「氷は溶けている......春が訪れたからか、宮殿が崩れ落ちてしまったからか、私たちには分かりません。」
"The snow is steadily melting... Perhaps because spring is coming, or it might be the palace collapsing."
概要
雪の女王(The Snow Queen)とは頭が浮いて胴体から離れているように見え、雪の結晶らしきものがついた白と水色のローブに氷らしき王冠を身につけた女性の外見をしたアブノーマリティ(幻想体)で、その手には蒼い宝石のようなものが嵌まった水色の剣を持っている。
分類はF-01-37、危険度はHE。
管理方法
作業情報
属性 | ダメージ | E-Boxes | 悪い | 普通 | 良い |
---|---|---|---|---|---|
WHITE | 4-5 | 18 | 0-7 | 8-13 | 14-18 |
職員ランク | 本能 | 洞察 | 愛着 | 抑圧 |
---|---|---|---|---|
1 | 低い | 普通 | 普通 | 最低 |
2 | 低い | 普通 | 普通 | 最低 |
3 | 普通 | 高い | 普通 | 最低 |
4 | 普通 | 高い | 普通 | 最低 |
5 | 普通 | 高い | 高い | 最低 |
クリフォトカウンター:なし
特殊能力
- 以下の条件を満たすと作業した職員に対し氷のかけらを与える。
- 作業結果が普通(50%)
- 作業結果が悪い(確定)
この氷のかけらはブローチ1に属するギフトとして与えられるもので、効果は特になく、1日が終わると自然に消えてしまう。
この性質上同部位にギフトを持っている場合は上書きされてしまうので注意。
そして氷のかけらが与えられた職員が再び上記の条件を満たした場合、作業終了と共に氷漬けにされてしまい、収容室に閉じ込められてしまう。閉じ込められた職員は制御不能扱いになり、この状態で一日を終了させた場合死亡扱いとなってしまう。
ではどうすればいいかというとこの状態で他の職員に作業してもらう必要があり、行う作業にかかわらず他の職員が作業を開始したと同時に鉄格子が降りて収容室内が見えなくなり、雪の女王との決闘が行われる。
この決闘は作業終了と共に終了し、勝利した場合は閉じ込められていた職員が助かり、助けた職員と共に特別なギフトを受け取り、敗北した場合は助けた職員と一緒に死亡してしまう。
決闘の勝敗については救出に向かった職員の勇気ランクに依存し、以下のように勇気ランクが高い程勝利する確率が高くなる。
勇気ランク | 勝率 |
---|---|
1 | 10% |
2 | 30% |
3 | 50% |
4 | 80% |
5 | 100% |
そのため勇気ランクが5の職員さえいれば作業ダメージによるパニック以外で決して死亡させることなく作業をすることができ、職員に簡単にギフトをつけることが可能となる。また、育成面でも正義以外の育成が可能でEGOも武器とギフトがHEの中ではトップクラスに有用であるために屈指の優良アブノーマリティと評されている。
ただし、救出に向かう職員の勇気ランクが4以下の場合は死亡し得ることもあって、ある程度育成が済んでいないと予期せぬ死亡が発生しうることと、ある防具を付けている職員に作業させた場合、その職員が確定で死亡することに注意。
また、幽閉時や決闘時にバグが発生することが確認されており、「職員の顔がなくなる」、「職員の制御不能が解除されない」、「閉じ込められた職員がいないのに決闘が始まる」等の事例が確認されている。このバグの条件は「既に頬のギフトを持っており、固定している」、「何度もこのイベントを発生させる」等いろいろ推測されているが、未だ原因は不明であり、発生した場合は職員の救出が不可能になってしまい、このまま終わらせると職員の死が確定してしまうこともあり得るので注意されたし。
EGO
武器
名称 | ランク | 属性 | ダメージ | 攻撃速度 | 射程 |
---|---|---|---|---|---|
氷のかけら | HE | WHITE | 6-12 | 高速 | 並 |
特殊能力:
1.攻撃時に攻撃対象の移動速度を3秒間30%減少
防具
名称 | ランク | RED | WHITE | BLACK | PALE |
---|---|---|---|---|---|
氷のかけら | HE | 弱点(1.3) | 耐性(0.6) | 耐性(0.8) | 弱点(1.5) |
特殊能力:なし
ギフト
名称:冬の残酷さとバラの香りを知るもの
部位:頬
効果HP・MP+6
