概要
「大罪」の名を持つ蜘蛛のような姿をした昆虫族のエクシーズモンスター。漫画版遊戯王ZEXALの登場人物、八雲興司の操るナンバーズの一体で、特に彼に大きな影響を与えたカードである。しかし劇中のデュエルではさして活躍することが無く、効果などはほとんど不明のままフェードアウトしてしまった。効果が判明したのはOCG化されてからである(しかし劇中ではその効果を使うべきタイミングで適用しなかったため、OCG化に伴い追加されたものである可能性も高い)。
八雲が改心した際に白紙に戻され、その状態で凌牙の手に渡った。その後、「蜘蛛」と「鮫」の力を融合させた新たなナンバーズモンスターに転生した。
カードテキスト
レベル4モンスター×2
(1):1ターンに1度、このカードのX素材を1つ取り除き、
相手フィールドのモンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターを次の相手スタンバイフェイズまで除外する。
(2):このカードが攻撃したダメージステップ終了時に発動できる。
このカードの攻撃力は300アップし、ランクは3上がる。
解説
エクシーズ素材を一つ取り除いて一時的に敵モンスターを除外する効果と、攻撃終了後に自分の攻撃力とランクを上昇させる効果を持つ。
除外効果は裏側表示のモンスターにも有効である点は珍しいが、次の相手のターンには戻って来てしまうので除去効果としては不十分。同じランク4のエクシーズモンスターの中には完全な除外除去効果を持つモンスターもいるので、どうしても彼らには劣ってしまう。自己強化をより安全に発動させるためのサポートとして使うのが主となるだろう。
自己強化効果は上限が無いので、長期間フィールドに維持し何度も攻撃に成功すれば相手にとってはかなりの脅威となり得る。しかし、除去効果が蔓延する現環境下で強化されたこのカードを延々居座らせるのは困難。また、効果発動のタイミングがやや遅く、安定する前に除去される危険性も低くない。ただハマりさえすればどこまでも強くなっていくのはロマンがあり、こちらの効果はエクシーズ素材が尽きても発動するのは小さくない利点。
どちらかと言えば単独で暴れるよりも、他のカードをうまく組み合わせた方がより優れた立ち回りができるカードである。効果を発動できれば自分のランクを一気に3も上げられるため、2回攻撃に成功すればNo.84 ペイン・ゲイナーやNo.77 ザ・セブン・シンズなどをエクシーズ召喚できるようになる。
ちなみに自力でランク13以上になることもできる数少ないカードだが、ランクはただ上げるだけではあまり意味が無いのでネタの域を出ない(エクシーズ・テリトリーなども併用するのなら割とシャレにならないことになる場合もあるが)。
対抗馬のいないリンクスの環境で活躍しているようだ。