「霹靂王朝」とは、 霹靂布袋戲で素還真が登場するシリーズの第13作目である。
1995年3月開始で、全30集。
作品解説
概要
前シリーズの後半から魔域の勢いが活発になり、そのことが物語を動かしていく。中原に潜む工作員による情報戦術により、宗教間や武侠同士の関係が悪化し、ようやく成立した「霹靂王朝」も短期間で崩壊する。
鍵となる「三教之子」の存在を巡る問題で、少し騒動になるが、背景として「人前で靴を脱ぐのは失礼」と考える文化があることを留意のこと。
なお、この頃「霹靂會」が設立されたらしく、例によって秦假仙らによる広告が番組中に入る。
主な登場人物
中原一の賢人。「三教之子」を特定する等、武林の混乱収束のため尽力するが、無理がたたって動けなくなる。
- 不知名
素續緣が小坊主の姿になったもの。素還真を救うため「代刑堡」に向かって以来行方が判らなくなっている。
- 空劫
有髪の修行僧。素還真に協力する。
- 無難佛
黄金道に住む僧侶。空劫に請われて素還真に協力する。
- 宇宙神知
一頁書が少年僧に化身したもの。一頁書同様の先見で素還真を補助する。
- 當世道君
道教の重鎮たる「三世道君」の一人。道教の勢力を背景に強硬な意見を主張する。
- 聖賢諸
儒教の重鎮。言葉に「儒教なまり」がある。三教之子については、穏健で中立的な態度を保つ。
- 觸念來
仏教の重鎮。三教之子と疑われる者を全員抹殺すべき、という當世道君に反対する。
北武林の貴公子。本人の出生にまつわる事情から、武林の宗教問題や魔域との抗争に関わっていく。
- 半生浮
前髪の一部だけが白い文人風の男。言葉巧みに三教を分断させる。
- 一花香
百合に似た花を手に現れる文士。素還真らを助けながら徐々に陥れていく。
- 七重冥王
魔域の現在の統率者。八方に人を送り情報を操る一方、五暴魂によって武力も強化し、魔域を復活させる。
- 五暴魂
七重冥王に仕える5人の魔将の総称。普段は自分たちの宝剣に憑依している。
- 雪狼
大雪原に隠遁する年配の男性。三教之子と疑われる一人。
- 秋風之刀
独特な刀法を操る青年刀客。三教之子と疑われる一人。萬縷絲と恋仲。
- 拒生郎
大きな布袋を背負った、死にたがりの若者。三教之子と疑われる一人。
- 落日一笑
落日を利用して標的をしとめる女賞金稼ぎ。三教之子と疑われる一人。
- 劍君十二恨
大量の剣を背負った若い旅人。三教之子と疑われる一人。飄々としているが「剣」については奇妙な執着を見せる。
北武林の熱血刀客。三教之子と疑われる一人。ある事情により非凡公子に仕えることになる。
刀狂劍痴の通称で知られる剣客。三教之子と疑われる一人。劍君十二恨に腕比べを挑まれる。
合修會の長。本来の創設者である「玄天六陽」に代わり組織を維持してきたが、魔域の策略等により立場が危うくなる。
- 紫陽子
青陽子の兄弟子で「玄天六陽」の長。冷静で公平な人物。
- 血陽子
青陽子の兄弟子。血の気が多く、慎重派の青陽子に対してきつく当たる。
- 鬼王棺
滅境邪霊。青陽子を始めとするいくつかの人脈を使って中原に干渉しようとする。
- 千層雪
樹海に隠れた儒園の女主人。素還真、青陽子と義兄弟の契りを結ぶ。
- 萬縷絲
秋月樓の芸妓。「三教之子」にまつわる噂の出所。秋風之刀と恋仲。
- 亡命之花
非凡公子に仕える忍者。大和居士に命を助けられる。
- 大和居士
慕容嬋の父。亂世狂刀や亡命之花を利用して、非凡公子を討とうとする。
- 慕容嬋
亂世狂刀の恋人。一時姿を消していたが、忍者「天行奇俠」として武林に戻る。
- 藏劍生
亂世狂刀の兄で、慕容嬋の元婚約者。雪狼の友人で、神鶴佐木とも知り合いになる。
- 神鶴佐木
出家名「普生」。菩提学院の客僧で、東瀛出身の忍者で大和居士の先輩でもある。雪狼の友人。
- 玄真君
素還真の協力者の一人。医術の達人だが、本人が治療を必要とする状態にある。
- 魔魁之女
呼び名のとおり魔域の英雄「魔魁」の息女。小型犬のような獣を腕に抱えた貴婦人。
- 天督
魔魁之女の護衛。歌舞伎の白獅子のような外見をしている。
- 地宰
魔魁之女の護衛。歌舞伎の赤獅子のような外見をしている。
関連タグ
関連リンク
- 公式サイト紹介ページ「霹靂王朝」※中国語