概要
モチーフになったのは、フィリピンのシキホル島で伝承される吸血鬼アスワングの一種。日中は良き隣人であるが、夜になると上半身が分離して蝙蝠の翼を生やして飛び回る魔女。
人を襲って血を吸うだけでは無く、細長い舌を使って妊婦の胎内から胎児を啜って食べてしまうという恐ろしい存在である。
『真・女神転生シリーズ』でフィリピンの悪魔が登場するのはマナナンガルが初。
デザイン
幾何学的な模様のコウモリの翼の生えた上半身と、下半身がちぎれて紫色の蟲のようなものがはみ出しているという姿で、長い舌を持つ顔の半分や手足の一部は、旧作から登場するヴィーヴルのように緑色の鱗に覆われている。
顔や手足が緑の鱗なのは、近年都市伝説やUMAとして語られるアスワングやマナナンガルが、トカゲのような顔であるという目撃情報からであると考えられる。
金子一馬氏がデザインを担当していたときには、近隣で伝承されているやはり内臓を垂らしているという東南アジアの魔女ポンティアナは、グロテスクになってしまうことからイラストコラムで描かれただけで未登場であった。
しかし今作のデザイン担当で女悪魔に定評がある土居政之氏は、内臓成分を蟲などのクリーチャー的な表現とすることで、セクシーかつ恐ろしい女悪魔として描いて登場させることになった。
なおよく見ると自分で自分のお尻を撫でており、時折ピクン!と反応する。わぁお。
公式Twitterで公開されたコラムによると、デザインコンセプトは「エロチシズムとグロテスクの共存」。