概要
戸塚慶文の漫画『アンデッドアンラック』に登場する古代遺物(アーティファクト)の一つ。
Gペン(付けペンの一種で、漫画やイラストをアナログで描く際の代表的な道具)の形状をしたアイテム。
かつての所有者は、劇中で大人気な少女漫画「君に伝われ」の原作者・安野雲(=■■■)だった。現在は破損した状態で、組織(ユニオン)に回収されている。
効力
劇中では、1つの効果+2つの効力があると描写された。
世界改変の対象外
Gライナーで描いた情報は世界改変に影響されない効果がある。
劇中の少女漫画「君に伝われ」は、生原稿が全てGライナーで描かれており、英語で統一された後の世界で日本語のままという現象をもたらした(因みに、一般へ流通している「君に伝われ」は複製品のため効果対象外で英語の字体へ改変している)。
この事態から、少女漫画「君に伝われ」は世界の真実に携わる者が関わっている証拠と判断され、組織(ユニオン)による調査が行われた。
具現化能力
描いたものを使用者一人につき一つだけ具現化させる事が出来る。
安野雲(=■■■)は漫画家という職業柄と、特技で早描きが出来た事から、瞬時に精工で様々な創造(イメージ)を描き出していた。また、具現化する創造物は物体の他に、アンディの片腕(しかも彼の不死能力が付与されている)、UMAオータムの爪など非生物・生物を問わず描き出していた。
かつての所有者・ある情報の取得
これは最初にGライナーへ触れた者限定の効力。世界で起きる過去と未来、全ての情報を知見できる。
世界の真実に携わる者たちにとっては、これからの行動を効率的に進めるため、是非にでも欲しい情報である。
そして、この情報(インフォメーション)を手にした人物とは……。
関連項目
ネタバレ
ネタバレにご注意ください
実はGライナーにある「世界で起きる過去と未来、全ての情報を知見できる」は、組織(ユニオン)が数十年前の課題で捕獲された情報を司るUMA・インフォメーションの報酬で付与された効力。
報酬「現存する古代遺物のどれかに過去未来に情報を一度だけ付与」
そして最初にGライナーへ触れた者・安野雲(=■■■)は、情報を得ると共に否定者(ひていしゃ:世界の理(ルール)から否定された超能力者)へ選ばれてしまった。自己対象 強制発動型の否定能力により、他者との交流が不能状態となり、死ぬまで孤独な日々を過ごす運命を背負わされてしまった……。
組織(ユニオン)では、世界の創造主(神)が「課題(クエスト)の攻略情報が流出すればつまらない」と悪意によって安野雲(=■■■)を否定者へ選んだと分析している。もし憶測通りなら不条理極まりないが、一人の漫画家は神に負けなかった。
自らに背負わされた否定能力と向き合い、己が得た情報を必要とする者たちを導くために、敢えて「君に伝われ」という漫画を通して「世界で起きる過去と未来、全ての情報がある」と伝えていた。