概要
『美味しんぼ』の収録エピソードの1つである「激闘鯨合戦」に登場した反捕鯨団体。
文字通り、捕鯨反対運動を目的としたアメリカ合衆国の環境保護団体であり、捕鯨国の日本に圧力をかけるべくワット副会長(CV:柴田秀勝)が来日していた。
表向きは「鯨の保護」を掲げているものの、実際は自分達の利権強化のためだけに反捕鯨という支持されやすい活動実績を盾に日本を糾弾しているに過ぎず、それどころか保護対象であるはずのセミクジラを秘密裏に乱獲する始末であり、総じて言えば環境保護団体の名を騙った過激派集団と呼べる。
また、副会長を務めるワット副会長はアメリカ人である事を鼻にかけた人種差別主義者でもあり、日本に圧力をかけようとしたのは捕鯨禁止だけでなく白人至上主義による差別感情も理由であった。
作中では横暴な鯨十字軍の圧力に憤りを覚えた主人公山岡士郎の活躍で上述の本性を(支持者を含めた)大勢の前で暴かれて一気に求心力を失い、支持者達からも白い目で見られた挙げ句に山岡に共感した日本副総理の角丸豊介が鯨十字軍の独善を突っぱねた事で日本に対する圧力を断念。悔し紛れに捨て台詞を吐きながらその場から退場していた。
関連タグ
シーシェパード:現実世界における環境保護団体の1つ。掲げる思想こそ正反対なものの、やり口の独善ぶりは鯨十字軍に勝るとも劣らない。