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概要編集

『BLUEMOMENT』は、小沢かなによる日本の漫画。KADOKAWAが運営する無料コミックポータルサイト「ComicWalker」の「COMIC BRIDGE(旧・COMIC BRIDGE online)」レーベルで2018年11月27日から連載されており、気象学者の荒木健太郎が監修を務めている。

甚大な気象災害に脅かされる人命を守るために、知恵と知識を駆使して現場の最前線で命がけで立ち向かうSDM本部(特別災害対策本部)での奮闘を描く。

タイトルの「ブルーモーメント」とは日の出前と日の入り後のほんの僅かな時間だけ、その街全体が濃い青色に染まる時間のことを指す。

2024年4月にフジテレビ系列の水曜ドラマとして実写化。主演は山下智久。劇伴は『コード・ブルー』を担当していた佐藤直紀が担当。


登場人物編集

気象庁気象研究所・予報研究部の研究官。SDM(特別災害対策本部)気象班のチーフを兼務。

テレビ局で気象予報士として出演しており、愛称は「ハルカン」。

テレビでは物腰柔らかな雰囲気を出しているが、裏は無愛想で口が悪い一匹狼。ませた子供相手だとその外面が剥がれかけることもある。

朝はガッツリ食べる派。

「気象予報は生命を救うためにある」を信条としており、5年前の婚約者・灯の死を機に「気象予報だけでは生命を救えない。生命を救うための組織が必要だ。」という結論に至り、灯が目指していたSDMの発足を肇一に訴えかけていた。

前述のテレビ出演も世論に気象リテラシーを啓発するための一環である。(とはいえ、裏の顔を知っているSDMの面々からは若干引かれており、優吾からは「胡散臭い」と言われてしまった。)

上野の死をきっかけに表舞台から姿を消して研究に没頭するようになり、SDMの是非に関する回答を保留していたが、海斗との対話によりもう一度気象に立ち向かう決意を固めた。


気象庁気象研究所・予報研究部の新米研究助手。帰国子女で、英語が得意。(ドラマ版では出口氏の得意な中国語へ変更。)感情が昂るとまくし立てる癖がある。

その一方で、天気に関する知識は疎く、ゲリラ豪雨を予測できずびしょ濡れで初出勤を迎えてしまうという大失態を犯す。そのせいで、晴原からなじられたが逆に履歴書をろくに見ていなかった件を問いただすなど勝気な性格を持っている。

その一方で、「他人に何かしてあげたい」という想いが空回りして周りに迷惑をかけることもしばしば。丸山と晴原の2人からは「お節介」とはっきりと指摘されている。

過去に姉・真紀がつむじ風によるクレーンの横転に巻き込まれ下半身不随となってしまったことで天気に関する出来事自体がトラウマとなっていたが、それを乗り越えたことで自信を付け、気象予報士を目指すことを姉や晴原達に宣言した。

半年後、気象予報士の資格を獲得し、表舞台から姿を消した晴原の代わりにテレビに出演している。

その後、台風の影響で指揮車両ごと風に煽られ横転した上に崩壊したビルの下敷きになってしまうが、晴原達の活躍により救出された。


SDM本部指揮車両編集

ドライバー兼料理人。山形曰く「運転が荒い」とのこと。

自ら災害遺児であることを明かしている。

曽手川の氾濫の際に保育士としてその場に居合わせていて、上野の息子である海斗ともう一人の子供を保護していた。

そんな中、3人を救助するために灯が現れ3人を避難させようとするが自身はもう一人の子供と迷子となり海斗と灯の行方を知らないまま生命を救われることとなり、海斗が保護され灯が亡くなったのを知ったのはその後だった。その後、上野から海斗のために真実を隠すよう頼まれ、彼女の意を汲んで頑なに口を閉ざしていた。しかし、上野の死をきっかけに全てを告白した。


国土地理院官僚で、SDM情報班のチーフ。地理オタク。元々国土地理院でひっそりと勤務したかったようだが、上野の熱烈な推薦を受けて半ば強引にSDMに所属させられる羽目に。おまけに車酔いが酷く、丸山の荒い運転のせいでよく嘔吐している。

