製造は小松製作所。
概要
82式指揮通信車を基に開発された偵察戦闘車(RCV)。主砲はエリコン KBA-B02 25mm機関砲を1門搭載する。
主に偵察部隊で威力偵察、つまり敵にわざと攻撃を仕掛けて、反撃速度や攻撃の規模から敵の規模や練度といった情報を得たり、あるいは通常の警戒活動を行うための装甲車である。
ベースとなった82式指揮通信車と同様に6輪車で、乗員は5名。
最高速度は100km/h。一度、交通速度違反で切符を取られており、自衛隊車両では唯一だとかいう話もあるが……
昭和62年度(1987年)~平成25年度(2013年)までに合計111両が調達された。
後継
実質的な後継としては、一部部隊で16式機動戦闘車が充てられている。
また、16式機動戦闘車をベースとした共通戦術装輪車ファミリーとして、30mm機関砲付きの砲塔と各種センサーを搭載した偵察戦闘車型の開発が行われており、これが導入されると見られる。
当初は89式装甲戦闘車の後継として開発予定だった、国産の40mmCTA機関砲を搭載する装輪装甲車「近接戦闘車」の偵察型が後継と言われていたが、現状こちらの開発計画については音沙汰が無い。
登場する作品
こちらも既に登場から30年以上と戦闘車両としては老練の域に入っており、活躍期間が長いため兄弟車の82式指揮通信車などと共々、ゴジラシリーズをはじめかなり多数の作品に出演している。
その中で異彩を放っているのが峠の走り屋題材のレースゲーム『峠MAX2』にレース用車両として登場している事だろうか。
なお、当作品のストーリーモード中では「戦車」と呼称されている。
関連項目
陸上自衛隊 82式指揮通信車 96式装輪装甲車 16式機動戦闘車