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黄泉のツガイの登場人物

よみのつがいのとうじょうじんぶつ

ここでは荒川弘の漫画、『黄泉のツガイ』の登場キャラクターについて記載する。
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メイン

主人公。特異な力を持つとされる『夜と昼を別つ双子』の1人。現代文明から隔絶された山奥の集落『東村』に住む狩人の少年。

影森家の襲撃によって下界に逃れる事を余儀なくされ、同時に環境の変化や村の真相といった様々な事象に驚かされ続けた結果、「驚く事」に慣れてしまった。

村を脱出する際に、村の守り神であったツガイ『左右様』と契約し、以降は2人を従えている。


ユルの双子の妹であり、同じく『夜と昼を別つ双子』の1人。右目に眼帯をしている。本作の実質的なメインヒロイン。

長年座敷牢に囚われていると思われていたが、そちらは東村がユルを逃がさないために作った偽物であり、本物は10年以上前に両親と共に下界に逃れていた。

自身の力を狙う東村からの刺客に狙われ続けた結果、少々やさぐれてしまったが、根は兄様大好きなブラコン

あらゆるものを解放出来る『解』の力を既に得ている。


東村及びその関係者

  • ヤマハ

東村に住む老婆。村を束ねる存在。


  • ダンジ

東村に住む少年でユルの友人。第17話でイワンの襲撃をユルへ知らせに村を出たが、その際正体は『ザシキワラシ』の「男児」の化身と判明した


  • キョウカ

ダンジの母親。しかし実際は『ザシキワラシ』と契約したツガイ使いで、ヤマハの側近。


  • ミネ

ユルとアサの父親。ユルに狩りを教えた師でもある。『解』と『封』の力を狙う刺客に襲われた幼いユルに対し、「殺意を向けてくる者に対して躊躇しない」という考え方を教えた。

10年前にアサを連れてナギサと共に東村を脱出するが、ナギサの故郷の沖縄へ向かう飛行機の中で忽然と姿を消してしまう。


  • ナギサ

ユルとアサの母親。元は偶然東村へ迷い込んでしまった下界の人間であり、本名は“金城(きんじょう)ナギサ”。沖縄出身であり、沖縄の方言で『夜』を意味するユルの名を名付けた。

10年前にロウエイを脅して東村の結界の抜け方を聞き出し、アサを連れてミネと共に東村を脱出するが、自身の故郷の沖縄へ向かう飛行機の中で忽然と姿を消してしまう。


  • 田寺リュウ(たでら -)

東村に出入りする行商人だが、その正体は村と外界の連絡役である『番小者』の男性。通称“デラ”。影森の襲撃に際してユルに『左右様』と契約させ下界に逃れた後はユルの保護者となる。

ツガイ使いでこそない(過去に契約していた事はある模様)が、戦闘力は高く特に銃火器の扱いに長けている。


  • 段野ハナ(だんの -)

デラの後輩で、彼と組んで『番小者』を務めている女性。ユルを引き取るに当たり、周囲からの疑念を避けるためにデラとの形式上の結婚を余儀なくされる。しかしケンの初対面時にデラの隠し子かと不機嫌になるなど、憎からず思ってはいる様子。

契約ツガイは犬と猫の姿をしている『前虎後狼』


  • ヤマ

表向きは『祈祷師』として村に出入りしている下界の住人。恰幅の良い男性で、若干女言葉の混ざったオネエ口調で話す。

前述の通り村では『祈祷師』で通っているが、実際は『祈祷』という名目の予防接種を定期的に村の子供達に行っている。

実は『解』と『封』の力を手にしようとする村の過激派の1人でユルに刺客を送り込んでいた張本人だったが、イワンに東村侵入の足がかりとされた挙げ句用済みになった後は斬り殺された。

ツガイ使いでもあり、小人の様な姿の非戦闘型のツガイ“レディー”“ジェントルマン”を連れていたが、殺害時に破壊されてしまう。


影森家

三つ編みにフードを着た小柄な少女。契約ツガイは上下一対の巨大な歯の姿をしている。ツガイ名は『ジョー・ウィリアムフレデリック・ガブリエルⅠ世』と『カーク・ダグラス・ウオルドグレイヴ・ガブリエルⅡ世』


影森家の三男。メガネとスーツのインテリヤクザめいた風貌の男性。掃除屋(始末屋)をしている。

契約ツガイはチョウチンアンコウの姿をした『掃除屋(スカベンジャー)』


  • 黒谷ハルオ(くろや -)

