プロフィール
名前 | 与一(よいち) |
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個性 | "個性"付与 |
与えられた個性 | 力のストック |
CV | 保志総一朗 |
概要
初代『ワン・フォー・オール』にして、オール・フォー・ワンの双子の弟。物語開始時点で故人。
両目が隠れた白髪と緑の瞳が特徴の美青年。
人物
過去
中国で発光する"個性"を持った赤子が生まれる1年前に、浮浪者であった女性から兄である"AFO"と共に産み落とされた。この実の母親と言える女性の妊娠は彼女にとって身に全く覚えがなく、いつの間にか双子を身に宿していたという。よって、父親はそもそも存在しないようだ。この母親は双子の出産と同時に亡くなってしまった(死因は恐らく養分の殆どを胎の中のAFOに吸い尽くされたことによる衰弱死)ため、双子は生まれた時から二人きりだった。この時兄から「与一」と名付けられた。
胎内にいたとき母親からの養分の大半を兄に奪われていたことにより体は虚弱で小柄だったことで"無個性"だと思われており、兄から歪んだ愛情を向けられた。
それでも正義感が強く、兄の所業に心を痛めながらも抗い続けた。
しばらくAFOに幽閉されていたところに、AFO対抗勢力のリーダー(後の二代目継承者)から手を差し伸べられ、連れ出された。
連れ出された後は二代目の組織と行動を共にしていたが、やがてAFOに追いつかれてしまい、念動力のような個性で全身をバラバラにされて死亡した。
死亡する前に自身の個性を二代目に譲渡しており、殺されたタイミングでは無個性になっていたようだ。
現在
九代目継承者の主人公・緑谷出久の精神世界に現れ、AFOとのやり取りの記憶、オールマイトを含む歴代継承者のイメージを見せ、現状20%しか使いこなせていない出久に『特異点』を過ぎてしまっていることを告げる。「君は一人じゃない」と出久の身を案じて励まし、何らかの力を目覚めさせる。
その後、超常解放戦線の全面戦争における出久と死柄木弔との戦いの中で、死柄木の意識に宿っていたAFOがOFAを奪おうとする際に志村菜奈と共に出久を庇い、終結後は出久の意識の中で歴代継承者達と共に現れ、出久にOFAが急激に成長した事と、オールマイトが調べ上げた情報から辿り着いたOFAのデメリットを告げ、無個性の人間にしか譲渡出来ないことから出久が最後の継承者になるかもしれない事を告げた後、志村の死柄木を殺してでも止める覚悟があるのかとの問いかけに対して、死柄木を助けたいという出久の答えを聞くと、その答えに賛同し、自身らも出久について行く事を決めた。
終始後ろを向いていた二代目と三代目に対してOFAの力を全開放するために出久への協力を要請するも、苛烈な時代を生きたが故に死柄木を助けたいという答えを出した出久への協力を拒む二代目と三代目を、かつて自身がオール・フォー・ワンの弟だと知りつつも自身を助けた事を引き合いに出して、説得に成功した。
個性
本来の個性
本来の個性は『"個性"付与』。
"個性"を他者に与える"個性"。しかし、兄と違い他に与える個性がないので無意味な個性であり、彼が"無個性"だと思われる要因になっていた。
個性因子自体も後述の個性を与えられるまではまともに形成されていなかったようで、そのせいでAFOの個性で確認されても露見することが無かった。作中では因子自体が『出来損ないのよう』であると述べられている。
それはおそらく兄であるAFOが養分などを奪っており、おそらく無意識で弟の個性も奪っていたと思われる(その場合、兄の本来の個性は個性を奪う個性であり与えるは彼自身の個性と思われる)
与えられた個性
与えられた個性は『力のストック』。
AFOが他者から奪い、強引に彼に与えた個性。
「力」が個性を指すのだとすると本来の個性と合わせて二重語ならぬ二重個性になってしまうのでこれ単体では、恐らく「運動量などの物理的な"力"」を指していたと思われる。
『"個性"付与』と『力をストックする個性』が混ざり合ったことで、個性をストックし、別の人間に譲渡する個性『ワン・フォー・オール』が誕生した。
余談
未確定ではあるが、過去にAFOが転弧に自身の姓を与えている描写があるため、その場合、本名は死柄木与一と思われる。(人気投票の結果の際に「死柄木与一」と表記されていたためほぼ確定である)