半年後、国土地理院に戻っていたが再度SDMへと復帰した。


東京消防庁・消防救助機動部隊に所属するレスキュー隊員でありSDM消防班。階級は消防士長。中学時代に遭難した際、消防隊員であった佐竹に命を救われた事で佐竹に憧れを抱きレスキュー隊となった。肇一の甥であり、晴原の亡き婚約者・灯の従弟。従姉である灯を尊敬しており(堂々と「シスコンだ」と認めている。)、結果的に死なせてしまった晴原のことを恨んでいた。しかし、彼の想いと覚悟を理解したことで蟠りが解け、辞退した佐竹の代わりにSDM消防統括責任者に就任した。


東京消防庁・消防救助機動部隊隊長で、エースレスキュー隊員。SDM消防班統括責任者。大臣である肇一から唯一の希望とも呼ばれるエースレスキュー隊員。「命を懸けても、命は捨てない。」という強い信念を隊員達に伝えている。階級は消防司令。娘がいるが、数年前に離婚しそれ以降ほとんど会っていない。

結婚した娘の夫を救出しようとするが滑落し、遭難してしまう。自身も一時意識不明の重体となるが優吾の蘇生法により意識を取り戻し、一命を取り留めた。その後、遭難事故の責任を負ってSDM消防班統括責任者を辞退する。

その後、肇一の要請で台風災害に備えて出動準備を進めていたことが判明。優吾に激励の言葉をかけた。


脳外科医。原作には登場しないドラマオリジナルキャラクター。口数は多くないものの、晴原をイジったり優吾に冗談を言うなど意外と気さくな性格。

半年前に自分自身がその手で救った患者から「先生から貰ったこの生命、要らない」と拒絶され、自殺未遂を図ったことでそれを止めようとして右手の神経を損傷、心にも傷を負ったことで神の手と呼ばれるほどの医療技術を失い、総合診療科への異動を命ぜられる。SDMの医療担当として打診されるが、本人は医師としてのプライドの強さ故に拒否しているが、院長の命令で仕方なく参加。

その後、現場で試験運用を兼ねて駆り出されるが、志賀の命令で十分な医療行為をさせて貰えず、もどかしさを抱えながらも仕方なく命令に従うしかなかった。

しかし、優吾が自身の過去を本部に調べさせるように依頼した上でそれを聞いた晴原から「希望を捨てろ」「絶望も悪いことでは無い」と言われたことで心境の変化が生じ、志賀の命令に背き、医療行為を行う決意を固め、本来の自分を少しではあるが取り戻せた。その後、辞任した志賀に代わり、SDM医療チーム統括責任者に就任した。


SDM専属医療チーム統括責任者。政財界進出を目的にSDMに参加。潮見が所属する病院自体を「私の邪魔をしてくる」と言い嫌悪しており、彼女が諸事情で神の手を失っていることを理由に医療行為を一切させず、医療資材の準備に専念するよう命令した。肇一曰く、「ミスを極端に恐れているのは、自身のキャリアに傷をつけないため」らしく、自身の野望のためには手段を選ばない強かな一面を持つ。

しかし、潮見が再起し自身の命令を背いたことで「私は統括責任者だぞ!」と喚き散らすが、その姿を肇一から失笑された上に他人の意見に真摯に耳を傾けず、生命に向き合う姿勢が現場と乖離している点を指摘された。そして、その有様を晴原から「老害」となじられたことでプライドを粉々に折られ、仕方なく現場の判断に従ったものの、自らSDM医療チーム統括責任者を辞任した。

その後、スーパー台風への対策として医師の派遣を潮見から要請されたが過去の確執もあり拒否していた。しかし、優吾の説得により「いつまでも老害呼ばわりされると今後のキャリアに影響しかねないため、汚名返上させてもらう」という理由で承諾した。


SDM警察班統括責任者。立花の夫。(元々別居状態だったらしく一度離婚するも、再度復縁している。)機動隊、広域緊急援助隊を歴任し、既に勇退の身だったが、妻が神奈川県警に働きかけた結果急遽ねじ込まれた所謂スパイ。立場上SDMの面々にはバレバレのため、自分でそう名乗っている。

「場の空気」を重要視しており、即座に場の空気を把握する能力に長けている。また、対応地域の交通情報や地形なども県警と連携して即座に把握し、的確な情報伝達に繋げている。

