概要
『僕のヒーローアカデミア』の登場人物、巨悪の根源『オール・フォー・ワン』と初代『ワン・フォー・オール』こと与一の腐向けカップリング。
おそらくはヒロアカで最も歪で狂おしく、長きに渡り一方的な愛情が絡んだ禁断のカップリングである。
作品内容によっては近親相姦タグ、与一が妹の場合は女体化タグの追加が望ましい。
余談であるがA初で検索するとエヴァンゲリオン初号機(EVA初号機])も含まれて出てくる。なので、検索する際は既に投稿されているA初作品のタグを選択する方法をお勧めする。
内容
ヒロアカの物語の起因は「悪の魔王」を目指す兄の野望を阻止する弟との因縁の戦いから始まる。
人類初の"個性"持ちとして誕生した双子の兄弟。
兄は常軌を逸した独占欲と狂気を宿し、反対に弟は正義感が強く優しい気性だった。
容姿は全く似ておらず、兄が高身長(225㎝)で逞しい肉体を持つ偉丈夫に対し、弟は細身の美青年である。
胎児期から兄によって栄養を奪われた弟は産まれながらに小柄で脆弱で、兄の庇護(監視)下に置かれながら生きていた。
兄の独占欲が最も顕著なのが弟であり、唯一の肉親であったが故に支配欲と執着心が混ざり合う程の歪過ぎる愛情を注いだ。
夢の実現の為に嬉々として悪の道へ堕ちていく兄に反抗していた弟はついに幽閉(監禁)され、無理矢理「力をストックする」個性を与えられてしまう。
しかし、弟はAFO対抗勢力のリーダー・駆藤によって救出され、信頼できる仲間を得て脱出。奪い返そうとした兄は自分の元へ離れた弟への愛憎に蝕まれ、衝動的に自らの手で殺めてしまった。
(弟を奪った駆藤への憎悪は根強く、後に兄は彼に報復して近しい者達や血縁者を根絶やしにした)
この悲劇は『ワン・フォー・オール』の誕生となり、兄は弟の死によって彼の意識が個性の中で存在していると気づく…。そして兄は弟の意識を欲し、手に入れるべく行動する。
つまり、『ワン・フォー・オール』とはAFOが弟と共に世界を統べたいという想いから誕生した愛の個性なのである。
AFOの歪んだ愛情
双子の幼年期は混乱の超常黎明期で、治安は荒れていた。
驚異の出生から頼れる親のいない双子が生き延びる事ができたのも、異能を扱えた兄がいたからである。
(兄が生活の為に物資を他者から略奪していた可能性が高い)
当時から兄は弟に対して自身に何も与えない存在と認識していたものの、手に持っていた所有物(もの)だったので傍に置き、与一という名前を与えた。
兄は暴力を反対する弟に手を出す事もあったが、夢を抱いてからは成長に伴い態度は軟化。協力を求めるも、悪行に反発する弟の同意は得られず執着心は日ごと増していき、ついに幽閉(監禁)にまで及んだ。
以下、AFOの弟への犯行。
・兄に逆らうと弟は暴行を受けた(幼児期のみ)。
・兄は弟が自分以外を視界に入れるのも、許可なく行動するのも許さない。
・兄は弟に相応しい個性を探した。
・兄は弟と共に生きたいから個性を与えた。
・兄が弟を幽閉(監禁)した扉には厳重な防御扉を使用していた。
・兄は弟を束縛し、弟が自由を手にした時間は生涯で二ヶ月だけだった。
・兄以外のものになるなら弟を〇す(ただし衝動的)。
・兄は弟の全てを自分のものにしたい。
やってる事がまんまDV彼氏である。
生前の与一はまさに魔王に囚われたお姫様であり、とにかくAFOの与一への独占欲と執着心が異常。
与一も自覚していたようで、対抗手段に断食を選んだのも兄が自分に執心し、肉体的な意味で傷つける事はないとわかっていたからと思われる。
脱走したのは予定外とはいえ、結果的に兄の暴走した独占欲により殺されてしまった。皮肉にも生前は非力であった与一は死後に初めて兄と戦える力となった。
兄は今度こそ自分のものにするべく、与一の意思を宿す『ワン・フォー・オール』の継承者達を次々に殺していった…。
「ただ欲しいだけなのに……」
『ワン・フォー・オール』を手にすれば個性だけでなく与一をもう自らの手から離れられる事はなく、永遠に支配できるので、AFOにとって弟の肉体の死は逆に都合が良かったのかもしれない…。
ネタバレ注意
「弟の声がする」
「僕はお前を愛しているよ」
「僕のだ!僕を見ていろ!!」
「僕のものにならないなら…もう」
「お前が僕のものにならないのが悪い」
「僕のものになれ…弟よ」
「与一、お前がいなきゃだめなんだよ」
「大好きだ!大好きなんだ!!お前がいないと僕はダメなんだ!」
大量の犠牲者を産み出し
ヒーローもヴィランも多くの命を散らした壮絶な戦争の真の実態は…
寂しがり屋な兄が、弟を求めていた
だけだった。
AFOの「魔王になる」という夢も、最愛の弟がこの世にいるからこその夢だったのである。
そもそも与一が駆藤と脱走した際、AFOが与一を追跡せず切り捨てていれば、『OFA』は誕生しなかったので、与一への愛がAFOの夢を潰えてしまったと言える。