概要
国家スペクトラによって生み出された三人目の閃刀姫。
閃刀姫-ロゼを基にしたクローン。閃刀姫-カメリアという名の姉妹がいる。
ロゼが命令に背くようになったため彼女とカメリアには専用の制御装置が取り付けられていたが、それを自ら破壊しスペクトラに反逆、革命に成功する。
自らを王とするクローン文明を作ろうと手始めにカメリアを支配下に置きレイ・ロゼと対立するようになる。その後三柱のパーツを流用した【テンペランス】やザルドがジークをベースに作り上げた閃術兵器【S.P.E.C.T.R.A.】を操り、『閃刀姫編』事実上のラスボスを務める。
名前の由来はツツジ科ツツジ属のツツジの一種。
カードテキスト
リンク・効果モンスター
リンク2/闇属性/機械族/攻1500
【リンクマーカー:左上/右下】
光・闇属性モンスター2体
このカードはリンク召喚でしか特殊召喚できず、自分は「閃刀姫-アザレア」を1ターンに1度しか特殊召喚できない。
(1):このカードが特殊召喚に成功した場合、フィールドのカード1枚を対象として発動できる。
そのカードを破壊する。
その後、自分の墓地の魔法カードが3枚以下の場合、このカードを墓地へ送る。
(2):1ターンに1度、このカードが相手モンスターと戦闘を行うダメージステップ開始時、
自分の墓地から魔法カード1枚を除外して発動できる。
その相手モンスターを破壊する。
解説
(1)は汎用的な破壊除去効果を持ち、同様の効果を持つリンク2モンスターと比較するとコストを必要とせず、場の全てのカードを破壊可能な点が優秀である。魔法が墓地に3枚以下、つまり4枚以上無ければ自壊してしまう点には注意が必要。
(2)は攻撃対象を破壊する効果で、対象に取れないモンスターを破壊できる。(1)と合わせてこの1枚で盤面を2枚強引に開けることが可能。
しかしリンク1の閃刀姫(炎・水・風・地属性)を素材にできない為、純構築では閃刀姫-ジーク程の汎用性は持たなかった。普通に場に出す場合はレイ・ロゼ・閃刀姫トークンか、採用されやすいエフェクト・ヴェーラー、ウィドーアンカーやシャークキャノンで相手から奪った光闇モンスターの内2枚が必要となるだろう。
後に未来の柱-キアノスが登場した事により純構築に於けるこのジレンマは解消されており、比較的出しやすいカードとなった。仮に自壊効果が発動しても、EXゾーンを破壊するかキアノスを経由していれば、ロゼを蘇生出来るため閃刀展開を継続できデメリットに成り難い。リンク3のアザレア・テンペランスに繋げれば連続で2枚の効果除去が狙える。
また、敵側の閃刀姫だからか閃刀リンクにしては珍しく閃刀姫素材縛りを持たない為、光闇デッキならどこからでも出す事が可能な広い汎用性を持つ。
光闇モンスター2体→アザレア→閃刀リンク1と、これまで閃刀姫モンスターからしか閃刀姫の展開にアクセス出来なかったが、光闇モンスターが2枚あれば強引に行う事が可能となった。閃刀混成デッキや、光闇デッキでの採用が検討される。
例えば汎用モンスターである魔界発現世行きデスガイドならば、クリッターをリクルートしつつアザレアに繋げる事で、1枚でカードを破壊しながらサーチを行いつつ閃刀展開が可能。他には宵星の騎士ギルスは初動に使いトークンとリンクする事でアザレアになり、オルフェゴール展開や閃刀展開に選択肢を持たせられる。I:Pマスカレーナによる相手ターン除去にも対応しており、非常に幅広い使い方が秘められているだろう。
(1)の効果は自分の場のカードを破壊対象に選べる為、ヴァレットや青眼等破壊をトリガーとした展開デッキや、神碑のようなEXゾーンを開けたい場合に使われるようなコンボが想定される。また、機械族なためビットでの連続召喚から幻獣機アウローラドンを絡めた展開も比較的容易に行える。
ただ、アザレア自身の効果を最大限活かすとなると、ある程度魔法カードを多めに採用し、かつそれらを除外してしまっても然程問題にならないという性質が要求されるため、相方となるテーマはある程度限定されてきてしまう。
逆に欲張りさえしなければ、非常に幅広い活躍が期待できるだろう。