概要
簡単に言えば物語上、何の能力も持たない普通の人間のこと。超常社会となった現代において、"個性"を持つ人間が一般的な考えであり、無個性とされる人間は絶滅危惧種に近い存在とされている。かつては無個性の人間の方がマジョリティであったが、作中世界の時代では世界人口の約2割が無個性となりマイノリティとしての扱いを受けている。
"個性"は4~5歳までには発現されると言われ、生まれながらにして"個性"が発現する場合も当然ある。その期間を過ぎてしまうと個性の発現は絶望的となり、医療機関での診断を受け、医師から無個性と診断・判定されてしまう。中には宿していたとしても、それ単体では意味を為さない個性保持者や発動に必要な身体の一部の欠損等により無個性同然となった者もいる。
無個性というハンディキャップは世間的に厳しく、無個性であるが故に周囲と距離を取られて、いじめの対象にされることも決して少なくなく、自身のコンプレックスとする人物は多い。(最も、“個性”持ちであっても苛烈な差別・迫害を受けてきた異形型や、日常生活に支障が出るような“個性”を持つ者、家系図からあり得ない“突然変異”の個性を持って生まれた者達の悲惨な境遇に比べれば「総人口の2割程度のマイノリティ」である無個性の人々はかなりマシではある。)
両親が"個性"を持っていて無個性の子は非常に珍しく、主人公・緑谷出久も無個性だった。しかし、憧れのNo1ヒーロー・オールマイトより個性『ワン・フォー・オール』を譲渡されることとなる。譲渡したオールマイトこと八木俊典も元無個性であり、彼も出久と同様、師匠から個性を貰った身だった。