おや?こんなところに!
コイツも使ってみようかな?
概要
DMPP-23 「双剣王凱旋 -DRAGHEART SOLUTION-」にて登場したデュエル・マスターズ_プレイスオリジナルカード。
入手することで特典として《獄龍刃 ディアボロス》/《破滅の悪魔龍 ディアジゴク》が付いてくる。
《セイントローズ》や《モルト王》といった名だたる強力なドラグナー達が登場する中、このカードの登場にユーザーは「誰だお前」状態であった。
で、気になるその能力は…
龍覇ワルボロフ SR 闇文明 コスト(7) |
ファンキー・ナイトメア ドラグナー 5000 |
クリーチャー |
スレイヤー |
このクリーチャーを召喚する時、自分の手札からファンキー・ナイトメア1枚を捨ててもよい。そうした場合、このクリーチャーの召喚コストを2少なくする。 |
バトルゾーンに出た時、自分の超次元ゾーンからコスト4以下の闇のドラグハート1枚をバトルゾーンに出してもよい。(それがウエポンであれば、このクリーチャーに装備して出す) |
DP殿堂 |
---|
ぶっ壊れ。
なんといっても光るのはその軽減能力。
見てわかる通り、通常は7コスであり普通に出す分には極・龍覇ヘルボロフの方がよっぽどアドがある。
だがコイツは自分の手札のファンキー・ナイトメアを捨てれば2軽減し、5コスで出すことが出来る。つまり、チャージャー呪文でマナを増やせば最速4ターン目から早期着地することが出来る。
軽減の際にもファンキー・ナイトメアを捨てれるのもまた強く、一見デメリットに見えるが基本的にコイツから出すゴートゥー・ヘルの能力で5コス以下のファンキー・ナイトメアをリアニメイト出来るので、逆にメリットとして機能しているのである。
しかもなぜか偶然たまたま「スレイヤー」を持っているためバトルによる除去にも圧をかけられるため龍覇ウルボロフの実質的な上位互換として扱うことが出来る。
ここまで見たらわかる通りテキストが強いことしか書いてない。とにかく弱い部分が無い。
欠点と言えなくも無い点だが、ウルボロフのように2コス以下の文明指定無しのドラグハートが出すことが出来ないので一概に上位互換とは言えないが、ここまで強烈なアドがあるのであれば別にあっても無くてもいい欠点である。
そして実装から約半年前後経った7月25日の時点で後述の理由によりDP殿堂が施行されることが決定した。
何がダメだったのか
まぁぶっちゃけ全部ダメだったのだが、一言で言ってしまうと最大の脅威がその足切り性能と圧倒的なスピードである。
前述の通り、手札から好きなファンキー・ナイトメアを捨てれるので、例えばタイガニトロを捨てるとワルボから出てきて、最速4ターン目から1枚残しハンデスを決めることが出来る。
登場した当時からゴートゥー・ヘル型のコントロールデッキのメインエンジンとして活躍し、この時期に開催されたBATTLE ARENAでは上位8人のうち2人が使用し、それぞれ優勝と準優勝を果たしたのだが、DMPP-24 「龍魂超決戦 -NEXTREME SAGA-」にて登場したヘルボロフにそのお株を奪われてしまう。
当時の評価は使い手の技量が活きる強力なだけの良カード止まりであったのだが、後述のカードの登場によってこのカードは恐ろしい怪物へと変貌を遂げる。
「タダでは転ばへんのや!」
デュエにゃん皇帝 VR 闇文明 (5) |
進化クリーチャー:ファンキー・ナイトメア/侵略者 6000 |
進化:クリーチャー |
侵略:ファンキー・ナイトメア |
W・ブレイカー |
このクリーチャーの攻撃の終わりに、自分の墓地からコスト6以下の進化でないファンキー・ナイトメア1枚をこのクリーチャーの下に置く。 |
破壊された時、自分の墓地から、このクリーチャーの下にあった進化でないファンキー・ナイトメアを好きな数バトルゾーンに出す。(自分の《デュエにゃん皇帝》のこの効果は、各ターン中1回のみ発動する) |
DMPP-26 「天魔命導 -MIRACLE REVOLUTION-」にて実装したこのカードによってワルボロフはもう1段階上のステージへとデッキパワーをあげることとなる。
動きとしては
①事前に《ボーンおどり・チャージャー》などの墓地肥やしで《デュエにゃん皇帝》か《タイガニトロ》を墓地に置く(《タイガマイト》も墓地に置けるとベスト)→②5マナ溜まったら①のもう片方を《ワルボルフ》のディスカードで墓地に置く→③《ゴー・トゥ・ヘル》の効果で《ワルボルフ》を《デュエにゃん皇帝》に進化し、アタックトリガーで《タイガニトロ》をリアニメイト、アタック終了後に《タイガマイト》を食わせる→④《デスシラズ》龍解前に《タイガニトロ》で手札ほぼ焼却→⑤龍解時のスーサイドにより《デュエにゃん皇帝》のpigで《ワルボルフ》&《タイガマイト》を蘇生させて最後の1枚もハンデス。
要は最速4ターン目から実質《ロスト・ソウル》と《デーモン・ハンド》が毎ターン飛んでくると言ったらそのヤバさが分かるだろう。
その圧倒的なスピードでの足切りと除去性能で《ヘブンズ・ゲート》や《ビッグマナ》系統のデッキはほぼ姿を消す事態に。
では対策としてマッドネスカードの永遠のリュウセイ・カイザーやボンソワール等を出せばいいじゃないかと思うかもしれないが、これらを出してもデスシラズの龍解時効果ですぐに破壊されるほか次のターンにはまた全ハンデスが飛んでくるためメタカードがほぼ意味をなさない始末。
明らかに運営の想定していた動きの範疇を逸脱している。
おまけにデュエにゃんは破壊されてもターン1だが下にあったワルボロフが戻ってきてしまうのでこのカードを除去することは非常に困難を極める。
この全ハンデス&盤面1体除去を毎ターン行なってくるのが異常さたらしめる理由であり、新規で登場したばかりのデュエにゃんをナーフするわけにも行かず、かといってワルボロフを下手にナーフしてしまうとウルボロフとの差別点が無くなってしまい、なによりこのデッキの速度を上げているのが明らかにワルボロフであるため、このカードのDP殿堂という措置がとられたのだろう。
というかこのデッキの動き自体が紙のデュエマの《殿堂ゼロデュエル》で見かけるような挙動をしているので規制は当然であるだろう。
肝心の使用率だが、天魔命導が発売される頃のランクマッチでは「レッドゾーンカップ」の時点で《バイク》、《サソリス》、《ワルボロフ》の3強状態となり、次の「ミラダンテカップ」では上位100名のほとんどがこのワルボデッキを使用。
7月20日のBATTLE ARENAではベスト8に輝いたプレイヤーのほとんどがこのデッキの使用者であるなど使用率も圧倒的で、7月の時点でこのデッキの一強状態が続いた。
殿堂も一応コンボ自体は可能ではあるため今後はウルボロフをメインに添えたリペアデッキに一枚だけ挿入される「切り札」として使用されることになるだろう。まさに殿堂入りに相応しいカードと言える。
関連タグ
デュエル・マスターズ_プレイス ファンキー・ナイトメア ドラグナー 殿堂入り
龍覇龍デッドマン=THEEND…同じくデュエプレオリジナルのドラグナー。ただしあちらは圧倒的な弱さからある意味対義語である。