概要
エド・フェニックスの使用カード。彼がD-HEROの使い手である事を明かして以降、初期におけるエースモンスターの1体。
「幽獄の時計塔」に幽閉されているらしく、このフィールド魔法で特殊召喚される時には時計塔が崩壊すると共に中からこのモンスターが飛び出す演出がなされる事もある。
当初はOCG効果とは異なり、耐性付与効果だけでなくD-HEROの蘇生効果も「幽獄の時計塔」の効果以外の方法で召喚・特殊召喚された時にも発動していた。
エドにとって父親の形見でもあるD-HEROBloo-Dの登場以降はこちらはかませ犬的な扱いが増えていく。特に、アモン・ガラム戦では耐性効果が発動した状態で次元幽閉の効果であっさり退場してしまい、幽閉から脱出した直後に別の場所へ幽閉されるという皮肉にして悲惨なオチが付いてしまった。
テキスト
効果モンスター
星8/闇属性/戦士族/攻 ?/守 ?
「幽獄の時計塔」の効果で特殊召喚した場合、自分フィールド上の「D-HERO」と名のついたモンスター以外の自分のモンスターを全て破壊する。その後、自分の墓地から「D-HERO」と名のついたモンスターを2体まで特殊召喚する事ができる。
このカードが特殊召喚されたターン、自分フィールド上の「D-HERO」と名のついたモンスターは破壊されず、コントローラーへの戦闘ダメージは0になる。
このカードの攻撃力・守備力は、自分フィールド上のこのカードを除く「D-HERO」と名のついたモンスターの元々の攻撃力を合計した数値になる。
解説
「幽獄の時計塔」の効果で特殊召喚された場合に墓地からD-HEROを蘇生する効果と、カードの効果によって特殊召喚されたターンに自身を含むD-HEROモンスターに強力な耐性を与える効果を持つ。
しかし、「幽獄の時計塔」の効果でこのモンスターを特殊召喚する場合、相手ターンのスタンバイフェイズごとに1つずつ乗る時計カウンターを4つ以上乗せた上でこのフィールド魔法を破壊しなければならず、時計カウンター関連のサポートカードも存在するとはいえどうしても狙うとなると専用の構築が必要となり現実的とは言い難い。
そのため、現在のカードプールでは「幽獄の時計塔」に関係ない単なる打点要員としての運用が主流となる。
ただ単に特殊召喚するだけならその方法に制限は無く、1つ目の「墓地からD-HEROを蘇生する」以外の効果は「幽獄の時計塔」に関係なく発動する。闇属性・レベル8なのでトレード・インや闇の誘惑、終末の騎士等に対応し、D-HEROなのでデステニー・ドローやフュージョン・デステニー等のサポートに対応するため墓地に送ったりゲームから除外する事は容易であり、そこから蘇生や帰還に繋げやすい。
特にメインデッキに投入されるレベル8のD-HEROで蘇生制限が無いというのはこのカードだけであり大きな強みと言える。
戦闘破壊と効果破壊の両方に対応する耐性を持つため、相手が破壊効果を持つカードを使ってきた時にリビングデッドの呼び声等で特殊召喚するのも有効である。
特にフュージョン・デステニーとは相性が良く、このカードを融合素材として墓地に送った上で攻撃力の高い融合モンスターに繋げる事ができるため、そこからこのカードを蘇生すれば融合モンスターを耐性効果で守りつつ、その高い攻撃力をコピーできる。
ただしこのカードを特殊召喚したターンが終了すれば耐性が消えてしまう上、アニメ同様破壊を介さない除去には無力であり、当然ながら他のD-HEROを除去されると低いステータスを晒してしまうため過信は禁物。
特殊召喚したターン中に1ターンキルに持ち込めない場合には、融合素材など各種素材にしてしまうのも1つの手だろう。