P-270
もすきーと
旧ソ連にて、1984年より配備が始まった対艦ミサイル。P-15「テルミート」の後継機としてラドゥガ設計局が開発した。
通称「モスキート」。艦対艦型はP-270、空対艦型はKh-41と呼ばれる。
小型のKh-35(AS-17 クリプトン)は非公式愛称でミニモスキートと呼ばれている。
SU-33に搭載可能な派生型はASM-MMSと呼ばれる
米国防総省報告番号はSS-N-22、NATOコードネーム「サンバーン(日焼け)」。
空対艦型はSu-27等の戦闘機や攻撃機の胴体部へ搭載可能だが、全長9.745m・直径0.74m・重量4,000kgと超大型となっている。
射程は90~250km。
固体ロケット推進からラムエアジェット推進へと切り替わる、インテグラル・ロケット・ラムジェット(IRR)エンジンで飛行し、最高速度はマッハ2.2~3程。
弾頭は重量300kgの徹甲弾頭または200kt核弾頭(理論値ではマッハ2の運動エネルギーは弩級戦艦の主砲級となる)。
通常のジェットエンジンと違って圧縮機がなく、始動時に高速飛行が必要なラムエアジェット推進だが、IRRでは初期は固体ロケット推進のため、低速な艦や攻撃機等でも運用が可能になっている。
実験や実戦で迎撃を経験したわけでないので不明な部分は多いが、マッハ3と超音速で突入し30秒程度の迎撃時間しかないこのミサイルを確実に迎撃できる保証は無い。
もし迎撃に失敗すれば現在の装甲の薄い艦は一発で粉砕されることになる。
このミサイルを基にした架空兵器であるExperimental Weapon 1(EW1)が登場する。
弾頭は核並の威力を持つトリニティ弾頭に変更され、Kh-31のように主翼下に懸架出来る程度に小型化されている。
外見はP-900 クラブA(SS-N-27 シズラー)のような主翼格納型巡航ミサイルに似た外見となっており、IRRエンジンの特徴であるラムエアインテークはKh-35(ターボファンエンジン)のように下部に小さくあるのみと、別物となっている。
機動性は巡航ミサイルとしては驚くほどの変態機動で(と言ってもこのシリーズでは珍しくないが)、エース機以上の回避運動を取りつつ地形追随飛行で目標へと向かう。
プレイヤーはフリーミッション及びオンラインにてPAK-FAで使用可能だが、ストーリーミッションで使用されるものとは異なり機動性は劣り、ほぼまっすぐ飛んでいく程度である。オンライン対戦では連続撃墜を行なうことで使用が解禁され、乗機を変更することで一発のみ使用可能だが、出撃と同時に両チームに搭載機の発進が告知されてしまう。
エースコンバットインフィニティではDubai Night Assault限定の緊急ミッション「巡航ミサイル群迎撃」にて再登場。
弾頭は通常弾頭に変更されているようで撃墜時や着弾時の爆発は小さいが、大量に登場する上に相変わらずの変態高機動で、後方に付きっぱなしになれるDFMモードを持たない今作では撃墜は困難である。