概要
主人公、門松勝太は周囲2キロメートル内に4つの女子高があり「卒業までの童貞喪失率120%」と噂される私立武華高校に転校してきた高校1年生。
胸と股間を躍らせ意気揚々と武華高校に入学するが、勝太のクラスは元々ヤンキー高校だった武華の問題児を集めた肥溜め「G組」だった…
2022年に岸優太主演で映画化が決定。しかし関係者のコロナウイルス感染等によるスケジュールの遅延でで2023年夏に公開延期となった。
作品解説
基本的には従来の小沢作品らしい、馬鹿な高校男子たちの喧嘩有り笑いありの日常モノである。
ただし前2作やナンバMG5後半のような社会的、啓蒙的な内容や人情話も有り、よりストーリー性に重きを置いている。
登場キャラクター
※ネタバレが含まれます。
武華男子高校
- 門松勝太 (演:岸優太)
主人公。女に弱く喧嘩っ早いが曲がった事は大嫌い。彼女を作るために四苦八苦する。
見た目はごく普通の学生だが中学時代は不良グループのメンバーだった。
- 瀬名拓海 (演:竜星涼)
武華のプリンスの異名を持つ文武両道の超イケメン。常に女に囲まれているが、ブスも美女も分け隔てなく愛し、年齢からは想像もできない程がっついてない紳士。誤解から勝太とタイマンを張るが誤解の解けた後は親友となり、望んでG組に落ちてきた。実は女性に優しいのは有る理由に起因している。
通称「梅」。勝太に武華を案内した老け顔の1年。見た目の割りに面倒見が良く、その後も何かと力になる。
幼馴染から片思いを寄せられているが本人は全く気付いてない(が、将来結婚して子宝に恵まれるとのこと)。
- 肝田茂明 (演:矢本悠馬)
やたらテンションの高いキモオタ。オナペットのリサーチを欠かさず、ストーカー並のリサーチ力を持つ。しかしコミュ力が高く男子間の友人関係は広く、何だかんだで一応やる時はやるタイプ。
典型的な不良で武闘派。友達思いで人付合いが良く本来アウェーなタイプの門松と肝田とは何の別け隔てもなく仲良くやっている。密かに将来は警察官を志している。
- 伊達薫 (演:高良健吾)
2年生で唯一の「Gメン」。腕っぷしも顔も人間性も優れており、付き合った人間からは信頼を得ているが、ゲイである。但し、ステレオタイプとは違いちゃんと弁えており門松がノンケであることも理解している。
- 石田
伊達の幼なじみで理解者。
容姿はNON STYLEの井上裕介によく似ており、実際に井上のツイッターにて⇒ツイート話題になるが、名前は石田である。薫と同じクラスだがGメンではない。
- 八神紅一 (演:田中圭)
「Gメン」のトップ。薫の兄貴分にあたり、隠密行動をさせる。
線が細く顔も女性に近い顔立ちの美形であるが、ケンカが強く気のいい兄貴分。
本作の藤田さん(ナンバMG5)枠とも言える一面があり、ケンカぐらいしか取り柄がなく、車の運転が下手だが乗りたがったり、良いこと言ってるようで適当だったり、英二曰く約束事は守れないらしく、勉強も駄目で留年するお調子者。
松怒クロスボーン編ではGメンメンバーを率いて、勝太たちの助っ人に現れるがその際、英二の姉の車を損傷させる。それも含んで英二にはツッコまれたりどつかれたりしている。
タイマンにこだわりがあり、タイマンに持ち込んだ場合負けた事がない。道理や筋が通った事が好きで、おおらかで優しく女性に対しては紳士的。自分からは喧嘩を仕掛けない反面、因縁がある相手などに報復に転じた時はやり過ぎなぐらい殴る。
松怒クロスボーン編以降、勝太たちの揉め事の解決への手助けをしているが、勝太に非情な事をつきつける場合もある。
卒業後、ダーツで決めたチャドに旅立ち、そのまま行方不明になるが、誰も知らない所で何をしているかは描かれている。
- 沢田英二