ジンの部下の1人でツンツン頭の青年。契約ツガイは兎と亀の姿をしている。

赤ん坊の頃に影森家が経営する乳児院の前に捨てられていたらしく、同じ身の上のアキオ・ナツキ・フユキとは義理の姉弟で、彼は次男。


  • 黒谷アキオ

ジンの部下の1人でスキンヘッドの男性。契約ツガイは非常に巨大な姿の単眼の怪物『ヤマノカミ』。黒谷四姉弟の三男。実は『解』と『封』の力を狙う連中と繋がっていた裏切り者であった。


  • 影森ゴンゾウ

「御館様」と呼ばれている影森家の当主。小柄な好々爺といった雰囲気の老人だが、裏社会を生きる者としての冷酷さも併せ持つ。契約ツガイは『百鬼夜行』など。


  • 影森アスマ

影森家次男。穏やかな口調の青年だが腹に一物も二物もありそうな底知れなさを秘めており、作中でも東村と繋がっている裏切り者と思われる様な不穏な動きを度々見せていた。しかし実際は、裏切り者の伯父・新郷ハヤトを倒すために暗躍していた事が後に判明した。

実母のイオリが伯父のハヤトを始めとする親戚連中から存在を否定されるのを見て育ってきた影響か、「この世に不要なものはない」という独自の考えを持つ(それ故に、世を乱す『解』と『封』やそれらを生み出す東村の存在を否定するゴンゾウに唯一反論している)。

契約ツガイは白と黒の巨大な鳥を思わせる『金烏玉兎』


影森家長男。恰幅の良い青年。“波久礼(はぐれ)ヒカル”のペンネームで漫画家として活躍している。

長兄なので次期当主と目されているが、彼自身はマトモな倫理観を持つ一般人寄りの存在なので、継ぐ事を嫌がっている。

契約ツガイは白と黒の毛玉の様な姿をした『黒白(こくびゃく)』


  • 黒谷フユキ

ゴンゾウの側近の1人。黒谷四姉弟の長男。長髪の男性。契約ツガイは二本腕と帳面の姿をした『閻魔帳(ブラックリスト)』


  • 黒谷ナツキ

ゴンゾウの側近の1人。黒谷四姉弟の長女。眼鏡をかけた女性。早く結婚して影森家の仕事を辞めたいと思っており、暇があれば婚活サイトを見ている模様。契約ツガイはなまはげに酷似した『なもみはぎ』


  • 桜沢(さくらざわ)

影森家の医者。マスクを着けた女性。


  • 羽村ケンイチ(はむら -)

元はユルとアサを狙って影森家を襲撃した内の1人。坊主頭のガラの悪い男性。

ギャンブルでこさえた借金の返済のために今回の襲撃に加わったが、ただのバイトで黒幕と接点は無かったため、襲撃後にゴンゾウによって影森に雇われる事となった。

『陰陽』という名のツガイと契約していたが、現在はアサの『解』によって契約を解かれてしまっている。


  • 立川マコト(たちかわ -)

元はユルとアサを狙って影森家を襲撃した内の1人。ポニーテールの女性。

難病を患う母親の治療費を稼ぐために襲撃に加わったが、ただのバイトで黒幕と接点は無かったため、襲撃後にゴンゾウによって影森に雇われる事となった。

契約ツガイは狐と狸の姿をした『狐狸変化』


その他

  • 中神(なかがみ)

ヒカルの担当編集を務める女性。


  • 田寺ロウエイ

田寺家の先代で、デラとケンの父親。名前だけが知られていて、今現在の所在や動向は不明。


  • 田寺ケン

13歳。ロウエイの息子で、デラとは異母兄弟の関係。エチオピア人の母を持ち、母を亡くした事をきっかけに父を探し始めた。

1人で生きていくために強さを求めた結果、とある危険なツガイを解放してしまい……。


  • 新郷ハヤト(しんごう -)

アスマの母方の伯父で、スーツを着たヤクザ風の男。『封』の力や影森家を手に入れようと暗躍する。アスマの母にして自身の妹のイオリを他の新郷家の面々と共に「一族のお荷物」「いらない女」だと散々蔑んでおきながら、彼女がゴンゾウに見初められた後は影森との姻戚を最大限に利用し今の財を築いた。しかしそれでもイオリへの態度は一切改めなかったため、アスマからは憎悪と殺意を向けられている。

