D-Pixedとは、画像作成ソフト(ペイントツール)のひとつであり、フリーウェアである。
このソフトは2011年現在、開発終了済みである。
概要
このソフトは1996年6月に発表された。当時の環境としてはフルカラーの環境よりも、Windows95以前のの環境において標準的であった256色のグラフィックソフトウェアの需要が多く、また、モデムによる貧弱な回線においてはフルカラーよりも256色の画像のほうが需要があった。
また、当時のソフトとしては抜群に使い勝手がよかった点、作者自身が立ち上げたコミュニティが存在した点などもあり、「Pixiaと双璧をなす」と言われたほどの人気ソフトとなった。
しかし、時代の変化により、フルカラーのグラフィックが当たり前となっていったうえに各種ツールの出現、作者ページの消滅(ただし、このソフトはVectorにてダウンロード可能)により、利用者は減少していると推測される。
利点及び欠点
メリット
このソフトの利点としては以下の通りである。
実行ファイルのサイズが小さい
このソフトは圧縮時で500KBを切り、展開時でもプラグインを含めなければフロッピーディスクにて持ち運びがぎりぎり可能である程度の大きさである。
減色機能が優秀
フルカラー画像の減色を行う場合、三種類から方式を選択でき、他のソフトに比べてきれいに減色が可能であった。
パレットデータ
このソフトには「パレットデータ」を整理する機能がある。これができるソフトは意外に少なかった。
配布の可否
>転載によって実費以外の利益のある場合をのぞき,転載は自由です.
と明記されており、プラグイン等の作成等も作者の許諾が不要(ただしフリーウェアに限るが)であった。
デメリット
デメリットとしては次の通りである。
ファイルの制限
特許の関係上、途中のバージョンからGIFデータが利用できない状況となってしまった。なお、GIFの特許問題が解消したのは開発停止後であったため、現状では利用できない。
また、フルカラーの画像形式であるJPGデータ等も扱えない(ただし、有志がアドインデータを作成するならば別であるが)。
なお、GIF形式が使用できなくなった代わりにpng形式が使用可能となったが、この機能に不具合がある模様(なぜかpixivにアップロードできなかったり、画像が開けなかったりする)。
アンデュ回数
やり直しが「一回」しかできない。
現状
現在においてもドット絵用のツールとして愛用している絵師は多数存在する。しかし、EDGE等の新たなドット絵ツールが登場しているため、このソフトの利用者は減少していると推測される。
現にpixivのツール登録に関して、このソフトは選択不可能となっている。