八神の友達で「Gメン」。長渕剛の大ファンだと思われ、見た目もリスペクト。漢字が大きくプリントされたTシャツをいつも着用している。八神が姉の新車を損傷させた事で姉になじられ、返す言葉もないが原因を作った八神をその分責めている。八神と同様留年する。
- 日向誠・千歳蓮・六条陸
3年Gメンのメンバー。松怒クロスボーン編で勝太たちの助太刀をする。
- 桜井稜
2年前のGメンのリーダー。八神をとても可愛がっており、親友とも言える関係であったが、天王会の加藤たちの襲撃に遭い足に杖無しでは歩けないほどの障害を負う。
襲撃にあったことでGメンと天王会の闘争関係は度を超えており、双方に自分も含め多数の犠牲者を出して取り返しのつかなくなる事を危険視し、報復も止め闘争もやめるように命じた。
- 大瀧篤史
勝太たちが3年に進級した際のG組の新1年生。例に漏れず勝太の武勇伝を聞き、強さにこだわる喧嘩好きだと思い込んでいた。愛車はヤンキーの単車風にデコレーションしたママチャリ。
勝太を「門松っつあん」と呼び、何かと突っ掛かるが軽くあしらわれてタイマンをはってくれないので、色々な要因を並べてヘタレだと指摘する。
その指摘はあながち間違ってもおらず勝太は言い返せなかった。
中学の時に天王会壊滅の噂を聞き、仲間たちとGメンに入って下剋上を仕掛けようとするが武華は腐っても進学校。彼だけが補欠でギリギリ受かり、他の仲間は落ちてしまう。
やがて仲間たちにサドンデスの魔の手が伸び、仲間の敵を討とうとして単独で乗り込み拉致されてしまう。その後勝太を誤解していた自分を恥じるがGメン復活を持ちかけ困惑させる。
この年G組の旧校舎は老朽化のために取り壊しが決まり9月には新校舎に変わる事を勝太に告げた。
関係者
- マル
門松家のオスのトイプードル。無口でおとなしいが勝太の事を舎弟だと思っている。
いつも困ったような顔をしているが、実際勝太に困っており、自分を使ってナンパをする勝太に情けないと思い飽きれている様子。勝太の部屋は自身の犬小屋扱い。不満があると精一杯の抗議として粗相をする事もある。
勝太が刺され瀕死の重症を負った事で家族が悲しみ自分も悲しんでいた。それからは側に寄り添ってあげようと決意する。
- 門松奈々美
勝太の妹。小柄な美少女。勝太がマルちゃんをダシにナンパ行為をしている事が不満。
マルちゃんの体調管理、世話を積極的に行っている。
後に私立菫女子学院高等部に看護師を目指して入学し、兄の恥態を目撃することになる。
勝太と仲は悪くないが、外で会うとお互い気まずい思いをする。
牡丹女子高校
- 堂上リサ
私立白桜高校
私立菫女子学院高等部
私立向日葵高等看護学院
エイトボール・ネイション
松怒クロスボーン
- 烏丸駿
クロスボーンの頭。松怒はとにかくガラが悪くて、ある日勝太はカツアゲに遭って居たところを駿に助けられ、知り合いになる。
勝太の喧嘩の師匠でクロスボーンの中に沢山いるアニキの中の一人。
- 竹内克己
クロスボーンのトップ2で、駿と並ぶほどのケンカの強さを誇る。駿とは幼なじみで親友として信頼されており、駿の妹のカナを狙っていた。
- 烏丸カナ
駿の実妹。厳密に言うとクロスボーンのメンバーではないが、勝太も含めてクロスボーンの仲間達とは仲良しだった。
都立叶東高校
- 篠原麻央
勝太がマルちゃんをダシに喫茶店に居たところ、同じ犬飼いとして声をかけ、仲良くなる。
大吾が入学時から心底惚れている女の子で勝太と初めて会った日は大吾がようやくデートにこぎつけた日だった。
コーギーのナナを飼っており、別な日に勝太と犬同伴でデートをする。
大吾の事は付き合って噂されるのは嫌だと思いつつも、良い交友関係を築けている。