契約ツガイは四足歩行の獣の様な姿をした『風神雷神』


神郷と手を組むツガイ使いの青年。契約ツガイは大小の刀の姿をした『マガツヒ』


ツガイ

主はユル。東の村の守護神で、屈強な巨漢の『右』と、筋肉質な女丈夫の『左』の二人組。

元々が岩であるため、非常に強靭な肉体を持つ。二人揃って好戦的だが、特に左が好む傾向にある。

ツガイや『夜と昼を別つ双子』には詳しいが、ユルと契約するまでの400年間東村から離れた事は無かったため、ユルと同じく現代文明には疎い。

『右』は『解』の、『左』は『封』の力を相殺する力を持っている。そのため本来は『解』と『封』を制御するために第三者が持つべき存在であり、ユルが主人になっている事を危惧されている。


  • ガブリエル

主はガブちゃん。巨大な口と歯を持つツガイ(“ジョー・ウィリアムフレデリック・ガブリエルⅠ世”“カーク・ダグラス・ウオルドグレイヴ・ガブリエルⅡ世”。なおツガイ名は不明)。並のツガイなら容易く食いちぎるだけでなく、手榴弾の直撃すら耐えうる歯を持つ。


神様の一柱として崇められているツガイ。主は自身の石碑がある近隣の民家に住む老婆。首に傷跡がある馬と、それに乗る女性の姿。

女性の方は温厚で子供が大好き。左右様とは旧知の仲で、下界に降りたばかりの彼等と再会した。


  • 前虎後狼(ぜんここうろう)

主は段野ハナ。犬と猫の姿をしており、犬の方の名前は“二狼”、猫の方の名前は“虎徹”。一族に代々受け継がれているため、下界の道具(スマホなど)を難なく使いこなす。何故か2匹ともユルに対して当たりが強い。

追跡能力に優れており、二狼が匂いを元に対象を追いかけ、虎徹がその情報を知らせる。


  • 掃除屋(スカベンジャー)

主は影森ジン。チョウチンアンコウ型のツガイ。あらゆる物を呑み込める大きな方が“愛ちゃん”、呑み込んだ物を自在に吐き出す小さい方が“誠くん”。

愛ちゃんは触覚の部分を人間を始めとする生物に擬態させる事ができ、それを疑似餌として獲物を誘き寄せられる。対する誠くんは見かけこそ小さいが、無尽蔵と言えるレベルで物質を体内に保管する事が可能で、ジンは有事に備えて常日頃から戦闘に使えそうな物を食べさせている。


  • 兎と亀(仮称)

主は黒谷ハルオ。対象を重力で押し潰す亀の“カメちゃん”と、俊敏な機動力で相手を翻弄する兎の“ウサちゃん”から成るツガイ(ツガイ名は不明)。見かけこそ愛らしいが、左右様を完全に封殺出来る程の実力を持つ


主は黒谷フユキ。三本指の腕“エンブレイス”が触れたツガイから歴代の主人の情報を抜き取り、顔の付いたつぎはぎの帳面“ウィスパー”にそれを記載する能力を持つ。ただしウィスパーは非常にお喋りなため、静止しないと個人情報を垂れ流しにする


  • 黒白(こくびゃく)

主は影森ヒカル。白と黒の毛玉の様なツガイ。白いホワイトが物体の状態を消去し、黒いベタが状態を上書きする事で物体の書き換えを行う事が可能。唾を吐く様な仕草をするが、ヒカル曰く彼等なりの親愛の表現らしい。

なお書き換える時のクオリティは主の観察眼と想像力に左右されるので、漫画家のヒカルとの相性は抜群である。


  • 陰陽(いんよう)

羽村ケンイチが連れていたツガイだが、現在はアサを仮の主人とする。個体名は無かったが、襲撃後に羽村によって“おはぎ”“だいふく”という名前を付けられる。

太極図を半分に分けた模様を持つツガイで、合体する事で巨大化し、物体を取り込む能力を持つ。


  • 狐狸変化(こりへんげ)

主は立川マコト。変身能力を持つ狐の“赤井さん”と、●玉を投網の様に変形させる狸の“みどりさん”の連携により、人さらいを得意としていた。


  • 田寺家のツガイ(仮称)

田寺家の当代に代々受け継がれているツガイ(ツガイ名は不明)であるが、先代のロウエイが息子のデラに正式な引き継ぎを行わないまま姿を消してしまったので、主はロウエイのままとなっている。外見はごく普通の民家にしか見えないが、結界の一種であるマヨイガを作り出せる能力を持つ。デラはこのツガイを、ねぐら兼武器庫として使用していた。

この結界は東村と同じく出入りするためのルートが存在し、一度でも間違えれば死ぬまでさ迷い続ける羽目になる。なおそのルートは、当代の田寺しか知らない。


伸縮自在の手と足を持つツガイ。手足は人体を容易く貫通し、肉体は拳銃程度ではビクともしないほど頑丈と強力なツガイだが、食人を行う上に主の言う事を全く聞かない

1200年程前に悪さばかりしていたところを、当時の『封』の使い手と旅の坊主、そして左右様によって磐梯山に封印された。その為、左右様に対して非常に恨みを抱いているが、同時に『封』の使い手を恐れている。


