概要
地球を侵略しようとするクトゥルー神話の邪神たちと、それを阻止しようとする地球古来の神々との闘い、人類滅亡の危難を描いた長編小説で、ライトノベルの先駆け的存在にも位置づけられる。
「デビルマン」の影響を多大に受けており、カバーイラストと挿絵は栗本の指名により永井豪が担当している。
1980年代に人気を博した大河シリーズだったが、続編は長期中断のまま栗本の逝去により未完となった。
1981年に『野性時代』で連載が始まり、角川書店より刊行された単行本は第一部「魔界誕生編」、第二部「地球聖戦編」と合わせ、1991年に全20巻で完結した。
この間に外伝『白銀の神話』が全4巻で刊行されている。
1995年よりカバーと挿絵をいのまたむつみに交代し、続編『新・魔界水滸伝』の「銀河聖戦編」の刊行がスタートしたが、こちらはデビルマンのオマージュだった前作とはイメージが異なるスペースオペラとなっている。ファンの評判は芳しくなく4巻で中断となり、その後栗本の逝去により未完となる。