天王会の誘いを断り続けている大吾が連れて行かれた時は大吾に言われるまま怖くて逃げだしたが、大吾を探し回り、勝太に泣きながら電話で相談をする。
- 朝倉大吾
もう一人の勝太とも言える、叶東高校一帯のエリアでは一年最強の高校生。
顔つきもどことなく勝太に似ているが、大の犬嫌い。麻央との初デートがマルちゃんによって台なしにされ、勝太と麻央がライン交換をするのを犬が怖くて黙って見ているしかなかった。
その時相手が勝太だと知り、武華に現れ、勝太にタイマンを申し出る。勝太に一人で来たのを評価され、いい勝負をしていたが、一瞬の隙をつかれてノックアウトされ失神する。
勝太に負けた事を悟ると泣きながら「バーカ アホ」と罵りながら逃げて行った。
後日、麻央と勝太の犬同伴デートに現れ、勝太のデート観察のために来ていたG組の友達に自分の事を聞いたら最悪やら幼稚園児なのかな?と言われる始末。麻央に気付かれ、ナナに吠えられ追われ、梅の顔にしがみつく。
腕っ節を天王会に買われて何度も加入を断って居たが友人の菅ちゃんが人質に取られ、出向くざる得なくなり、何度殴られても折れる事は無かった。
その後勝太によって菅ちゃんとともに救出され恩義は感じているものの、麻央を譲る気は一切なく麻央の誘いで三人で遊ぶ事になり、似たもの同士だが仲良くなれない感じである。
- 菅ちゃん
大吾の友達。天王会の誘いになかなか乗らない大吾にもったいないと思っていた。だが大吾は菅ちゃんにヤクザよりヤバいから天王会に関わるなと諭す。
一年最強の大吾と違い自分に自信持てなかったが、大吾いわく、それしか自慢なくくだらないと言われ、別にケンカじゃなく菅ちゃんが一番になれるものを探せば勝ちと言われ、自分にそんなものがあるのかと困惑する。
自身が天王会にさらわれリンチされ、駆けつけた大吾も同様に目にあったとき、大吾の言葉を思い出して後悔し涙を流す。
天王会
- 松永
レイナに自分と付き合わなければ、多摩黒天使を潰すと脅し関係を要求する。
- 後藤
天王会幹部。油断しなければ薫とも渡り合えるほどの強さを持つ。
- 工藤
加藤の代理で頭を務める。松永と後藤が勝太に負けた事に腹を立て、メンツが潰されたと考え、半殺しにしようとしたところに八神率いるGメンが現れ、謝罪になってないような謝罪を申入れられる。
断ったら全力で行くと睨まれ、八神の顔を立てて手を引く。
しかしその後出所して来た加藤にそのことを責められ、加藤には逆らえず結果的に八神との約束を反故する。
過去、当時高2だった工藤はまだ中3だった八神に当時入っていたチームのステッカーをボッタクリ価格で売り付け断られると5人で八神やその友達を取り囲みリンチした。だがケガが治った八神に一人になったところを狙われタイマンをはらせられる。結果は語られないが八神にビビっているところを見ると結果は言うまでもない。
- 加藤侠介
天王会を一大勢力に引き上げた真の頭。八神との因縁がある。
傷害、詐欺等で服役していたが出所する。いつも不機嫌そうで暴れ出したら手をつけられない男。出所すると天王会のメンバーの数が減ってる事に苛立ち、工藤を責め、Gメンに関しては一人ずつやれば良いと考え、天王会を立て直すためにGメンを潰す事を計画する。
手始めに勝太を拉致する事を計画したが、レイナに阻止されレイナを使って勝太を呼び出す事に成功するが、勝太の協力者である土井により一人ずつ潰す計画は失敗する。
過去、桜井に集団リンチをし、足を何度も車でひくという非道な行為をし、八神の恨みを買い報復されて目の横に大きな傷を付けられて彼自身も八神を強く恨んでいる。
パコパコマート
- 山本さん
パコパコマートというコンビニの中年の女性店員。影で真柚目当てに来店する勝太を袋とじだけ上から見て買わないことにちなんで「袋とじ野郎」と称する。
