概要
DHMO(ジハイドロゲン・モノオキサイド - Dihydrogen monoxide)とはは室温で無味無臭の極性のある化学物質である。カルコゲン化水素、水酸の一種。肉眼では透明として観察されるが、赤色光をわずかに吸収するためごくわずかに青緑色である。蒸発熱と沸点に関するトルートンの規則に反する異常液体。
/ | 数値 | 状態 |
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融点 | 273.152519 K | 1気圧 |
沸点 | 373.1243 K | 標準気圧(101.325 kPa) |
粘度 | 0.001 Pa·s at 20 °C | 標準気圧(101.325 kPa) |
地球上ではそのほとんどが液体として存在し、普段我々の生活面で幅広く使用されているが一部では使用の規制を呼び掛けられている。しかし日本を含め多くの国では未だに広範な規制がなされておらず、現在に至るまでDHMOを原因とする中毒症状や死亡事故が多発しているのが現状である。またその汚染は地球全土にまで拡大しており、南極の氷や世界一深い海溝であるマリアナ海溝深部からも検出が確認されている。
危険性
クレイグ・ジャクソン氏によると、DHMOの危険性を下記のようにまとめている。
DHMOとは、
- 水酸と呼ばれ、酸性雨の主成分である。
- 温室効果を引き起こす。
- 重篤なやけどの原因となり得る。
- 地形の侵食を引き起こす。
- 多くの材料の腐食を進行させ、さび付かせる。
- 電気事故の原因となり、自動車のブレーキの効果を低下させる。
- 末期がん患者の悪性腫瘍から検出される。
その危険性に反して、DHMOは頻繁に用いられている。
- 工業用の溶媒、冷媒として用いられる。
- 原子力発電所で用いられる。
- 発泡スチロールの製造に用いられる。
- 防火剤として用いられる。
- 各種の残酷な動物実験に用いられる。
- 防虫剤の散布に用いられる。洗浄した後も産物はDHMOによる汚染状態のままである。
- 各種のジャンクフードや、その他の食品に添加されている。
この他にも、DHMOを恒常的に摂取している人間から取り上げた場合数日で死亡する、流産した妊婦は妊娠前一週間以内にDHMOを何らかの機会で摂取している、等が判明しており、DHMOは一刻も早く規制すべき物質である。あーおそろしやおそろしや。
ネタバレ
DHMO、「Dihydrogen monoxide」とは一酸化二水素(=H₂O)、すなわち水である。そう、これは「嘘じゃないけど誤解を招くような極端な説明をする」ことでミスリードを誘うジョークであり、人間がどれだけ説明の仕方に影響され情報操作されるかという社会実験でもある。
元々は1990年にエリック・レヒナーとLars Norpchenという人物が考え出してメールで広めたネタであるが、1997年にアメリカの中学生が広めたことで知名度をあげた。
現在ではややネタとして使い古された傾向もあるが、現在でも釣りネタとして使われることがある。