概要
『ヱヴァンゲリヲン新劇場版』の碇シンジと鈴原サクラの男女カップリング。
Love(×2) Sakura Shinjiの頭文字をとっている。
両者の接点
ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破で描写される予定だったシーンの一つに、「トウジの妹が町を守ってくれたシンジにお礼の手紙を書く」というものがあった。
【注意】以下の記述には『シン・エヴァンゲリオン劇場版𝄇』のネタバレを含んでいます。
「碇シンジはもうエヴァには乗りません!碇さんはエヴァに乗ってみんなを不幸にして、自分自身も不幸になったんや!だからもうエヴァには乗らんのです!」
「そうや!碇さんは私たちを救ってくれた恩人や!でもうちらのお父ちゃんもみんなニアサーで消えてもうたんやぞ!!」
「碇さんは恩人で!仇なんや!もう、こうするしかないんや!」
サクラはシンジに対し、恩人と仇という両方の感情を抱いており、シンジがエヴァに乗るとシンジを含めたみんなが不幸になると言う思いを抱いている。いずれもそれは返って、シンジが黒幕だという濡れ衣を晴らすことになった。
その為、シン・エヴァの終盤、拳銃でシンジがエヴァに乗るのを止めようとし、実際に発砲する。
その際に彼女が発した、「怪我したらもう乗らんで済みます!痛いですけど、エヴァに乗るよりはマシですから我慢してください!」と言う言葉から飛躍してヤンデレのように扱われることがある。
それは一部では、碇サクラとしてインターネット・ミーム化した。
以上の経緯を要約した「エヴァにだけは乗らんといてくださいよ!」というワードがファンの間で急速に広まった他、マリが「〇〇にゃ〜」と(主にシンジ関連の事で)煽り、サクラが銃撃(「パァン!」と表記される)し、それをミサトさんが「大丈夫よ…」と庇うという流れが定着した。
(以下一例)
マリ「そんな愛の重い女は嫌われるよ〜時代はおっぱいのでかい軽い娘なんだにゃ〜」→(パァン!)→シンジ「ミサトさん!」→ミサト「大丈夫よ…」
あまりにもネタが急速に定着しすぎてミサトさんが穴だらけになってるのではないかとファンからは心配されている。この他、シンジとの接点を与えたサキエルが恋のキューピッド(元ネタが天使だけに)だのサクラ担当プロデューサー(超意訳)だの呼ばれていたりする。
こうしたカップリング論争にサクラが躍り出た理由は作中でアスカに「女房か、あんたは」と突っ込まれた事やサクラという人物自体属性のてんこ盛りのようなキャラクターであったこと(妹、尻、看護師、年下のお姉さん属性、愛憎などなど…)がサクラ人気に火を着けてしまい、SNSでは「鈴原サクラ怪文書」(ふせったーにサクラへの思いを綴った文書の事)、掲示板では「碇サクラスレ」(サクラス)が大量に作られるほどにまでなった。
Q時点ではイマイチどんなキャラクターなのか理解されづらかったが、シンエヴァの公開で再評価されたというのも大きいだろう。
ちなみに、「エヴァにだけは乗らんといてくださいよ!」ネタで弄られる彼女だが、公認ゲームでは当の本人がエヴァに乗っている。詳しくは鈴原サクラの記事にて。
シンエヴァは登場人物をエヴァから解放するための物語と評される事もあるが、彼女の存在によってますますエヴァンゲリオンから離れられなくなったというファンが徐々に増えつつある。それだけにサクラという女の存在感は大きかったのだろう。
まさか庵野秀明監督やゼーレでさえここまでの反響があるとは思わなかったに違いない。
関連項目
関連キャラクターなど
赤木リツコ:旧劇クライマックスでゲンドウを狙ったR-92というロシア製の小型リボルバー。軍用銃ではないので私物と考えられるが、なぜか新劇場版ではサクラの手にあり、クライマックスでシンジを狙った。