土下座を強要した不良客から店を助けた勝太にお礼として雑誌をあげようとした。
真柚の良い相談相手でもあり、真柚の事情も理解しており真柚の恋を心から応援し見守っていた。
- 高見真柚
パコパコマートというコンビニの店員。定時制の学校に通っている。
勝太が一目惚れし、勝太のG組の友達とも仲良く、バイト終わりに勝太から誘われた事を機に一緒に遊ぶようになる。
話の面白い勝太をとても気に入り、自分からバイト終わりを待つようにお願いしたりもする。やがて勝太と心が通じ合い両思いになる。勝太に心底惚れている薫は実際に良い子だと言うことを目の当たりにし、ショックを受けるが勝太の幸せを願い何とか持ち直す。
勝太の明るさは真柚にとって希望に満ちあふれており幸せだったが、家庭の事情で北海道に行かなければならなくなり何とか自分だけでも勝太から離れないように自立し生活しようとしたがかなわなかった。
最初で最後の遊園地のデートの時、何度も話をしようとしたが出来ず観覧車の中で勝太涙を見せないように抱き着き降りるまでそのまま抱き着いていた。
出発の日に別れを言いたかったが勝太が不良客に囲まれ乱闘している内に時間が来てしまい山本さんに手紙を託して出発する。
多摩黒天使
- 上条レイナ
多摩黒天使(ブラックエンジェル)の頭。勝太にゾッコン。チームメンバーのアドバイスに従って経験等を盛った結果、勝太にフラれる。
- チーコ
- パコ美
- ナオ
皆から「ナオ姉」と呼ばれているチームの姉貴分。
金狼会
- 広樹
13年前に生き別れた梅の実兄。梅のように身長が高く体格もよく強い金狼会のリーダー。
突如として勝太のいる街に現れ、街のヤンキーを次々と倒し、その度に梅の本名「梅田真大」の名を出し、梅を復讐のために探し回っていた。
勝太の見た目よりもずっと重い拳を掴んで受け止め、一撃が当たっても怯むことのない強敵であり勝太でも勝てなかったのかも知れないがタイマンは梅の母が現れた事で中断し、決着が付かないまま終わる。
広樹は自分が父の元に置いて行かれ捨てられたと思い込み、母と梅を恨んでいたが、実際は悪い偶然が重なり、母は何度も広樹を連れ戻そうとしたが叶わず、父の実家の元義両親にも拒まれてしまう。
父からもそして義母である女性にも虐待され、広樹は顔を含めて全身に傷痕だらけ。
その後母と梅と和解し一緒に元通り暮らせるようになるかと思われたが、広樹にとって親に虐待され捨てられた同じ境遇の金狼会のメンバーは長年支え合ったもう一つの家族であるため、広樹は梅と抱き合い、すぐに元通りにはなれないが必ず帰る事を約束し金狼会へ帰っていった。
サドンデス
- 竹内克己
元クロスボーンのナンバー2。天王会は事実上潰れ、Gメンも八神達が卒業し、そのGメンを潰して天下を狙うサドンデスのボス。過去に勝太の事を刺し重症を負わせた事で服役していたが出所しあっという間に不良達をまとめあげトップに上り詰める。
彼は全く反省せず、サドンデスのメンバーは自分達とは対する不良などに手当たり次第にイチャモンを付け襲撃しやり過ぎなほどの暴行を加え、篤史の仲間にも魔の手が及び、その内の一人は割れたガラスの破片を口の中に入れられ口が聞けなくなってしまった。
Gメンを自称する篤史も勝太をおびき寄せるために暴行し拉致をする。
克己は先述の件も含め全て勝太が悪いと本気で考えており、勝太への恨みに捕われ、ブツブツと呟く時があり殺しておけば良かったと思い。再び勝太に対峙した時は「やっと殺せる」と勢い良く拳を振り上げタイマンをする。
別名・表記ゆれ
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