「霹靂九皇座」とは、 霹靂布袋戲で素還真が登場するシリーズの第32作目である。
2003年11月開始で、全50集。
作品解説
概要
儒教内の抗争、鬼樓の主の出現による死病の蔓延、「九皇座」と葉月口月人の関係、意識能力者たちの解放、地方宗教「希羅聖教」と蜀道行、素續緣の婚約と破談等々、かなり内容が濃い。
なお、シリーズ終盤で世代交代が語られ、実際に素還真が死亡し、ほぼ復活しない見込みとなる。そして、佛劍分說、劍子仙跡、疏樓龍宿ら「三教頂峰」の初登場もこのシリーズ内になる。
主な登場人物
中原一の賢人。鬼樓の主との交渉を試みる。
雲渡山の高僧。行方不明。
道教の道主で、素還真の義兄弟。天地門を拠点に中原の危機に対処する。
- 旋璣子、威臨子、廣寒子、晏虛子、樂真子
青陽子に従う五道子。
素還真の息子。醉不醒と柳湘音に命を助けられるが、それが元で希羅聖教と因縁を持つようになる。
- 步懷真
正体不明のおとぼけ書生。密かに強力な武功を持つ。
- 九幽
邪帝の後継者として葉月口月人を統率する女性。
- 邱霍蛉葉
葉月口月人の参謀。九幽とともに中原制圧へ乗り出す。
儒教傳人。独自の立場と行動規範により行動する。
- 沐流塵
武痴の伝承者のひとり。葉月口月人に対抗するため、「九皇座」を集めようとする。
- 蜀道行
武痴の伝承者のひとりで、武痴の精神を最も正しく継いだ人物とされる。
- 柳湘音
蜀道行の娘である盲目の少女。希羅聖教の聖女になるべく連れ去られる。
- 柳無色
蜀道行の息子で柳湘音の弟。
- 醉不醒
蜀道行の義兄弟。柳湘音と素續緣を強引に婚約させる。
- 柳千韻
蜀道行の妻で柳湘音、柳無色の母。希羅聖教で罪人扱いされている。
- 銀狐
獣族の刀客。単独行動を好みつつ、やがて葉月口月人に対抗するひとりとなる。
- 臥江子
天外南海出身の賢人。銀狐と連絡を取りながら、葉月口月人に対抗していく。
- 陰陽師
邪能境の主。邪能境を部下に任せ、人形師との決闘に臨む。
- 人形師
陰陽師の宿敵。西洋風の衣装と仮面が特徴。
- 覆天殤
鬼樓の主。その血に含まれる病原体で人々を苦しめる。
- 妖后
妖刀界の女王。覆天殤の弱点を知っているはずだが、意識不明の状態にある。
- 沙羅
妖后が産んだ女児。覆天殤の分身に当たる。
- 風之痕
魔界出身の孤高の剣士。沙羅を保護しようとする。
- 金小俠
葉小釵の孫に当たる少年。当人が本名を言わないため、仮に「小俠」と呼ばれる。沙羅の保護者になる。
- 杜一葦
変わった風采の饅頭売り。妖后を目覚めさせるために必要な「玄菱鏡」を持っている。
- 夜凌
豹頭の異人。神獣「殷玳」の守護者。
- 耶黎女神
希羅聖教の聖主。公平聡明で温厚な人物だが、息子の死により強硬な態度を取るようになる。
- 青衣宮主
希羅聖教に仕える女性のひとり。
- 塵道少、任飛揚、公子雨、絹刀
「太子幫」という集まりに参加している名家の子女。それぞれの理由で武林の争乱に巻き込まれていく。
- 亂世狂刀
北武林出身の刀客。鬼樓から解放された悪霊に友人を殺される。
- 秦假仙
赤鼻の情報屋。鬼樓から解放された悪霊に身体を乗っ取られる。
- 北川煉
武林の一派、北川府の長。正道の協力者。
- 蒼白奇子
洞窟に隠れ住む、顔は子供、体は老人という人物。正道の協力者。
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