灯を最後に目撃した人物であり、彼女の死の真相について興味を持ち、晴原達に探りを入れている。また、SDMを「既存組織を否定する」として危険視しており、「現場に判断を委ねる」方針を取る肇一を糾弾するが、「決断しないことこそが私の決断」と反論されてしまう。更に、本部に居た妻に叱咤激励されたことでようやく自分の考えを変え、「SDMは現実性に欠けた未熟な組織だが、嫌いにはなれない。」と言いながらも要救助者の病院搬送に貢献した。

曽手川の氾濫の件で上からの命令により人命救助を満足に行うことができず後悔していた。勇退していたのもそれが原因であり、立花は彼を立ち直らせるためにSDMへとねじ込んだのが真相だった。


SDM本部編集

気象庁気象研究所・予報研究部部長。晴原の上司であり、灯の先輩。息子・海斗がいるが、SDMの業務を理由になかなか一緒にいる時間が少ない。しかし、晴原が海斗に対して「破った約束の数だけ、誰かの生命を救っている」とアドバイスしたことで海斗は母親を改めて尊敬するようになる。

その一方で、曽手川の氾濫の際に灯とともに現場に居たようで「私が灯の生命を奪ってしまった」と晴原に意を決して真実を語り、9人が犠牲となった原因は避難者達の疑心暗鬼により引き起こされたものであったこと、知り合いに頼んで灯に関する週刊誌の記事を握り潰してもらったことを語り、引退を宣言した。しかし、間髪入れずすぐに要請が来たため晴原から「力を貸してください」と頼まれたことでそのまま当該事案の対応に当たることになった。

その最中、進路を変えた土石流に巻き込まれそうになった晴原を押し、自身は土砂に巻き込まれてしまい、そのまま亡くなってしまった。



その他編集

総務大臣。肇一の肝入りとも言えるSDMの存在の是非を巡り、晴原達と対峙する。ただ、本人はフェアプレーを望んでおり、週刊誌のネタには真実を追求すること以外は一切興味を示しておらず、あくまで自分の目で是非を見極めたいとのこと。

その一方で、夫の猿渡をSDMに送り込むなど週刊誌で報じられている事故の真実を追求するために調査を進めている。(後に真実が判明したことで疑念は払拭された。)

過去に曽手川の氾濫の件で私設秘書兼友人の河合早紀を失っており、彼女の遺体に駆け寄る娘を見て心に深い傷を負っていた。

肇一不在時に彼から指揮官代理として指名されたことで対応に当たるものの、当該事案でSDM正式運用を見極めると宣言した。その後、上野の死によりSDMは一時半年間の活動停止に追い込まれてしまっていたが熱雷の気象予測を機に再始動。これには安堵の表情を見せていた。その後、肇一に不信感を抱いていた新島に対して「園部大臣はあなたが思っているより青臭い人よ。」と声を掛け、彼の蟠りを解くことに貢献した。


内閣府特命担当大臣(防災担当)。灯の父親。衆議院議員。SDMメンバーを全力でバックアップする。「現場に判断を委ねる」ことをSDMのモットーとしており、本人も「決断しないことこそが私の決断」と認めている。

元々灯を自身の後継者にしようとしていたが、娘から反対され優吾も自身の夢を叶えることを選択したため、黙認。

自身は再婚し、再婚相手の連れ子に跡を継がせた。

灯が曽手川のバックウォーターによる氾濫の際に救助及び避難の判断を見誤り9人の生命を犠牲にしたとする週刊誌の記事を握りつぶしたと政界では噂されているが、本人曰く「自分では無い」とのことで、死に関与した別の人間が存在しており、その人物が記事を揉み消したのではないかと疑っている。

その後、群馬県で起こった国家防災プロジェクトの工場でのガス爆発事故の責任を問われ追及されることとなった。その責任を取るために、自身の政策活動費を全て公開すると会見で公表した。その結果、他の議員も公開せざるを得なくなった。

その後、SDMの手で事故の真相が判明。作業員によるガスの元栓の閉め忘れ(完全には閉めきれていなかった)ことが原因によるガス漏れだと発覚したことで疑いは晴れた。


晴原の亡き婚約者。園部肇一の一人娘で気象庁気象研究所の研究官。母親は大学時代に癌で亡くなっており、母の姿を見て「気象学で人を救う」という夢を掲げ、SDMの先駆けとなる組織の構想を5年前から練っていた。また、従弟の優吾を弟のように可愛がっていた。