主は与謝野イワン。刀の姿をしており、大刀の“大凶”と小刀の“小凶”から成るツガイ。柄の部分の模様が目玉となっている。小凶の方はかなり口が悪く、主のイワンの事を「サル」呼ばわりしている。更にイワン曰く「小凶はどのツガイとも相性が悪い」との事で、ツガイとあらば容赦無く殺してしまう。対する大凶はかなり無口な様で、少し喋っただけでイワンに驚かれている。

あらゆる物を両断する切れ味を持ち、使い手が剣の達人であればまさしく鬼に金棒となる。また物理攻撃以外にも、生物の体の一部を切り取る事でその一部を通して、切り取った体の元の持ち主の元へ一瞬で移動出来る(この能力は小凶を鞘に収める事で発動でき、逆に体の持ち主から一部へ移動するのも可能。また自分のみならず他者だけを移動させる事も出来るが、無機物にも行えるかは不明)。


  • 宇宙人に似たツガイ(仮称)

見た目はまんま宇宙人の姿をした男女のツガイ。名前は人間の発音出来ない呼び方であるため、ツガイ名は不明。

元は能登の方に大昔からひっそりと奉られていたが、やがて人々から忘れられそのまま朽ちていきそうになっていた所、偶然すぐ近くに転落してきた野良犬(犬種はパグ)の返り血を浴び、契約が成立してしまった

しかしその様な経緯であっても主の事は溺愛しており(ユルがアサに契約解除してもらう提案をしたが即断っている)、前述の通り犬であるが故に放っておくといじめられたり保健所へ連れて行かれてしまうため、普段は盗んだ服とカツラとサングラスなどを着用して人間のふりをし、『ペットと飼い主』の体で何とか凌いでいる。


主はキョウカ。男児と女児から成るツガイ。変身能力を持ち、普通の人間の子供に化ける事も出来る。また影から触手(?)を出して自在に操る事も可能で、作中ではそれを用いて互いと連絡を取っていた。

男児の方は陰ながらユルの護衛を行っており、女児の方はアサに化けて座敷牢の中に常駐する傍ら、有事の際はヤマハを守る様に命令されていた。


  • 金烏玉兎(きんうぎょくと)

主は影森アスマ。真っ白な女性に似た姿の“朝霧”と、髑髏の頭部を持つ烏に似た“夜桜”から成るツガイ。

朝霧は体が蝶で構成されている様で、体の一部を切り離して動かす事で遠くの光景を見聞き出来る。夜桜は蛾で構成されており、朝霧と同じ事が出来るかは不明。作中では全く気配を感じさせる事なく、ユルの背後を取っている。なお朝霧は夜が苦手で昼間しか動けず、逆に夜桜は昼が苦手で夜の間だけ動ける

夜桜は新郷に警戒されないために知能が低い振りをしていたが、実際は穏やかな気性の持ち主で物腰も柔らか。主のアスマの事は心底大切に思っている。


  • マメガラス

主は東村の過激派の1人である男性。“ガニマタ”“ウチマタ”という名の小鳥に似たツガイ。ガニマタが対象の意識を奪い、ウチマタが体を乗っ取ってコントロール出来る。


主は影森ゴンゾウ。黒と白の人魂の様な姿をした、ツガイ同士の仲を取り持つツガイ。このツガイを所持する事により、ゴンゾウはツガイの相性など気にせず無制限に契約出来るので、アサの『解』で野良ツガイ量産→ゴンゾウが契約→フユキの『閻魔帳』で情報開示という最強コンボが成立する。


  • ヤマノカミ

主は黒谷アキオ。白と黒の一つ目の巨大な化け物の様な姿をしており、白い方が“山風”、黒い方が“谷風”。特殊な能力は存在しないのか、作中では巨体を活かしたシンプルな力技のみを披露していた。


  • なもみはぎ

主は黒谷ナツキ。なまはげに酷似したツガイ。パワー系のツガイらしく、初登場時はガブリエルを吹っ飛ばす程の膂力を見せた。


主は新郷ハヤト。四足歩行の獣の様な姿をしている。伝承に残る風神と雷神と同じ様に、風と雷を操れる。その性質故に金烏玉兎にとっては相性最悪のツガイであり(蝶と蛾に分裂しても風と雷で吹き飛ばされるか焼かれるかしてしまうため)、アスマも新郷に表向きは従わざるを得なかった。


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