概要
フィリピンに伝わる吸血鬼(アスワング)の一種。バイバイン文字ではᜋᜈᜈᜅ᜔ᜄᜎ᜔と表記する。
昼間は普通の女性の姿をしており、夜になると下半身を切り離してコウモリの羽を生やし飛び回る。妊婦がいる家を見つけると屋根に取りつき、柔らかく細長い舌を垂らして子宮に穴を開け胎児の血を吸ってしまう。(死産を納得させるためや、表だっての堕胎が禁忌とされたための措置であるともいわれる)
美女に化けて、誘惑された男の内臓を食ってしまうこともある。
自分がマナナンガルだと自覚していない場合もあるという。
倒す方法は、上半身が出かけている間に下半身を見つけ、肉の部分に塩と灰とニンニクを塗ることで日の出までに結合することを防ぐ。そうすると日光によって滅することができると言われている。
マレーシアのペナンガランやポンティアナと同一視されることもある。
創作での扱い
近年では現地で動画や写真が撮影されており都市伝説として、UMAや心霊現象のような扱いをされている。
また現地のコミックなどでキャラクター化されているという。
『ラグナロクオンライン』でのマナナンガル
注射器を持った上半身のみの女悪魔。
『ファイナルファンタジー11』でのマナナンガル
アビセア-タロンギに出現するアンデッド種族クトゥルブ族のノートリアスモンスター。伝承とは全く関係が無い姿をしている。
『Blade』でのマナナンガル
東南アジアに本拠地を持つヴァンパイア組織「エグジステンス」に科学的に強化された個体が登場。
『真・女神転生シリーズ』でのマナナンガル
上半身と下半身が分離しており、上半身にはコウモリのような羽がある。
詳細は →鬼女マナナンガル