5年前の曽手川のバックウォーター(逆流)による氾濫に巻き込まれて帰らぬ人となってしまう。その後の避難した住民からの証言で、彼女が避難区域に取り残された人達が居ないかどうか探し回っていたことが判明。また、上野や丸山の回想により、その最中に上野の息子・海斗がまだ保育園に取り残されていることを知り、怪我した上野に代わって海斗と丸山、もう一人の園児の救出に向かっていたこと、途中で丸山とはぐれてしまいバックウォーターに巻き込まれそうになった海斗を助けるために彼を庇い、亡くなってしまったことが判明した。

更に、当時晴原との子供も妊娠しており、その子も帰らぬ人となってしまった。

死後も、自身の判断が9人の生命を犠牲にしたとする週刊誌の記事が出るなど散々な扱いを受けている。(当該記事は数年前に何者かの手によって一度揉み消された。)


彩の姉。千葉県華原市役所の地域振興課に勤務している。数年前、つむじ風によるクレーンの横転に巻き込まれて下敷きとなり下半身不随となってしまった。

そのため、夢だった小学校の教師を諦めざるを得なくなるなり、退職。それ以降心を閉ざしており、妹の励ましも「形を変えた暴力」と拒絶、教師への復職を勧められているものの消極的である。

妹がSDMの助手として勤務することに対しては彼女の進んだ道であることは頭ではわかっているものの、「あの事故が妹を贖罪へと走らせた」と思い込んでおり、複雑な感情を抱いている。

しかし、妹が自分自身のトラウマを乗り越えて奮闘する姿を見たことで彼女の夢を後押しし、SDMの面々に「妹をよろしくお願いします。」と感謝を述べ、妹を託した。


晴原の幼馴染で、5年前に晴原が働いていたテレビ局JBCテレビの情報番組プロデューサー。晴原が退社した後も交流を続けていた。

半年後、晴原の代わりにテレビ出演が増えた雲田と交流する機会が増えた。

その一方で、プロデューサーという立場上、上層部の意向と現場の声とで板挟みとなる中間管理職的な立ち位置となってしまっており、報道の真偽性や組織の体裁をやたら気にするようになっている。しかし、晴原達の懸命な気象観測により場所の特定ができたため、彼らの努力を汲み取り緊急速報として熱雷を特集した。


衆議院議員。「未来の内閣総理大臣」と目されている。本来、JBCの情報番組にゲストとして呼ばれる予定だったが、熱雷を緊急速報として特集するために企画が流れた。

その件について藤村が謝罪したものの、晴原や彼の意を汲み取り、「生命が最優先」と返すなど人格者としての顔を覗かせた。

しかし、肇一による汚職事件が発覚して以降は追及する側に回り、SDMを我が手に収めようと画策する等目的のためには手段を選ばない狡猾な性格を見せている。そのため、立花からは「解散総選挙に持ち込み、政権交代を図るための謀略」と危険視されている。

元々肇一に憧れて政治家になったことを公言していたが、SDMに固執する彼の真意が理解できず疑念や不信感を募らせていた。そのため、汚職事件を機に本気で彼の地位を奪う決心を固め「自らの手で引導を渡す」と本人の前で宣言している。

しかし、肇一が国民と真摯に向き合う姿と彼の決断を見たことでこれまでの疑念や不信感、敵対心が無くなり、彼とSDMの行動を支援するためにスーパー台風による被害を想定した損失プランを承認するように経団連に後押しした。

肇一に対しては共に離党し、新党を立ち上げようと提案するが断られた。


用語編集

  • SDM(「特別災害対策本部」Special Disaster Management Headquarters)

対災害救助のために医療班、消防班、警察班、気象班のスペシャリストを集めた組織。元々園部灯が構想していたもので、晴原と肇一が設立を推し進めていた。未だ課題が山積しているためか、試験運用段階のままとなっている。



余談編集

  • 優吾役の水上氏と沢渡役の橋本氏はドラマ『MIU404』以来の共演となり、当該作品ではバディを組んでいた。(当時、水上氏は岡田健史名義で活動していた。)


  • 晴原役の山下氏と新島役の伊藤氏は月9ドラマ『ブザー・ビート』以来の共演となる。





関連タグ編集

KADOKAWA フジテレビ


コード・ブルー:同じく山下智久主演のドラマ。タイトルに「ブルー」が付いている点も共通。医者と気象予報士という違いはあるものの、主人公は両者ともに「人を救う」ことに取り憑かれている。

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