概要
高家の役職に就ける旗本を表高家、役職に就いている旗本を奥高家という。
役職としての高家
主な職務として、以下のものがあげられる。
表高家の中から奥高家が選出され、さらにそのうち経験に長けた3名が長たる高家肝煎に選出される(忠臣蔵で有名な吉良上野介も高家肝煎)。
また朝廷への使者となることもあることから、奥高家は官位が高く(表高家は任官しない)、奥高家になった時点で従五位下侍従に叙任され、高家肝煎の場合従四位権少将まで昇る(従四位下は親藩や譜代大名、10万石以上の外様大名などと同格)。
家格としての高家
高家に選出された旗本は、特徴として公家の分家または守護大名・戦国大名の末裔から選ばれている。これは上述の有名故実や礼儀作法に長けているということと、公家や旧大名などの名家を保護することで、その権威を利用することを目的としていた。