにあこがれる魔法少女だったかもしれない。はっきりしているのは西側に海がある土地にいたことと(魔女になってからのことかもしれないが)である。
単に「銀色」ではなく貴重な金属である「銀」の魔女であることと、太宰治の「斜陽」と関連づけて、「かつては裕福・高貴だったが没落した家の少女」とする考察もある。ただし、ステンレススチール製の定規を「シルバースケール」と呼ぶこともあるので、バイク部品としての鋼鉄を「銀」としているのかもしれない。
魔法少女時代の姿は銀の魔女からか銀髪であることが多く、ライダーの要素を取り入れたものが多い。
名前の由来
名前の由来は不明だが、同名の歴史上の人物にギーゼラ・フォン・バイエルンというハンガリーの王妃でハンガリーのキリスト教化を推進した人物がいる。彼女は夫イシュトヴァーン一世をそそのかして反対派を粛清、弾圧した悪女であったという見方もあり、クリームヒルトのモデルではないかという説もある。
あまり関係ないが、オーストリアにHotel Giselaというホテルもある。
二次創作での扱い
魔女ファンからは『ギーゼラ姐さん』『ギーゼラちゃん』などと呼ばれることがある。
図鑑の説明文から読み取れる哀愁・アホの子っぽさや、他の魔女にはあまり見られない、ロボットに近い機械系・カッコイイ系の魔女であることから、妙な愛着を抱くファンもいる。夕日を眺めてたら体が錆びてたという点がポイント。
また、それらの図鑑の説明文やバイクを模した体躯から、爆音を鳴らしながら暴走するレディース(女性暴走族)扱いをされたりする。
関連イラスト
関連タグ
魔法少女まどか☆マギカ 魔女(魔法少女まどか☆マギカ) Dora
保澄雫(マギアレコード):メカニカルな装飾、杏子との共闘関係などから銀の魔女の生前の姿ではないかという説があった。(現在はフーテンのドッペルの実装により否定されている)
ドッペル(マギアレコード):命名法則から自由のドッペルと導き出せる。