武器は威力はHE相当ではあるが特殊効果として移動速度の減少を保有しており、素早く動き回る敵の鎮圧に役立つものとなっている。
防具はWHITE耐性が比較的高い一方でRED弱点であるためRED属性攻撃に注意。
ギフトは通常のギフトと違ってアブノーマリティの作業を行った際に付与されることはなく、前述の決闘により付与されるものとなっている。その効果はHP・MPの両方が6上昇と危険度HEのアブノーマリティであるにもかかわらずALEPH並のステータス上昇効果を持つためにかなり強いものとなっている。ただし強力な効果を持つギフトの一つであるハーモニーと競合するため注意。
ストーリー
大まかな内容は元ネタである雪の女王と同じく心変わりして雪の女王の元に行ってしまったカイという少年をその友達のゲルダという少女が助けに行くものである。
原作通りゲルダはカイを救い出し、カイの心変わりの原因であった鏡の破片も消失したことで二人は氷の宮殿を後にした。
ただ一人残った雪の女王を残して…
Library of Ruina
続編では総記の階の4体目の幻想体として登場。
幻想体バトルではローラン以外の司書を「氷の檻」に閉じ込めた状態で開始する。
まず、パッシブとして「身を切る寒風」を持っており、毎幕開始時に全ての司書のHPを最大値の5%減少させてくる。
また、このバトルでは「寒気」という専用の状態異常が存在し、これは毎幕開始時に1減少するが、減少後に4以上である場合は束縛と虚弱を2もらってしまい、6以上である場合はその幕の間行動不能状態になり、その値はリセットされる。
雪の女王は基本的に寒気を付与するバトルページを使用し、氷の檻が破壊された数だけ速度ダイスと光が増加する。
最初は一切攻撃が通らず、遠距離ページのみ使用するが檻を2つ破壊された後は近距離ページを使用するようになり、すべて破壊された後は攻撃が通るようになり、一度司書全員のHPが半分回復した後に周期的に広域ページを使用するようになる。
檻は司書の姿が確認でき、防御ダイスのみを使用するが破壊することでその司書が解放されていく。
この戦いでは最初はローランだけで戦うことになるためにローランのスペックが特に重視される。また、感情レベルが上昇しづらいので幻想体ページをすぐには受け取れないことにも注意。
まずは檻を破壊していくと共に味方が倒されないように立ち回ること。寒気に関しては3以下であれば無害であるので多少であれば気にしなくても良い。
雪の女王と檻は両方とも打撃攻撃に弱いので、打撃ページ中心に攻めていくべし。
幻想体ページは「霜の剣」、「口づけ」、「吹雪」の3枚。
「霜の剣」は付与した司書がマッチ勝利した際に確率で束縛を付与し、束縛持ちの相手に攻撃した際に混乱ダメージを追加で与えるものとなっており、軽い条件で束縛と追加ダメージを与えられるので便利である。
「口づけ」は付与した司書が1つのページで2回以上マッチ勝利した際に「寒気」を1与え、幕の終了時に3以上になったキャラに行動不能を付与するもので、個人を相手する時に活躍する。
「吹雪」は使用した幕の間付与した司書以外に行動不能が付与され、その次の幕に全ての敵に束縛を6与えるもので、一幕の間付与した司書だけが自由に動くことができ、次の幕で多くの束縛を与えることが可能。
余談
決闘に勝利した場合は救出した職員とされた職員が嬉しそうに抱擁し合うといったモーションが行われるためにこのアブノーマリティを「カップル製造機」、「カプ厨」扱いする人もいる。
また、前述の育成面の有用性やEGOの有能さから攻略サイトの投票では殆どが「共存」(攻略に多大に貢献する)に入れられている。
関連タグ
Lobotomy Corporation/Library of Ruina:登場作品
雪の女王:元ネタとなるアンデルセン童話であり、彼女のイラストの大半はこちらのタグで投稿されている。
※以下にはストーリーのネタバレとなる描写が含まれています。
- ストーリーの続き
私たちの手で彼女を冷凍棺に入れた日を覚えている。
いつしか彼女の楽しい笑いが消えていった。彼女はただ、泣き、笑い、泣いて、笑い続けた。
最終的に、彼女は手首を切って自らの血で赤く染まった浴槽で見つかった。
私たちは、彼女の死を受け入れられなかった。
私は生涯嫌っていた「機械」で彼女を蘇らせることが、唯一の答えとなった。
彼女は浴槽で死んだ。私にうんざりしていたのだろう。
しかし、私たちはあまりにも多くの旅の道を歩いた。
ある日、「それ」が話した。
「私はあなたを覚えています、A。あなたは暖かい心を持っている人でした。」
その瞬間、自分が作りあげたもの全てを破壊してしまいたいという衝動に襲われた。