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風太くん

ふうたくん

千葉市動物公園で飼育されているレッサーパンダ。正式名は風太。風太くんは愛称。
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概要

2003年7月に静岡県静岡市日本平動物園で生まれたオスのレッサーパンダ(シセンレッサーパンダ)。日本平動物園は日本におけるレッサーパンダの繁殖管理をしており、各動物園の個体の血縁関係を登録し、繁殖計画を管理している動物園だが、当の日本平動物園では風太が産まれた頃はレッサーパンダ誕生に恵まれない期間が続いていた。そのため久々の赤ちゃん誕生は歓迎され、翌年に千葉市動物公園に移るまでは故郷で愛嬌を振りまいていた。父は風々(フウフウ)、母は楢(ナラ)。父の風々は風太の生まれる少し前に病気で急逝してしまっており、父の名を一文字継ぐ形で命名された。ちなみに風太の尻尾は通常より少し短い。これは母親の楢が新生児時代に誤って噛んで先端が千切れてしまったためである。


2005年、ニュースで報道されたかわいらしい立ち姿で一世を風靡した。


因みに、ブーム当時から15年以上の月日を経たため、現在は人間で言うと、85歳を過ぎたおじいちゃん(2021年12月現在)。妻のチィチィとの間に多くの子(8頭が成長)を儲け、現在は幸せな余生を送っている。なお、2021年現在は加齢による老いで白内障を発病し、片目を失明しているという。


後ろ足で立ち上がる愛嬌のある仕草で全国的に有名になり、レッサーパンダブームの火付け役になった。現在は高齢であるので、寝ていることも多くなっている。また、ブーム当時、その物珍しさから、人間が飼育場に群がるのを怖がってしまったという逸話も伝わるが、老いた現在では、平成初期のアイドルホースであったオグリキャップよろしく、人間に愛嬌を振りまくことの意義を理解したらしく、かつてと違い、自分から愛嬌を振りまくことに抵抗はない様子を見せている。また、世間に知られていないが、近年、長年連れそった愛妻に先立たれている他、白内障で両眼を失明した長男の方が父親より老け込んだ外見になってしまった末、2022年に心臓発作で他界している。子の内、長男を含む男児の多くは病気などが原因で親より先に死亡しているなど、長寿故の不幸にも見舞われている。なお、彼の存命中の子、その更に次の世代である孫たちは全国に散っており、今はその孫たちも自分の孫を持つ時代を迎えてきている。現在、山口県には彼の末裔にあたる玄孫のレッサーパンダたちがのんびりと暮らしている。


2023年10月に江戸川区自然動物園で飼育されていた伯父の「橅(ブナ)」が死亡したため、日本最高齢のレッサーパンダとなった。


レッサーパンダの血統の偏りの課題


レッサーパンダは個体間の相性が交配における重要要素となるが、人間がコンピュータで弾き出した交配相手が充てがわれるために(これは近親交配の危険を避けるためである)、人間の思惑通りに行くとは限らない。風太はチィチィとの相性がよかったらしく、多くの子に恵まれ、その子達が全国に散り、彼らが散った先で子を儲けたため、一族の個体数が増加。近親交配を避けるため、彼の血統の増加はしばらく抑制されていたが、全国のレッサーパンダの個体の少なからずが彼の血を継ぐようになってしまったため、彼の子孫達の交配相手が見つかりづらくなるという問題が発生している。種牡馬でいえば、ノーザンテーストサンデーサイレンスの血統が飽和状態に陥ったような状況である。そのため、近年はカナダ帰りの「フランケン」、鯖江市の動物園で存命中の「ミンファ」の血統が台頭してきている。風太は彼の孫世代がその次の世代を残せないケースも生じてきたため、彼の血統は先細り(衰退)しつつある。とはいえ、既に飽和状態までに増加した血統が絶えることは想定しづらく、故郷の日本平動物園が行っている繁殖管理のもと、その血筋は今後は日本で飼育管理されるレッサーパンダの基底の一つとなっていくことだろう。

2022年には白内障を患っていた長男の「ユウタ」が死去。彼の死去で、子世代の男子は数頭のみが存命。後は女子のみが存命している。


関連タグ

レッサーパンダ


ゾイドジェネレイションズ:風太くんをモチーフにした特殊なバンブリアンの亜種の「フウガ」が登場した。

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