曖昧さ回避
1.の概要
CV:小野大輔
演:戸塚純貴
第5章「2.5次元舞台編」に登場した脚本家の男性。29歳。
熱心な仕事で評価されており、最新の舞台装置を用いた演出にも長けている。
2.5次元舞台『東京ブレイド』の脚本を担当するものの、業界の慣習に阻まれて伝言ゲームのような形で伝えられる※原作者・鮫島アビ子の意向をうまく汲むことができず、脚本から下ろされそうになった。
星野アクアが仲裁のために雷田澄彰やアビ子の師匠・吉祥寺頼子にアビ子の説得を働きかけた結果、再度脚本会議が開かれることとなり、アビ子と意気投合して合同作業による脚本を完成させるが、難しい演技を要求される先鋭化したものになったため、雷田や役者らを困惑させる。
※伝言ゲームのせいで意図が真逆に伝わったことと、直接対話したところあっという間に意気投合したことから上記の構成連絡図を批判する向きもあるが、実はこの原作者と脚本家の一騎打ちはかなりリスキーであり、本当の本当に最後の手段である。
1番わかりやすいのは直接対話して関係が悪化する場合。
そしてもう一つの危険な可能性はクリエイター達の作家性が暴走することである。
制作サイドとしては現場の環境やスケジュール等に沿った脚本に収めることが必須となる(これにより理想とする舞台よりもクオリティの落ちた、ある意味現実的な舞台が完成する)わけだが、暴走したクリエイターはそのこだわり故にこの点を度外視してしまうことがある。
実際にGOAとアビ子が意気投合した結果、状況説明に長台詞がほぼ必須と言える舞台演劇において、演者の動きに全振りのキラーパス脚本が完成してしまった。
一流役者揃いのララライ主要メンバーと有馬かなはこの脚本にも対応出来る実力があったが、一流の域にはまだ到達していないアクアと、ようやく及第点程度だったメルトには難易度が高過ぎるものとなり、2人は大いに苦労することになる(しかも脚本変更のトラブルで稽古時間が半月程しかない)。
また姫川大輝を初め出演者達は実力者揃い故に他の仕事と掛け持ちで舞台に臨んでいるものも多く、東京ブレイドの舞台一本に注力出来る状況でも無い。
最初の脚本がある意味難易度の低いものだったのも、役者陣の負担を考慮して意図的に難易度を下げていたとも捉えられる。